インスタント味噌汁は体に悪いとか健康に悪いイメージがある方もいると思います。一昔前までは、食品添加物モリモリで、塩分濃度も高く、「味」と「お湯をかけるだけの手軽さ」だけを重視したものが多かったのも事実です。

具材だけを乾燥凍結させて、生みそを後から加えるタイプ、全てまとめてフリーズドライしてあるタイプ、などその形態も様々ですが、食べ続けることで健康に悪い影響が無いかどうか、体にも良いものなのか、健康のことを考えて造られているのかは気になるところです。

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インスタント味噌汁の素材と添加物

お湯を入れれば、はい出来上がりのインスタント味噌汁は、普通のみそ汁を単純にフリーズドライしたものなのでしょうか?

大豆

味噌の原材料である大豆について、「遺伝子組み換えではありません」と表記されているかどうかをチェックします。もちろんこの表記があるものを選びます。

「遺伝子組み換え」の何が問題か?

「遺伝子組み換え」が問題とされているのは、農薬に対して耐性を持った遺伝子コードを組み込んだ作物が出来上がるからなのです。

農薬の影響を受けないならいいじゃないかとも思われるでしょうが、農薬の一つには除草剤があります。ある除草剤はテレビCMでも宣伝されているのですが、雑草を根こそぎ枯らしてしまい、土壌の有機成分まで破壊してしまうのです。

しかしその土地に育つ植物は、長年使い続けられた除草剤に耐性を持つようになり、さらに強力な除草剤が必要になってくるのです。

そのようにして整備された(?)土地で、耐性を持った遺伝子組み換えをした農作物を育てると、当然、その土壌の成分を吸い上げて育つことになるわけですから、そんなもの誰も食べたとは思いませんね。

TPP

TPPによる輸入協定でアメリカの「遺伝子組み換え大豆」が日本に入ってくる可能性は充分にあります。

気になるのは、アメリカの「遺伝子組み換え大豆」を原料としている製品も、日本産の「遺伝子組み換えでない」大豆を使った製品でも、日本で販売する製品には、アメリカは「遺伝子組み換えではありません」という表記をしないように要求していることです。

日本の安全基準が保たれている製品表示にまで、外国が口を出してくる可能性があります。注意はしておきたいことですね。

添加物

インスタント味噌汁に含まれている添加物で、気になるものは、「酒精(アルコール)」「調味料(アミノ酸)」「酸化防止剤V.E」「凝固剤」などです。

  • 酒精(アルコール)
    酒精とは醸造用のアルコールでエチルアルコールのことです。小袋に詰めた味噌が発酵しすぎることや、微生物の増殖を抑えるために使用します。アトピーや喘息、化学物質過敏症などの原因になっているとも言われています。
  • 調味料(アミノ酸等)
    「化学調味料」のこと。「等」と表記されているのは、複合調味料ということです。出来ることなら避けたい成分です。化学調味料=グルタミン酸ナトリウムは、胎児に影響すると言われており、脳の発育を遅らせたり、脳血液中関門を傷つけると言われていますので、妊婦さんは気をつけておきたい成分です。
  • 酸化防止剤V.E
    酸化防止剤としてビタミンE(脂肪分の多い食品の保存性を高める)が添加されています。ビタミンEは食品の酸化を抑えるので特に問題無いのですが、化学的に合成されたビタミンEの場合は微妙なところです。
  • 凝固剤
    凝固剤として塩化マグネシウムが使用されています。安全性に問題無いとされています。

これらの添加物が全く含まれていない製品は非常に少ないと思いますが、どのようなものであるか知っていることは大切なことです。

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塩分が多過ぎないかチェックすること!

塩分は10%以下のものを!

