「寺島なす」がとても美味しいと注目が集まって、人気が急上昇しています。「寺島なす」と言う茄子の存在を知らなかった方も多いのではないでしょうか。

幻の江戸東京野菜の一つで、東京で生産される都産都消を目指す地場野菜です。古くから栽培されていたのですが、関東大震災で一時生産が無くなってしまったのですが、2009年から寺島ナスの生産が復活し、その食感や美味しさが評判を呼んでいます。

テレビ番組で紹介されることも多くなってきた「寺島なす」とはどんな茄子なのか、栄養や味、購入できる販売店(三鷹や小金井ほか)も紹介します。寺島なすの販売店によっては寺島なすの種や苗も販売されているようですよ。

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寺島なすとは

原産地は東京都墨田区の東向島

享保や文政といった古い時代から、今の東京墨田区東向島の白髭神社界隈が「寺島なす」の生産地として有名で、当時からその味が称賛されていたようです。向島百花園のある辺りですね。

寺島なすの「寺島」というのは、当時、白髭神社辺りの村の名前が寺島村であったことからきています。今現在は、主に東京の西部方面(練馬・三鷹・小金井・小平など)で生産されていて、築地市場でも江戸東京野菜として取り扱われています。

寺島なすで街おこし

現在でも寺島なすは東向島界隈でも生産されていますが、東向島では、寺島なすを使った料理や、寺島なすをモチーフにしたTシャツやお守りなどを作って街おこしの一環として寺島なすをアピールしています。港区の青山や日本橋でも寺島なす素材とした料理を提供するお店もありますので、寺島なすを食べてみたい方はお店に行ってみてくださいね。

  • HATAKE AOYAMA:【寺島なすのイタリアンが食べられます】東京都港区南青山5-7-2 B1(03-3498-0730)
  • 日本橋ゆかり:【寺島なすで江戸の味を再現】東京都中央区日本橋3-2-14(03-3271-3436)

寺島なすの栄養と味

寺島なすは、普通のなすよりもやや小ぶりで、コロンとしたような卵型が特徴です。まさにエッグプラントという英語名にピッタリの形をしています。

しっかりと硬く実がしまっているのに、ふわっと広がるなすの濃厚な香りと甘み、とろけるような食感が普通の茄子とは全く違う味わいがあります。

火を通すことでとろみが出て甘みが増しますし、油との相性も良く、揚げたり炒めたりするとよりいっそう美味しく食べることが出来ます。中身がしっかり詰まっているので食べ応えがありますよ。

「寺島なす」の栄養は、「茄子」の栄養とかわるところはなく、脂肪燃焼効果があるビタミンB2や、造血にかかせない葉酸、活性酸素を除去して美肌を作るナスニンが「皮」に多く含まれています。
「なすの栄養と効果効能|ナスニンの栄養価に注目!」をご参照ください。

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江戸東京野菜「寺島なす」の販売店

寺島なすはもちろん、江戸東京野菜は主に下記の販売店で購入することが出来ます。寺島なすの収穫時期は、気候によって収穫時期がずれることもありますが、毎年6月上旬から10月頃までです。

  • 寺島なすを販売している青果店
    東京都墨田区の大喜青果さん:東京都墨田区東向島5-13-16(03-3612-3301)
  • 練馬産「寺島なす」
    JA東京あおば「ふれあいの里」(03-3991-8711)
    東京シティー青果(03-3549-9263)
  • 三鷹産「寺島なす」
    三鷹市中原の生産者さん宅(星野さん:090-2461-9155)の庭先り。予約が必要ですがなすの苗も買えるようです。御自宅前には、その日にとれた新鮮な寺島なすの自販機が置かれていますよ。
    三鷹緑化センター(0422-48-7482)
  • 小金井産「寺島なす」
    小金井市東町の生産者さん宅(井上さん:070-5463-9541)の庭先り
    JA東京むさし小金井経済センター(042-385-3281)
  • 小平市産「寺島なす」
    小平市小川の生産者さん宅(宮寺さん:090-1427-8641)の庭先り
    JA東京むさし小平経済センター(042-348-7244)

まとめ

参考

とろっと濃厚な食感の寺島なす、東京でもこんな素敵な野菜が作られています。地方発送をしているかどうかはそれぞれ販売店に問い合わせて頂きたいのですが、ぜひ東京以外にも普及してほしいものです。秋の焼きナスも、イメージしただけでも美味しそうですぅ~。

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