血栓ができると血液の流れが阻害され、体内でスムーズに血液循環が行われなくなります。血栓が出来ないように注意することはもちろんですが、自分の血管内に血栓があっても自覚症状がないのでわかからないのが気になるところです。「血栓」は食生活で予防したり「血栓」を食べ物で溶解することさえできます。
血栓の予防や、血栓を溶かす食べ物や飲み物について詳しく紹介します。血栓ができやすくなる危険な食べ物も知っておいて下さいね。

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血栓を溶かす食べ物

納豆のナットウキナーゼ

血栓を溶かしたり、予防したりする食べ物の代表格が「納豆」です。納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素こそが、血栓を溶解する働きをしてくれます。

血栓がつまりやすい時間帯は、夜の睡眠中から朝方が多いことが分かっています。ナットウキナーゼの血栓溶解作用を最大限に働かせるためには、夕食時でもいいのですが、就寝の1時間くらい前の方がより効果があるとされています。これはナットウキナーゼが体内で作用する時間が8~10時間であることから、就寝時から朝にかけて摂取することがよいのです。

参考:ナットウキナーゼを効果的に作用させるためには、納豆に「熱」を加える調理をしてはいけないので注意して下さい。これについては「納豆を加熱したら栄養台無し!納豆の栄養を倍増する食べ方は?」で詳しく解説していますので参考にしていただければと思います。

青魚

青魚といえばDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)です。DHAやEPAは、血液さらさら効果が高いことで知られていますね。血中の悪玉コレステロール(LDL)を減少させ、善玉コレステロール(HDL)を増加させることで、血の流れを改善します。

DHAやEPAは、サバやいわし、アジ、さんまなどの青魚に多く含まれているのですが、出来るだけ「生」で食べた方が、よりDHAやEPAを効率良く摂取できます。加熱調理するより刺身で食べるほうがいいのです。

にんにく

にんにくには、血中のコレステロール値を下げ、血液が固まることを防ぐ(血栓を抑制する)効果があります。にんにくの黒焼きなどで、にんにく片をそのまま食べてもいいのですが、料理の素材として1~2片を使った方が食べやすいです。週に1回程度でも、摂る・摂らないでは大きな違いがあります。

めかぶや昆布のフコイダン

めかぶや昆布に含まれる、多糖類の一種であるフコイダンという成分が血栓を溶かす作用があります。海藻特有のネバネバした成分の中に含まれています。

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血栓を溶かす飲み物

コーヒー

倉敷芸術科学大学の研究でコーヒーの香りの成分の中に血栓を溶かす作用があることが分かったのです。血液中には、t-PAという酵素の一種が存在していて、血栓を溶解する作用があるのですが、このt-PAの働きを活性化するのが「コーヒー」なのです。

人が「いい香り」であると感じる食物を摂り込むと、t-PAが活性化され血栓を溶かす働きを強めてくれます。特にブルーマウンテンやキリマンジャロが効果が高いようです。

がごめの昆布水

「かごめ」ではなく「がごめ」昆布です。がごめという種類の昆布ですが、この昆布の「根」の部分を一晩水につけて置きます。すると、翌朝、驚くほどのネバネバ水が出来上がっています。

もちろんフコイダンの働きで、血栓の形成を防ぎ、血流をよくしてくれます。フコイダンは水溶性のため、水に溶かすことで、より効率的に吸収することが出来ます。「がごめの根昆布」はネバネバ度がとても強く、味も無く決して美味しくありませんが、健康維持には特におススメです。がごめの根昆布として自然食品店などで購入できますよ。
参考:寝る前に水を飲む!健康にいい正しい飲み方

血栓が出来やすい食べ物に注意

脂質の多い食べ物に注意

脂肪たっぷりの食べ物は、美味しく感じるものです。ラーメンや、スイーツ類、から揚げ、天ぷら以外にも、パンにもたっぷりと「油」が使われています。
これらの加工食品に使用されている油は、健康に良いものがほとんどないのが残念な事です。オメガ3系の血液をサラサラのする働きの「油」もあるのですが、加工食品類に使用されていることは希です。

トランス脂肪酸に注意

ファストフードや食パン、お菓子類にも「トランス脂肪酸」という非常に危険な「油」が使われていますので注意が必要です。「トランス脂肪酸」は化学的に合成された「脂」で、飲むプラスチック(の一種)といわれ、体内で溶けることなく、プラスチックの状態で血管の中で固まってしまうことがあります。さらに体外に排泄されにくいのです。こんな危険な成分は出来るだけ摂らないほうがいいに決まっています。

食パンを買う時、パッケージの成分表をチェックしてみてください。ほとんどのメーカーの食パンに「トランス脂肪酸」という表示があります。CMで宣伝されている誰もがよく知っているお菓子の箱の裏側にも「トランス脂肪酸」と表示されています。

「トランス脂肪酸」に関しては、血栓溶解効果が高い食べ物や飲み物を摂っても、その作用は期待できないのです。「トランス脂肪酸」はプラスチックだからです。気を付けてくださいね。

コーヒーフレッシュ

ファストフードやコーヒーショップでよく見かける、小さいポーションに入ったコーヒーフレッシュ。これ、「ミルク」なんかではありませんよ!人工的に作られたトランス脂肪酸のかたまりのようなものですから摂取しない方がいいのです。

食べてもいいけど・・・

上記のようなものを一生食べずに過ごすことは、難しいですね。脂肪たっぷりの食事が多いなと感じる時には、納豆や、青魚などを積極的に摂取するように心がけることは非常に大切です。ただし「トランス脂肪酸」は出来るだけ摂らないように注意しておくことが大切。

まとめ

血栓は自覚症状なく出来てしまうものですから、できるだけ血栓が出来る前に予防したいものです。血栓予防という目的のためだけではなく、上記で紹介した食べ物は健康にももちろんいいものばかりです。要は、バランスのいい食事が大切なのです。

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