白砂糖の摂りすぎは、体の冷えを招き、肥満につながります・・・もちろんこのようなことも砂糖の害ではあるのですが、砂糖の健康に対する害や危険性はもっと他にあるのです。
しかし砂糖が体に悪いからといって、あらゆる加工食品に白砂糖が添加されていますから全く砂糖を摂らずに生活することはほぼほぼ不可能に近いと思われます。スイーツ断ちなんて、せっかくのお楽しみをなくすわけにはいかないという女性も多いハズですよね。
健康に大きな影響、しかも悪い影響があるとされる白砂糖、具体的にどのような害や危険性があるのか、その理由を詳しく紹介します。
目次
砂糖の害と危険性
体が疲れたときに、ちょっと甘いものを食べるといいですよ!なんてよく聞く話ですよね。確かに疲れているときに糖分を摂取すると、脳内にエンドルフィンが分泌されて、少しの時間、若干の幸福感に浸ることができます。それだけなら良いのですが、砂糖(糖分)はそれ以上に体に悪影響があるのです。
白砂糖とは
単に砂糖といえば「上白糖」に代表される白砂糖のことを指します。スーパーでよく安売りでエンド陳列で山積みになっている1kgの上白糖です。料理に少ししか使わないけれど、なくては困る調味料ですね。
また、砂糖は依存性を持っている食品ですから、いつも口にしたくなってしまうことが良くないことなのです。常習性があるのです。
白砂糖はサトウキビの状態から精製されていく過程で、不純物が取り去られて、純度が高まってほぼ真っ白になるのです。ほとんど栄養成分が含まれていません。三温糖やきび砂糖のような茶色の砂糖には、ミネラル成分は比較的多く含まれていますが、「砂糖」であることに違いはありませんから、摂りすぎてはいけません。
砂糖が及ぼす体への悪影響
砂糖の害として言われているのは、血糖値が上がること、ビタミンやミネラルの消費が激しくなることや免疫力の低下などです。
詳しく見ていきましょう。
血糖値に及ぼす影響
白砂糖を摂取すると、急激に血糖値が上がってしまうことを知っていましたか?普通は血糖値が急激に上がらないように、インスリンが分泌されます。しかし白くなるまで精製された白砂糖は体に吸収されるスピードが非常に速いのです。その為、インスリンは分泌されるのですが、その分泌が間に合わず、急激に血糖値が上昇してしまいます。
そしていったん増えてしまったインスリンは、すぐに元通りに減ってはくれないので、体は低血糖状態に傾いてしまいます。そうするとまた、「白砂糖」が欲しくなる・・・こんな悪循環になってしまうのです。
砂糖はビタミンやミネラルを奪う
白砂糖や、砂糖が含まれた食べ物を摂取すると、砂糖は体内でブドウ糖に分解されます。しかしこの時、砂糖を分解してエネルギーに変換するために体はビタミンBやカルシウムを消費してしまうのです。
そして更に悪いことは砂糖が血液を酸性に傾けてしまうことです。血液が酸性になると体はそれを中和する働きを起こすのですが、この時またもカルシウムを消費してしまうのです。砂糖のたっぷりはいった食べ物ばかり食べるということは、どんどん体内からカルシウムが減少してしまい、骨粗鬆症にもつながるのです。
また、カルシウム不足はイライラにもつながることはよく知られていますね。
スイーツ好きとかいって、インスタに画像をアップするのもいいのですが、ビタミンやミネラルのバランスを考えた食事を摂っておいた方がいいですね。特にカルシウム不足に注意です。
免疫力低下
砂糖を体内に入れることで、ビタミンやカルシウムを消費してしまい、更には免疫力が下がって風邪を引きやすくなってしまう傾向があります。砂糖を摂取してから約4~6時間の間、免疫力が75%も下がってしまうとういうことがわかっています。砂糖を摂取して、急激に血糖値が上がった状態では免疫力は下がっていますから、外部からの細菌に対する抵抗力が弱くなっているのです。
砂糖の最適な摂取量
体重が60kgの大人の1日の最適摂取量は約30g程です。砂糖そのものを30g摂らないように気をつけるのは比較液簡単ですが、ほんとう~にいろいろな食品に砂糖が含まれていますから注意が必要です。パンやごはん、麺類などの炭水化物にも「糖」は含まれていますよ。
加工食品に含まれる多量の砂糖に気をつけること
ちなみにですが、コカコーラ500mlに砂糖がどれだけ入っているか知っていますか?角砂糖にして、なんと15個分です。角砂糖が15個入った、砂糖水は飲めないけれど、コーラならグイグイ飲めませんか?コーラ、たまに飲むととても美味しく感じるのですが、要注意の飲料ですよ。
他にも、スポーツドリンクのポカリスエット500mgには角砂糖約9個分の糖分、パック入りの野菜ジュース200ml中にも砂糖約12g、オレンジジュース200mlにも約20gの砂糖が含まれています。
アイスクリームにも砂糖が使われているのはもちろんなのですが、その冷たさのせいで、人間の舌は甘みを感じにくくなるため、より多量の砂糖が使われています。食べ過ぎには注意しなければなりません。
まとめ
まあ、体によろしくない白砂糖ですが、普通に生活していくなかで、全く摂らないわけにはいかないですね。しかし、摂りすぎないように意識しておくことだけでも砂糖の弊害を防ぐことができます。
意識しておくことって、とても大切なことです。例えばブランドの「靴」を買ったばかりの頃は、同じブランド靴を履いている人の足元に目が行きますね。普段は他人のブランド靴なんて気にしていないのに、意識が「靴」に向いていることで、同じブランドの靴を履いている人が目につきやすくなるのもです。
ちょっと話がずれましたが、できるだけ意識して砂糖を減らすようにしましょう。あまりに過剰な意識のしすぎはかえってストレスにもなりますから程々に。当然ですが栄養バランスにも気を配りたいものです。