揚げ物、焼き物など調理に欠かせないサラダ油。スーパーでは大容量でも安く買うことができます。しかしこのサラダ油、健康には良くない成分が含まれていたり、製造工程上、体に良くない成分が発生したりするため、できるだけエクストラバージンオリーブオイルや、えごま油、亜麻仁油などを使用することがいいとされています。オリーブオイルなどはオメガ3と呼ばれる油でコレステロールを下げる効果があったり、脂質をためにくくする働きがあるのですが、値段が高いのがデメリットといえばデメリットです。

値段で選ぶのか、多少は健康に良くない成分が入っていても、毎日使うものだから少しでも安く上げるのか迷うところかもしれません。
サラダ油が体に悪いと言われている理由、どのような成分が危険なのか、詳しく調べてみましたのでぜひ参考にしてみてください。

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サラダ油とは?

辞書的な説明だと、サラダ油とは植物性の油で、精製度がとても高く、色は淡く透明で、調理にも使われますが、どちらかと言うとドレッシングに使用される油です。
「○○サラダ油」という名前で売られていることが多いのですが、キャノーラ油も含めてサラダ油とよんでいることが多いようです。
サラダ油の原料になるのは、「菜種」や「ごま」「こめ」「ひまわり」などがありますが、他にも大豆やとうもろこし紅花などもその原料になっています。

サラダ油が体に悪いと言われている理由

用途を間違っている場合

先にも書きましたが、サラダ油はもともとそのままドレッシングとして使用されることが主なのです。実際は一般的には、調理油として、揚げ物や炒め物などにもバンバン使っているのではないでしょうか。

しかしサラダ油は、高温になってしまうと酸化して劣化しやすくなってしまいます。ですから、本来は揚げ物・炒め物には向いていない油なのです。

また、揚げ物としてサラダ油を使ったら、使い切りではなくて、また後日揚げ物をするときに使うことがある場合は、かなり酸化が進んでしまっていますから、注意が必要です。というより、使わないほうがいいと思います。

酸化した食べ物を体に摂取すると、活性酸素が発生しやすくなり、細胞を錆びつかせる、つまり細胞を老化させることになるのです。

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トランス脂肪酸を知っていますか?

トランス脂肪酸は、別名「食べるプラスチック」と呼ばれている成分です。食べられるならいいんじゃないの?という見方もありますが、とても危険な成分だとされています。
プラスチックそのものではないにしても、プラスチックとほぼ同じ化学物質ですから、体内で消化されないだけでなく、体外に排泄されにくく血管内に溜まっていく物質なのです。血管に異物がたまるとどのようになるかは、簡単に想像できますね。血流が悪くなるため動脈硬化を起こしやすくなります。

サラダ油を使ったからといって、すぐに体調を壊したりすることはないのですが、サラダ油を使った調理食品・加工食品を比較的多く食べるなら、注意しておいたほうがいいでしょうね。

外食や、売られているお弁当のおかずの調理には、高級油が使われていることはまずないでしょう。安いサラダ油が使われていることが多いはずです。
トランス脂肪酸は体にとって良くないものであることはぜひ知っておいて下さい。
参考:トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は加工食品にも含まれています

食パンや、菓子パン、お菓子類のパッケージの裏書きを読んでみて下さい。成分表や原材料に「ショートニング」と書かれています。このショートニングにもトランス脂肪酸が含まれています。お菓子をたくさん食べる人も要注意ですね。

リノール酸

サラダ油にはリノール酸が含まれています。リノール酸は体内で合成されない脂質で、食物から摂取する必要がある必須脂肪酸です。体の栄養成分として必要な成分ではあるのですが、注意しなくてはならない点があるのです。

リノール酸は悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減少させる働きがある一方、あまり減らしたくない善玉コレステロール(HDL)まで減少させてしまいます。
ですから、リノール酸は適度な摂取は必要なのですが、摂りすぎには注意が必要なのです。

更に、リノール酸は200℃以上の高温で加熱すると「ヒドロキシノネナール」という物質を生成してしまいます。ヒドロキシノネナールは、毒性のある成分で神経細胞や脳細胞を酸化させ悪影響を与える物質です。ヒドロキシノネナールは、海馬を縮小させせてしまうことから認知症の原因にもなるとされています。

まとめ

参考:オリーブオイル亜麻仁油の効果効能えごま油トランス脂肪酸 インカインチオイル こめ油 ココナッツオイル

けっこうお手軽感のあるサラダ油ですが、高温で処理され、高精製されているため、体に悪い成分が含まれているのです。できれば、加熱処理された油ではなくコールドプレス(低温圧搾)で搾油されたエクストラバージンオリーブオイルや、亜麻仁油、エゴマ油などを使うことが理想です。値段は高いけど健康には変えられません。

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