育児用の粉ミルクではなく、大人が飲むための「大人の粉ミルク」が急激に売り上げを伸ばしているのです。大人用の粉ミルクを作ったメーカーによると、シニア層が体にいいな栄養を摂取できるからという理由で、育児用の粉ミルクを飲んでいる人が多いことが分かったのだそうです。それで、さまざまなリサーチの結果「大人用の粉ミルク」の発売に至ったのです。

でも、わざわざ粉ミルクを飲まなくても、「牛乳」飲めばいいんじゃないのかとも思いますよね。しかし、シニア層にとっては、大人が粉ミルクを飲むことのメリットがあるはずなのです。なぜ粉ミルクが大人に受けているのか・・・

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大人が「育児用粉ミルク」を飲んでいるという実態

雪印ビーンスタークの調査によると、日本人の60代女性の2%が「育児用の粉ミルク」を飲んでいることが判明したのです。

2017年9月現在、総務省統計局のデータによると、60代女性の人数は928万7千人です。すごく多いです。このうちの2%の185,740人が、「栄養補給」や「総合的に栄養を摂ることができる」という理由で「育児用粉ミルク」を飲んでいるのです。もちろん、その他の世代でも飲んでいる人はいるということです。

ちなみに、日本人の人口分布で最も多いのは、男性は、40~49歳が926万9千人、65~69歳が466万人。女性は、40~49歳が912万7千人、60~69歳は928万7千人です。
65~69歳はいわゆる団塊の世代にあたり、40~44歳は団塊ジュニアですから、人口が集中しているのですね。

粉ミルクではなくて「牛乳」ではダメなの?

普通に考えると、同じ栄養を摂るなら、赤ちゃん用の粉ミルクを飲むより、もっとてっとり早く「牛乳」を飲めばいいと思います。
それでも牛乳を飲まない理由は、牛乳には、「乳糖」が含まれているので、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、お腹が緩くなってしまうからであるということが考えられますね。

「お腹がゴロゴロしない牛乳(雪印のアカディ)」っていうのも売ってますけど!と教えてあげたいが、それを飲んでも「ゴロゴロ」してしまう人もいるのかもしれません。

栄養源としての「粉ミルク」

赤ちゃんは、母乳もしくは粉ミルクを栄養源として育ちますよね。

「大人」で「育児用の粉ミルク」を飲んでいる人は、赤ちゃんが栄養を摂って成長するなら、大人でも安心して栄養補給の元ととして「粉ミルク」を飲んでもいいのではないかという発想があるようです。
赤ちゃんが飲むものなら「安全」という意識があるのでしょうね。

大人の粉ミルクと育児用粉ミルクの違いは?

大人と乳児では必要な栄養素が違っています。もちろん育児用粉ミルクの栄養を摂っても害になることはありませんが、大人用の粉ミルクは、ちゃんと現代の大人の健康事情が考慮されています。

成長段階にある乳幼児にとっては粉ミルクは完全栄養食品です。しかし、すでにしっかりと成長してしまったた大人には、「大人用」が最適なのです。乳児用粉ミルクから脂質を差し引いて、大人が不足しがちな栄養を加えてバランス良く調整されているようです。

調査した「大人」には、お通じの悩みや、カルシウム不足、風邪をひきやすくなったという声が多くあったようです。
育児用粉ミルクを飲んでいる方の声を元に、「大人用の粉ミルク」にカルシウム、ビフィズス菌、シールド乳酸菌、ラクトフェリン、中鎖脂肪酸、鉄などの成分を配合して作られています。

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実際に販売されている「大人の粉ミルク」

大人が育児用の粉ミルクを飲んでいるのならと、大人用に、大人が必要な栄養を考慮した製品として各メーカーが「大人の粉ミルク」を発売し始めたのです。

救心製薬の「大人の粉ミルク」

大人用の粉ミルクとして発売されたのは、最も早いのが救心製薬の「大人の粉ミルク(ヨーグルト風味)」で2014年4月。値段が、ちょっと?高いのです。9.5gのスティックが7本入って1,600円。めっちゃ高いですよね。牛乳7杯分と比べたら全然お高いです。

救心製薬の製品は、主に「骨」の形成に必要な栄養素をプラスしていることが特徴です。シニア層には「骨」の健康はとても大切ですからね。

また、アレルゲンの一つであるカゼインが含まれていないことも特徴です。
でも、別の記事で書いたのですが、牛乳に含まれる「カゼイン」は、腎臓に溜まった尿酸を排出しやすくしてくれる大切な成分でもあるのです。

森永乳業の「ミルク生活」

2016年10月に発売されたのですが、これは通販限定。
360gで3,399円。これも結構なお値段ですが、整腸作用のあるビフィズス菌や、中鎖脂肪酸などが配合されています。

雪印乳業の「プラチナミルクforバランス」

雪印ビーンスタークの「プラチナミルクforバランス」は2017年9月に発売されたばかり。
300gで2,400円。「プラチナ」というネーミングからも想像できるかもしれませんが、11種類のビタミンと8種類のミネラル、たんぱく質、DHAなどが配合されています。

ちなみに「プラチナミルクforビューティ」という商品では、美容のためにローヤルゼリーやコラーゲンぺプチドが配合されています。若い女性が飲んでもいいですよね。

まとめ

牛乳の成分が合わないシニア層には、「大人の粉ミルク」はよさそうですね。各メーカーによって、健康に対する栄養成分の種類や配合量が違っていますから、よく確認してみてください。牛乳の持つ優れた栄養にプラスして、牛乳だけでは取れない栄養分を手軽に補給できることがシニア層に受けている要因だと思います。

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