髪の毛に良い食べ物には、亜鉛や大豆イソフラボン、たんぱく質、いわし、高野豆腐などがあることは良く知られていますし、これらの食材を意識的に追っている方も多いはずですね。それにもかかわらず、知らず知らずのうちに、髪に良くない食べ物を摂っていることがあるかもしれません。知らず知らずとはいえ、そんなことしていたら、せっかくの髪に良い食べ物の効果が相殺されてしまうようなことにもなります。
どんな食べ物が髪の毛に良くないのが、具体的に紹介しますので、是非参考にしていただければと思います。
「髪の毛に良くない食べ物ワースト10!」というタイトルですが、どれが最も良くない食べ物であるというわけではなく、ここで紹介する食品を摂るときは注意しておいた方が「髪」のためです。
目次
髪の毛に良くない食べ物ワースト
髪に良くない食べ物は、せっかく成長しようとしている髪のエネルギーを阻害して、成長を遅くしてしまいます。また食べ物だけでなく、頭皮の血流や、頭皮の健康状態も髪の成長に大いに関係してきます。
絶対食べてはいけないというわけではありませんが、髪の成長を期待するなら、意識的に摂らないようにするか、食べる量を極力減らすようにしましょう。
スナック菓子
脂肪分の多いお菓子
脂質の多い食べ物にも分類されるのですが、油を使って作られたスナック菓子は要注意です。揚げて作られたものですね。揚げせんべい、ポテトチップスなどはまさにその代表で、食べすぎるとその油脂は皮脂となって頭皮の毛穴からも排出されることになり、毛穴のつまりの原因にもなります。
皮脂は頭皮の潤いを保ったり、頭皮に雑菌が繁殖しないためにも必要なものですが、油分の摂りすぎで皮脂が過剰に分泌されないようにしなければなりません。
一旦油でを使って調理されたスナック菓子は、時間の経過とともに、油の酸化が進むことも問題なのです。酸化した油を体内に取り込むことで、活性酸素が増加するため、細胞や皮膚の老化を促進させてしまいます。当然髪の毛にとっても良くありません。
食べ始めたら、一袋サクッと食べてしまいがちなスナック菓子は、たまに食べるならいいでしょうけど、毎日のように食べるのは控えるようにした方がいいですね。
糖質の多いお菓子
糖分が多いお菓子には、アイスクリームやチョコレート、ケーキ、生菓子などたくさんの種類があります。
糖分を多く摂ることでもやはり皮脂が過剰に分泌されることになるので、食べる量を自分の意志でしっかりと調整しましょう。絶対食べないようにするなんて、そんなつまらないことはありませんから、一週間の内これくらい食べるなど、量を決めておくといいですよ。
飲み物
コーヒー
コーヒーが睡眠に影響を与えることは、よく知られています。
髪の毛が作られる時間帯が午後10:00~午前2:00頃までとされています。本来はこの時間帯は、髪を成長させるためにはしっかり眠っている必要があるのです。コーヒー自体が悪者ではありませんが、睡眠に影響しないように気を付けなければなりません。
また、コーヒーに含まれる「タンニン」という成分は、髪を作るために欠かせない「亜鉛」の量を減少させてしまうことも知っておいてください。亜鉛がないと髪の毛の元であるケラチンを作り出すことができなくなるのです。
炭酸飲料
スナック菓子のところでも説明したように、糖分の過剰摂取は髪に良い影響を与えません。皮脂の分泌も過剰になってしまいます。
脂質の多い食べ物
動物性脂肪の多い食べ物
牛肉、豚肉、鶏肉、から揚げ、ハム、ソーセージなどは食べ過ぎると、髪だけでなく体にも良くない影響があります。
脂質の多く摂るということは、毛穴から出る皮脂の量も増えてしまい、毛穴が詰まりやすくなります。ちゃんとした頭皮ケアをすることはもちろん大切ですが、脂質を控えることも忘れないようにしましょう。
脂っこいものの食べ過ぎは、胃の働きに負荷をかけ、消化時間を長くしてしまいます。さらにたんぱく質やビタミンなどの栄養素が効率よく吸収されにくくなるのです。