一般的なインスタントみそ汁には、一食当たり、15~16g(味噌の量)の内2.0g前後の食塩が含まれています。塩分が濃いと、人間の舌は「美味しい」と感じてしまうのです。

2.0gというと少ないように思うかもしれませんが、12~13%が塩分だということです。同じメーカーの味噌汁でも「減塩タイプ」を選ぶようにしましょう。減塩タイプはメーカーにもよりますが約20%ほどカットされています。

カリウムを含む食品と一緒に摂る

カリウムは体内の塩分濃度を調節して、過剰な塩分を排泄してくれます。塩分の摂り過ぎが気になる方は具材にカリウムが含まれている物を選ぶといいでしょう。

具材に含まれている素材となると限られますが、味噌汁と一緒に、カリウムが多いほうれん草や納豆、干し椎茸、ヒジキやわかめなどの海藻も摂るといいです。

インスタント味噌汁の栄養

味噌の栄養

味噌は大豆を発酵させて製造するため、ビタミンやアミノ酸が豊富に生成されますから、栄養価は非常に高いといえます。

8種類の必須アミノ酸が全て含まれ、第7の栄養素とも言われるファイトケミカルが含まれています。ファイトケミカルは、大豆のイソフラボンやサポニンのことです。

消化吸収が良い

大豆そのものを調理して食べてももちろん栄養は吸収されるのですが、大豆を発酵状態にすることでたんぱく質やアミノ酸が水分に溶けるために消化吸収がよくなります。

血行不良の改善

大豆の成分により、血中コレステロール値が抑制されます。さらに抗酸化作用によって血管が拡張されることで高血圧の予防・改善につながります。
一日一杯の味噌汁はからだにとてもよいのですが、できるだけ塩分は控えめの方がいいのは言うまでもありません。

具材を工夫する

インスタント味噌汁に入っている具材は種類が限られています。ねぎ、豆腐、油揚げ、茄子、など単品をメインの具材にしているものも多くあります。

これらの具材そのものの栄養分にプラスして、自分で、豆腐や、キノコ類、わかめなどの海藻類、キャベツ、玉ねぎ、納豆、卵などを加えることも考えてみてはどうでしょうか。味噌の栄養意外に、食物繊維や、ビタミン・ミネラルも一緒に摂ることが出来ます。

インスタント味噌汁の容器に注意

スチロール製の容器はNG!買うなら「紙製」!

袋入りの味噌汁については問題ありませんが、カップ型の容器に入っているものは注意したほうがいいものがあります。

これはカップラーメンのカップについても言えることですが、紙製のカップに入っているものを選ぶようにします。発砲スチロール製のカップは、熱湯に反応して、スチロールに含まれる環境ホルモン、スチレンがお湯に溶けだす事が確認されているのです。ラットによる実験も行われていて、微量なスチレンを食べ続けることで体に悪影響が出る可能性はあります。

メーカー側は、当然のように「安全」と言っていますが、国内だけでなく国際的な研究機関はスチレンの影響力や危険性を指摘しています。

安全性を求めるなら「紙容器」ですよ!

カップヌードルは、スチロール製の容器から、紙製の容器に変わっているのは知っていましたか?メーカーはコストダウンが理由と言っているようですが、実情は不明です。スチロールの危険性があることも分かっていたかもしれません。

まとめ

値段の安いインスタント味噌汁は、コスト面から考えても、どうしても添加物が多く含まれている場合は健康にいいとは言えないでしょうね。食品メーカーさんとしては、もちろん国の安全基準を遵守して製造されているのです。

インスタント味噌汁一つだけの添加物を考えるなら、あまり問題はないとは思いますが、日々多くの加工食品を摂っているなら、総合的にどうしても添加物を多く摂ることにもつながります。添加物が含まれていない加工食品はほとんどないと言ってもいいほどですから、自分で気をつけていくしかありませんね。

添加物や、容器についても、その良し悪しについて知っているだけでも危ういものを避けることが出来ます。

健康志向で作られた安全な商品は、もちろん存在しますが、価格的にはある程度高額になることは否めないです。健康を取るか、値段の安さで選ぶか・・・。自分の食生活の状況と合わせて考えていきましょう。

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