ピーナッツそのものに、コレステロールを含む油が存在すると思われていませんか?実はピーナッツにはコレステロールはほとんど含まれておらず、むしろ悪玉コレステロールを下げる作用のある不飽和脂肪酸が含まれているのです。

ピーナッツに限らず豆類にはコレステロールを下げる効果がある成分が含まれていますので、LDLコレステロール値が高い方は豆腐や、納豆、豆乳なども、日常的に摂るようにした方がいいのですね。

なぜピーナッツに含まれる油(ピーナッツオイル)が悪玉コレステロールを下げる効果があるのか、また、どれくらいの量を食べればいいのかなど具体的に紹介しします。

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ピーナッツに含まれるオイル(油)と効果

ピーナッツの油と悪玉コレステロールを下げる効果

ピーナッツは花が枯れた後に、花の付け根の部分から「根」のような管が地中に伸びて土の中で実が育ちます。その際、土の中のミネラル成分がピーナッツの中に入り込むことによって「油」が作られるのです。そしてその油の量はピーナッツの約半分にもあたる量なのです。

その油こそが、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きをしてくれます。ピーナッツに含まれる油はピーナッツオイルとしても普及していますが、普通にピーナッツを食べるだけでもその効果効能を得ることができます。

ピーナッツに含まれる油には、不飽和脂肪酸である「オレイン酸」「リノール酸」、飽和脂肪酸である「パルミチン酸」があり、理想的なバランスで含まれてることで、とても優秀な食品だといわれているのです。
では、これらのオイルの効果を簡単に説明しておきますね。

オレイン酸

ピーナッツの油分の約50%がオレイン酸です。オレイン酸の特徴は、善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールを減らしてくれるとても有用な油脂なのです。

リノール酸

30%はリノール酸です。リノール酸もコレステロールを減らしてくれるのですが、善玉・悪玉の両方とも減らしてしまうと言われています。だからと言って、リノール酸は良くない油ではないのです。リノール酸は必須脂肪酸でもありますから体になくてはならないもので、食べ物から摂る必要がある油脂なのです。ただし摂りすぎには注意すべき油です。

パルミチン酸

抗酸化作用があり、皮脂を制御する働きもあるため、脂性の肌や、頭皮の過剰な皮脂を抑える効果があります。ニキビができやすい方にも効果が期待される脂肪酸です。

ピーナッツ健康効果

ピーナッツに含まれる油が悪玉コレステロールを下げる効果は上記で説明した通りなのですが、それ以外にもたくさんの健康効果があります。

ビタミン・ミネラルが豊富

にはビタミン・ミネラルがバランス良く含まれています。

  • ビタミン:抗酸化作用の高いビタミンE、葉酸、パントテン酸、ビオチンが含まれていますが、ほかにも少量ではありますが、ビタミンA、B群も含まれています。
  • ミネラル:ミネラルの中でもカリウムが多いことが特徴です。ほかにもリン、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、セレン、銅などが含まれています。

ビタミンEの抗酸化作用

ピーナッツには、血管を強くしなやかにする作用がありますが、ビタミンEの抗酸化作用によって、体内の活性酸素の増加を抑え、肌を健康に保ち老化を遅らせてくれます。細胞の酸化が抑えられるため、みずみずしい肌を保つことができるのです。

アンチエイジング効果

ピーナッツに含まれるビタミンEの抗酸化作用によるアンチエイジング効果もあるのですが、注目の成分はピーナッツに含まれる「レスベラトロール」です。

レスベラトロールは、ピーナッツの茶色い薄皮に含まれているポリフェノールの一種で、体内にある長寿遺伝子を活性化させてくれます。そのため老化予防、アンチエイジング、美肌を作る働きが期待できるのです。薄皮は渋い味がしますが、できれば捨てずにピーナッツと一緒に食べておいたほうが良さそうですよ。

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低GI値食品

血糖値が上昇する度合いはGI値という数値で表されます。食品のこの数値が高いほど太りやすい食品であるということができます。GI値の最大数値は100ですが、砂糖が「99」、白米は「88」、りんごは「36」ですが、ピーナッツはもっと低くて「15」です。
ピーナッツは太りにくい食品ではありますがカロリーは高いですから、食べ過ぎに注意はしておいた方がいいですね。

ピーナッツはどれくらいの量を食べるのがいいの?

1日に20粒程度が目安(写真は15粒ほどの量ですが、目安は20粒です^^;)です。ピーナッツは少量でも意外に高カロリーです。20粒って、手のひらにちょっと乗る量です。20という数字を見ると、少し量がありそうに思いますが、ほんのちょっとですよ。20粒でなんと150kcalもあります。ご飯にするとお茶碗半分ちょっとの量です。粒を数えないで適当に食べると、ほぼ食べ過ぎになりますよ。

ピーナッツの脂質としては100g中47.5gもあるので、カロリーが高いのも当然なのですね。
悪玉コレステロールを下げるためにピーナッツを食べるとしたら、食べ過ぎは逆効果になりますから注意しましょう。

まとめ

ピーナッツには悪玉コレステロール値の低下作用だけでなく、多くの美容・健康効果もあるのです。おつまみ程度にしか食べていなかったという方も多いと思いますが、ハーバード大学の「12万人の食生活を30年間追跡した」研究では、ピーナッツには、ピーナッツを食べていない人に対して毎日食べている人の方が2割も健康長寿であることがわかったという報告があります。

毎日20粒程度なら食べつつづけてみてもいいかもしれません。とは言うものの、ピーナッツばかり食べるのではなく、結局食生活のバランスが大切ですよね。

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