髪の毛は別名「血余(けつよ)」と言われるように、体に取り込んだ栄養分は、まず内臓や筋肉などに回され、余った栄養素が髪に集まるのです。そのような栄養条件を持つ髪の毛に、脂質の多い食事をすることでさらに、栄養素が回りにくくなってしまわないようにしましょう。
また、脂質の多い食事は血管内にコレステロールがたまり、結果的に血流が悪くなります。当然ですが、頭皮の血流状態にも影響してきます。
植物性脂肪と「魚」は積極的に摂る
肉類の摂取をすべてやめてしまうことはできないですが、動物性の脂質でも「青魚」はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれているため、血流を改善して、血液をサラサラにしてくれる効果があります。
また、大豆などの豆類にも不飽和脂肪酸が含まれているため、血中コレステロール値を下げ、血流を良くしてくれますから、積極的に摂るよう心がけましょう。
牛や豚などの動物性の脂質を摂りすぎないようにした上で、植物性の脂質を摂ることが大切です。
インスタント食品
油で調理されたインスタント食品、特にインスタントラーメンの食べすぎには注意しましょう。摂りすぎた脂質が髪の成長に良くないのは上記で説明したとおりです。
冷凍食品でも、スパゲティや、冷凍かき揚げうどんのかき揚げなどは、たっぷりの油で調理されたものですから要注意です。
マヨネーズ
マヨネーズも当然、「油」がその主材料になっています。なにに付けても美味しいのですが、コレステロールが増加しやすく、血流にも影響しますのでやはり要注意食品です。
塩分の摂りすぎ
肝臓に影響
髪の主成分はたんぱく質です。髪に良いと言われる、大豆や卵などの良質のたんぱく質を摂ることはもちろん髪には良いことなのですが、塩分の摂りすぎによってたんぱく質を効率よく吸収できないことがあります。
塩分の摂りすぎは血圧の上昇にも影響するのですが、肝臓へのダメージを与えることになるので注意しなければなりません。
肝臓は体内でたんぱく質を作り出す場所でもあるため、髪へ行き届かせるたんぱく質が減少しないようにするためにも塩分の摂りすぎには注意が必要です。
髪を作る重要な成分がが減少する
髪を作り出すにはたんぱく質の一種であるIGF-1という物質が非常に大きな役割を果たすことがわかっています。
この物質は、血管を広げて血流を良くするだけでなく、髪のヘアサイクルを健康な状態に保ち、育毛や発毛にも効率的な働きをしてくれます。
しかし、塩分過多になることで、IGF-1を作り出す元となるCGRPという成分が減少してしまうのです。塩分の摂りすぎることによって、血圧の上昇を招くばかりでなく、血流にも悪影響を及ぼし、当然髪の毛の育成にも影響が出てくるです。
ファストフード
たまに、どうしても食べたくなるファストフード。ファストフードは健康にとって「良い」イメージがない人のほうが多いのではないでしょうか。むしろ体に悪いジャンクフードの代表格といった感さえありませんか?
ファストフードには、これまでに説明してきたように、糖質や塩分が非常に多く含まれています。高脂質のハンバーガーなんて、あっという間に皮脂の分泌を増加させてくれますよ。髪にとって良いわけがありません。
また、ファストフードはたいてい高カロリーです。食べ続けると太りますよね。太るということは体内の脂肪細胞が増えるということです。そしてそれが原因で髪を作るたんぱく質IGF-1の働きを抑えてしまうことになるのです。
まとめ
ここに挙げた食べ物は、どれも美味しいということが問題なのです。気を付けていないと、ついつい食べ過ぎにつながってしまいます。
気を付けるべき食べ物はたくさんありますが、特に「糖質」「脂質」「塩分」の多い食べ物には注意しておきましょう。
絶対食べないようにすることはできませんから、しっかり自己管理することが必要ですね。