スイカはウリ科の果物で、原産地は熱帯アフリカですが、ウィグルから中国に伝わったことから「西瓜」と書きます。

真夏に喉を潤す、清涼感たっぷりの、冷えたスイカにも意外な栄養分がたっぷり含まれています。

糖質が多くても気にせずたくさん食べてしまうこともありますが、スイカの85~90%が水分で、食べる量にもよりますがカロリーや糖質は注意しておいた方がいいかもしれませんよ。スイカのカロリーと栄養、また栄養が詰まった種の食べ方、太りにくい食べ方も紹介します。

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スイカのカロリーと糖質

スイカのカロリー

スイカのカロリーは100gで37kcal。とは言うものの、切り方によっては皮の部分が多かったりするとカロリーの量は変わってきますよね。

大玉のスイカ一玉で約6kgとすると、約2220kcalになります。一人で一玉食べることはまずないでしょう。8分の1位の大きさのものであれば278kcalほどです。幾つも食べるなら、ちょっとカロリーオーバーになるかも知れませんね。

スイカの糖質

糖質が7~9%含まれています。くだものの果汁の糖分は果糖とショ糖ですが、スイカの場合は特に果糖を多く含んでいます。

大玉のスイカを8分の1にカットしたものであれば約25gの糖質が含まれることになります。参考までに、ご飯一杯200gとすると、その糖質は約74gあります。

毎日食べるのものではありませんが、一度にたくさん食べると間違いなく糖質を多く摂り過ぎることになるので注意しましょう。

食べるタイミングによっては太りにくい!

夕食後のスイカは、夏の楽しみの一つでもあるのですが、血糖値が急激に上昇してしまうので太りたい方にはベストタイミング!??そんな人いませんね。

昼の3時~4時頃というのは甘いものや高カロリーのおやつを食べても、最も太りにくい時間帯と言われています。ですから、この時間帯で、しかも空腹時に食べるのが理想です。たまには風呂あがりのスイカも最高ですけどね。

スイカの栄養と種の食べ方

βカロテン

果肉に含まれるβカロテンとリコピンには強い抗酸化作用があるため、免疫力アップや、生活習慣予防、活性酸素の発生を抑える効果があります。この2つの栄養成分は脂溶性のため、油っこい料理の後に食べるとより吸収が良くなります。

βカロテンは体内で必要となる分だけをビタミンAに変換し、皮膚や粘膜の健康を保つだけでなく、視力の低下を防ぎ目の健康にも役立ってくれます。

βカロテンは摂取しすぎたとしても、過剰な分は体外に排泄されますから摂り過ぎの心配はありません。

リコピン

リコピンと言えばトマトのに含まれていることは良く知られていますが、スイカにも含まれるているのです。リコピンには上記の作用以外の、老化による視力の低下を防止したり、目や皮膚を紫外線から守る働きがあります。

リコピンの抗酸化作用は非常に強力で、βカロテンの抗酸化作用の2倍以上、ビタミンEのなんと100倍以上もの効力があるのです。

活性酸素を除去する力は、シミの原因であるメラニンの生成を抑え、美肌を保つ効果があります。

リコピンは熱にも強く、加熱してもその栄養成分が損なわれることがありません。脂溶性のため油で調理すると良いのですが、さすがに油を使ったスイカの料理は考えにくいですから、やはりスイカは冷やして生で!

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カリウム

カリウムは、ナトリウム(塩分)の吸収を抑え、排泄を促進し、血圧を安定させる働きがあります。また体内の酸性とアルカリ性のphバランスを整えたり、腸の蠕動運動を促すことにとって便秘の予防にも役立ちます。

カリウムは、不足すると細胞内にナトリウムがたまってしまうため、むくみの原因ともなります。

スイカの皮に含まれるシトルリン

スイカの皮にはアミノ酸の一種であるシトルリン含まれ、高血圧や動脈硬化の予防になります。シトルリンは、ムチンやビタミンB6を含む食品と一緒に摂ると、より効果的に吸収できます。

ムチンは肝機能の向上や胃粘膜の保護をするはたらきがあり、オクラモロヘイヤ、山芋などねばねば系の食品に多く含まれています。

ビタミンB6はたんぱく質を代謝するために必要なビタミンです。脂質の代謝を補助して肝臓に脂肪が溜まることを防ぎます。鶏のささみやさんま、カツオ、バナナ、さつま芋などの多く含まれています。

  • スイカの皮でお肌ツルツル
    スイカの皮で、顔や手、ひざやかかとなど角質が気になる部分をこすると、肌がつるつるになります。

スイカの種

スイカの種には、不飽和脂肪酸が多く含まれています。不飽和脂肪酸は血液中の悪玉コレステロール値(LDL)を下げる働きがあり、種に含まれるビタミンB1・B2は疲労回復夏バテにも効果があります。

そのままでは食べにくいですから、1~2日くらい天日干しにすればそのまま食べることが出来ます。フライパンで軽く炒って、塩味をつければおつまみにもなります。

硬い種をむいた中にある杯の部分に栄養があります。種の栄養成分は、不飽和脂肪酸をはじめ、ビタミンB6、葉酸、カリウム、鉄、亜鉛などが豊富に含まれています。

まとめ

↓スイカのカクテル

真夏の昼下がりや風呂上りに、よく冷えたスイカを、果汁を飛ばしながら、思いっきりかぶりつきたいものですね。喉が潤うだけでなく、体もいいぐあいに冷えてくれます。ただし、スイカは体を冷やす作用があることと、糖質も高いため、食べすぎには注意しなければなりませんよ。

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