炭水化物を抜くと痩せられる、ダイエットできる、キレイになれると思っている方はとても多いと思います。確かに炭水化物が、食事量のなかで多くの割合を占めるようになると、おデブまっしぐらなのです。かといってほぼほぼ炭水化物を摂らないとなると、体に危険を及ぼすことも言われ始めています。痩せるはずが、太る・老化する・肌が荒れるの三重唱になってしまうこともあるのです。
炭水化物を摂らないとなぜ老化や肌荒れが起こるのか、どの程度炭水化物を制限したらいいのかについても詳しく説明します。

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炭水化物を抜くと痩せる?太る?

栄養学的には、炭水化物から食物繊維を除いたものが「糖質」となります。多くの方は、この糖質を制限するまたは摂取しないことで、ダイエットになると考えてしまいます。

炭水化物は、体内に入るとブドウ糖に分解され、脳の大切な栄養源にもなりますが、炭水化物だけを全然摂らないと、太ることになってしまう場合もあるのです。

「炭水化物を抜く=太らない」という考え方

炭水化物の代表的な食べ物は、パンやお米のご飯です。一見太りやすいとは思えない食材です。
パンや、ご飯が体内に入ると、血液中の糖分をエネルギーに変換するという作用が起こるのですが、食べ過ぎると糖分が多く残ってしまいます。この余分な糖分はしっかりと中性脂肪としてあなたのお肉となってくれるのです。

こんなわけで、ごく普通に考えると炭水化物を制限すれば、痩せやすくなる、太りにくくなると思うのも当然ですね。

炭水化物の摂取を抑えても、太りやすくなるのはなぜか?

痩せるために、炭水化物を過剰に摂らないようにすることは理にかなっているのですが、消費エネルギーが増えないと、痩せないばかりか、太りやすくることがあります。

ウォーキングや、出来れば軽い筋肉運動を摂り入れて上手くエネルギーを消費しないと、少しだけ摂取した糖質であっても、「内臓脂肪」として体に溜まっていくことになるのです。

エネルギーを消費するために適度な筋肉をつけながら、過度にらない程度の糖質制限をすることが望ましいのです。

炭水化物を抜くと老化が早まり、肌質も衰えることが発表されました

炭水化物を抜くと老化促進されるのです

体のためにと思って始めた、炭水化物抜き・糖質制限もやりすぎてしまうと、体の老化速度が速くなることがわかってきたのです。

2018年3月15日に発表された、東北大学大学院農学研究科の研究によって、「糖質制限食」をマウスに食べ続けさせることで、見た目だけでなく学習機能も衰えていくことが分かったのです。なんと寿命もが20~25%も短くなることも判明。
人間で言うと特に60代後半から急激に老化が進むということです。

若い時には、その現象が表れてこないので、今の時点で、若い人で糖質制限をきっちりやっている方は注意しておいた方がいいかもしれません。

これはマウスを使った実験ですが、人間で言えば、当然肌質もや体の機能も衰えてくることが十分に考えられます。
特に女性は、気をつけた方が良さそうです。美を追求していたつもりが、老化を促進していたなんてことにならないように・・・。

どはどの程度の炭水化物を摂ればいいのでしょうか?

上記の実験では、どの程度の摂取が良いかということには触れられていません。しかしマウスを使った比較実験の際、一方は「糖質制限」、もう一方は糖質・脂質・たんぱく質といういわゆる三大栄養素のバランスがとれた「通常食」を与えていました。

体に良くない、太るから控えた方がいいと思われる食材だけを極端に制限してはいけないということがわかりますね。
美しく健康的な体を保つためには、炭水化物を極端に制限するのではなく、ビタミンやミネラル、食物繊維などとのバランスが大切なのです。

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太りにくい炭水化物とその摂り方

小麦が材料の「食パン」は太りやすいので要注意!

菓子パンが太りやすいのは、なんとなくうなづけると思いますが、実は食パンも同じようにとても太りやすいのです。6枚切りの食パン1枚のカロリーは約180kcalと、1枚だけならそれほど高くはありませんが、食パンの材料をチェックしていただきたいのです。

太る原因である、バターやマーガリン、ファットスプレッドという原材料が使用されていることがほとんどです。

ファットスプレッドというのは、簡単に言うと食用油脂の一種で、「油」の成分が80%を超えないものとされています。逆にバターやマーガリンに含まれる「油」の成分は80%を超えるということなのです。

食パンのメーカーによってはこれらの材料を全部使用していることもあります。甘くない、砂糖を使っていない食パンだからと言って、食べ過ぎると体脂肪がたまる結果になってしまいます。

脂肪がたまるだけではなく、マーガリンや、ファットスプレッドには、食べるプラスチックと言われている、体にとって良くない「トランス脂肪酸」が含まれています。「トランス脂肪酸」については、別記事で詳しく書いていますのでご参照ください。

パンよりもごはんの方が太りにくい!

菓子パンは論外ですが、食パンでさえ油脂が使用されているため、量は少なくてもカロリーが高いのです。それに対してご飯は、コレステロールが無いため、同じ量を比較した場合ご飯の方が低カロリーなのです。パンよりも断然、太りにくい炭水化物であると言えます。

○○ダイエットなどの単品ダイエットのような極端な方法はNGです

痩せるためには、バナナやりんご、卵だけ食べるといった極端な食事制限のダイエット法があります。テレビ番組などで、このダイエットで痩せました~!なんて言われるとすぐに飛びついていませんか?

はい。私です。速攻でスーパーに行くも、すでにその食材だけ売りきれなんてしょっちゅうです。みんな、痩せたい、キレイになりたい気持ちは同じなのです。売り切れた食材は、数週間も経てば、もう通常通りに棚に並んでいますね。とりあえずいいと言われるものは試してみたいんですよ。私も。

食や栄養が偏らないようにすることで体が正常に働き続けてくれています。情報に飛びつく前に、ちょっと考えてみたいものです。

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