健康のために「油」が注目されていますね。えごま油・亜麻仁油・ココナッツオイル・オリーブオイル・インカインチオイルなど多種類の食用油が体に好影響を与えるということで売れ続けています。

これらの油はオレイン酸やαリノレン酸といったオメガ3系の油に分類されていて、体内に取り込むことで、血液サラサラ効果や、肥満予防、血栓予防、肌の若返りなどとても良い効果があることが知られているのです。

そんな中、急浮上してきたのがこめ油です。こめ油はこれまでもずっと販売されていたのですが、「こめ油」が健康に良いとテレビ番組で紹介されたことで、突然のように人気が高まっています。

しかしこの「こめ油」を食べることは危険が伴うといわれています。こめ油の何が危険なのか、製造段階でどのような薬剤が使われているのか、消費者なら気になるところではないでしょうか?

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こめ油について簡単に説明します

こめ油とは

こめ油はお米そのものから作られるのではなく、玄米の表皮と玄米の胚芽の部分から搾った油です。いわゆる「こめ糠」から作られます。さらっとしていて、揚げものに使用してもべたべたせずカラッと揚がります。こめ油は高温で加熱しても劣化しにくいこともその特徴です。

こめ油の栄養価

栄養価も高く、コレステロール低下作用があるオレイン酸やリノール酸、抗酸化作用があるビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは肌質を保ち、美肌・若返り効果のあるビタミンとして知られていますね。

ビタミンEの一種であるトコトリエノールが豊富に含まれ、その抗酸化作用はビタミンEの50倍もあると言われています。トコトリエノールはスーパービタミンEともいわれています。とは言っても、こめ油をがぶがぶ飲んだら美肌になる!というわけではないですよ。当たり前ですね。
では栄養価も高く料理にも使いやすい「こめ油」の何が危険なのでしょうか。

米油が危険だと言われている理由は?

こめ糠から搾りだすこめ油そのものには、なにも悪い成分が含まれていないように思いますよね。実際、体に悪影響を与える成分は見当たりません。

こめ油を抽出する製造過程に問題が・・・

参考:オリーブオイルの場合

高級なオリーブオイルの場合、オリーブの実を圧搾して搾油を行う方法がとられていて化学的な不純物は入っていません。しかし安価なオリーブオイルの場合、そのほとんどが油を抽出するために化学溶剤が使われています。数百円で売られている透明瓶にはいっているオリーブオイルがまさにそうです。

こめ油の場合

こめ油はどうでしょうか。こめ油の場合、そのほとんどの製品が化学溶剤を使って搾油されている事実があります。

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こめ油はどのように搾油されているのか

種や実を圧搾して油を搾りとる方法と言うのは、種や実に「油分」が多く含まれている場合に限られます。「こめ糠」は「油分」が少ないために溶剤を混ぜて油を抽出する場合がほとんどなのです。

その化学溶剤こそ劇薬「ノルマンヘキサン」

化学溶剤「ノルマンヘキサン」を使用して搾油することはとても不安が残ります。ノルマンヘキサンはガソリンに多く含まれる物質で、油を抽出する溶剤として使用されています。特に安価な食用油がそれに当たります。

食品に使用する場合、食品に残留しないことを条件に許可されている物質ではあるのですが、表示義務が無いのです。どうなんでしょうね、これ・・・。最終的な製造食品に残留物が残っていないとしても、食品のラベルに表示しなくていいなんて考えにくいです。

ノルマンヘキサンの危険性

もちろんメーカーでは、残留物が残らないように「油」を精製しているのでしょうが不安は残ります。しかしお安い「食用油」には要注意なのです。安価な油のほとんどはこのノルマンヘキサンが使用されています。

ノルマンヘキサンは、食品に残留しないように苛性ソーダで高温で中和処理されるのですが、その際にノルマンヘキサンの一部が「トランス脂肪酸」に変化してしまいます。

トランス脂肪酸も危険!

この「トランス脂肪酸」も曲者なのです。トランス脂肪酸はバターやマーガリン、食パン、菓子類などにも含まれています。トランス脂肪酸は別名「食べるプラスチック」と言われていて、一旦体に入ってしまうとなかなか排出されず、血管に溜まっていく物質です。血管にプラスチックが溜まっていくと、どうなるかは説明するまでもないですね。
参考:トランス脂肪酸がバターやマーガリンに含まれている怖さ

まとめ

参考:えごま油 亜麻仁油 オリーブオイル ココナッツオイル サラダ油が体に悪い理由 インカインチオイル

健康に良さそうな「こめ油」ですが、安価なこめ油は買わない方がいいかもしれません。もちろん、メーカーは化学溶剤が残留しないように配慮してはいるでしょうが、やはり購入するなら「圧搾一番搾り」と表示のあるものが安心出来ると思います。

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