急にしゃっくりが始まるときがあります。すぐ止まるだろうと思っていても何時間も止まらない時は、なんとか止めようとあせり始めますよね。
驚かされると、横隔膜の痙攣が止まってしゃっくりも止まるとよく言われていましたが、タイミング良く驚かしてもらうなんてなかなかうまくいきません。驚くために構えていますから、本当に驚いていることにならないですしね。
主に、特定の食べ物を摂取することでもしゃっくりが止まることが多いのです。具体的な方法や食べ物を紹介しますのでぜひ参考にしてみて下さい。
目次
しゃっくりの原因
横隔膜の興奮やケイレンした状態がしゃっくりです。
病気の症状によっても、しゃっくりが出ることがありますが、通常は、というか一般的には、はっきりとした原因はわかっていないのですが、横隔膜が何らかの刺激を受けて起こります。ただ、しゃっくりが出やすくなると考えられる原因はあります。
急に大声をだしたり大声で笑うような状況の時や、刺激のある食べ物をあまり噛まずに早食いしてしまった時、急に体を押されるなどの刺激を受けたときなどです。
ストレスもしゃっくりの原因になることがあります。心因性しゃっくりと呼ばれるのですが、ストレスのため不安や心配ごとに意識が集中してしまうとしゃっくりという症状で現れることがあります。
食べ物でしゃっくりを止める方法
ちょっとした刺激物を食べる
具体的な食べ物は後で詳しく書きますが、柿などタンニンを含む食べ物を摂ることで、胃腸が過剰な運動をしているのを抑えることが出来るのです。
えぐい味だったり、辛みなどの刺激成分を含む食品は、胃腸に対して強い刺激を与えるだけでなく、神経に対しても作用します。食物によるこのような刺激がショック療法としてしゃっくりを止めることに有効だと考えられます。
柿の実の「へた」
生の柿の実のヘタを10~15個位用意します。この時点でちょっと難しいかもしれませんが、参考までにきいて下さいね。
これらを200~300mlの水に入れて、水の量が約半分になるまで煮詰めます。これを1日2回に分けて飲みます。
自宅の庭に柿の木があって、「秋」限定、これでは何とも実用的ではありませんが、自然食品店などでは販売されているところもあるようです。
「柿」そのものを食べることでもしゃっくりを止めることに有効なようです。
生姜湯
生姜3gをおろして、湯呑みに入れてお湯を注ぎ、温かいうちに飲みます。
漢方では、「柿の実のヘタ」と「生姜」を材料にした「柿帯湯」(していとう)というものがあり、なかなか止まらないしゃっくりに用いられています。漢方薬店で相談してみるとよいかもしれません。
いまやアマゾンでも「柿帯湯 ネオカキックス細粒」という製品としても販売されています。
アルカリ性の強いジュースを飲む
ケールや大麦若葉の青汁や、れんこんの搾り汁を盃に2~3杯飲みます。飲んだらすぐに少しの間だけ呼吸を止めると効き目があります。
砂糖湯
砂糖湯がなぜ効くのかはっきり分かっていないのですが、これはお手軽に試すことが出来ると思います。
コップ一杯のお湯に、スプーン一杯程度の砂糖を入れてよくかき混ぜて、時間をかけてゆっくり飲むだけです。ゆっくりすするように飲むことがポイントです!
蜂蜜をごくりと飲むという方法がしゃっくりを止めるとも言われていますので、やはり甘いものが有効に作用するのでしょう。甘いものがいいのならドロップなどを舐めることもいいのかもしれません。
食べ物以外でしゃっくりを止める方法
ゆっくり呼吸する
ゆっくりと、ゆったりと呼吸することで、横隔膜の動きを整えるというものです。
10秒くらいかけてゆっくりと息を吸います。お腹の下の方から膨らんできて、だんだん胸のあたりまで空気がたまっていく感じです。
このときには、お腹が膨らんでいるため、すでに横隔膜は動きにくい、痙攣しにくい状態にあるのです。
息を一杯に吸ったら、また同じくらいの時間(10秒)をかけてゆっくり吐き出します。急にぱーっと息を吐いてしまうとすぐにケイレン状態にもどってしまう可能性がありますので、ゆっくりと吐くことがポイントです。
10秒かけて息をすったら、10秒かけて吐く。そうしたら、ゆっくりとした普通の呼吸に戻ります。
一度で止まらないようなら、何回か繰り返してみます。繰り返しても特に害はないように思いますが、あまりに止まらないようなら、医者に行ってもいいでしょうが、薬局の薬剤師さんに訊いてみると、何らかの有効な手段を教えてくれるかもしれません。
コップに水を入れて反対側から飲む
テレビの生活知恵袋的な番組で紹介されていたようです。コップに水を入れて飲むのですが、普通はコップのふちに口をつけて飲みますが、口をつけるのはコップのフチの手前側ではなく反対側です。つまり、コップの上面を覆うように、ぐ~~っと前にかがむような状態で向こう側のふちに口をつけてゆっくり飲みます。
とても飲みにくい不自然な姿勢ですが、これが功を奏するのでしょうね。
これも、すぐにできて、気軽に試してみることが出来る方法ですね。
舌を引っ張る
舌は横隔膜につながっているため、しゃっくりを止めるには舌を引っ張る方法が有効だとよく言われているのですが、実際やってみると、自分の舌をつかんでもなかなかうまく引っ張ることができません。つかんでみてください。舌はびくとも動きませんから。
それよりも、自分でおもいっきり、数秒の間舌を出していた方が全然有効だと思います。
耳に指を入れる
しゃっくりは横隔膜が痙攣して起こりますね。耳の奥の神経は横隔膜につながっているため、しゃっくりが止まらない時は両耳に人差し指を入れて約30秒ほど刺激を与えます。押したり、ちょっと指を回すような動きとかで充分です。
指による耳からの刺激が、横隔膜の神経に伝わって痙攣が止まるのです。
不思議なことにピタッとしゃっくりが止まりますよ。
耳に指を入れる方法はいち押しです!
まとめ
しゃっくりを止めるためのいろいろな方法がありますが、その時の、体やしゃっくりの状態で個人差がありますから、手軽に出来そうなものだけでも試してみてください。同じ方法でも、効かないこともありますし、自分だけのやり方やコツが見つかったりすることもあるものです。