京都には、日本を代表するような神社仏閣が集中しています。厄除け厄払いのために参拝されることがその始まりとなった神社も存在します。

厄除け厄払いは、地元の氏神様でご祈祷を受ける方がいいともいわれることもあるのですが、特に決まりがあるわけではありません。自宅や職場に近い神社であることも一つの選択基準だといえますが、自分の感覚でどの神社でご祈祷を受けるかを決めるのもいいのではないでしょうか。

ここで紹介する神社にはそれぞれの由緒や、歴史、独自の御札・ご利益がありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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八坂神社

八坂神社の御祭神はスサノオノミコト。厄除け・疾病除け(しっぺいよけ)の神様として有名で、祇園祭のときには厄病除け・災難除けのお守りを授与していただくことができます。もちろん購入するのですけど、「ちまきを受ける」という言い方が正しいそうです。このお守りはちまき粽(ちまき)と呼ばれていて、京都では、家の玄関の軒先などに一年間飾られます。

ち~ま~き~食べたべ兄さんが~♪の「ちまき」をイメージされるかもしれませんが、形は「ちまき」でも、当然このお守りは食べられません。

「粽」を受けたら、人通りの多い表玄関の軒先などに飾ることで、災厄が家に入ってくるのを防いでくれるといいます。集合住宅の場合は、玄関を入ってすぐ上の場所に飾ってもいいようです。詳しくは、「ちまきを受ける」ときに神社に直接訊いてみてくださいね。

吉田神社

吉田神社は厄除詣発祥の神社として有名ですが、厄除け厄払いの節分祭には多くの参拝者があります。京都でも古くから~貞観元年(859年)~厄除け開運の神様としてとても有名な神社なのです。

毎年2月2・3・4日の節分祭は本当に多くの参拝者で賑わい、約50万人の人が訪れると言われています。参道や境内には、なんと800件以上の露店が立ち並びますから、混雑覚悟で出かけてみて下さい。

そして参拝の際に是非買っておきたい御札が「くちなし色の御神札」です。魔除け・厄除けのご利益がある御札で、節分祭の期間中しか授与していただくことができません。

京都大学のすぐ東隣に位置していて、出町柳駅からも徒歩で20分程ですから、交通の便もとてもいいです。

石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)

石清水八幡宮は日本三大八幡宮の一つ。あとの2社は九州大分の宇佐八幡宮と神奈川の鶴岡八幡宮です。厄除けの神様として、全国的にもとても有名な神社ですが、都の裏鬼門を守護する神社でもあるのです。

拝殿の左右には、厄除け・災難除けのとても大きな「御神矢(ごしんや)」が立てられています。

九星方位による方位除けのご祈祷は、いわゆる八方塞がりと言われる大厄の災難除を除けて、開運に導いてもらえます。災難除けなどのご祈願をしていただくことができます。

また、方除(ほうよけ)のご祈祷では、鬼門や裏鬼門という凶方位の災厄を払ってもらえます。特に厄年ではなくても、なにか気がかりなことがあるときには災難除けのご祈願を受ける事ができますので、詳しくは神社まで問い合わせてみてください。

厄除けのお祓い・ご祈祷を受ける前に、まず「御神矢」を受けることが丁寧な作法だとされています。京阪本線の八幡市駅のすぐ南側ですから、交通の便もとても良いです。

下鴨神社

世界遺産でもある下鴨神社。下鴨神社にお参りされるときは、ぜひ糺の森(ただすのもり)を通って、本殿まで歩かれることをおすすめします。深い森と大木の間を抜けていくのですが、糺の森の参道右にはきれいな水が流れる小川(奈良の小川)があり、とても風情がありますよ。特に11月下旬は、糺の森の紅葉は本当に見事です。この参道を歩く方はとても少ないので、ゆったりと空気を感じながら歩くことができますよ。

神殿、糺の森を含めて全ての場所が強力なパワースポットになっています。

下鴨神社でご祈祷を受ける際は、予約ができず、当日受け付けのみです。厄除けのご祈祷は国宝の本殿で行われますから、とてもありがたいことではないでしょうか。休日はどうしても混雑しますから、できれば平日がいいのかなと思います。少人数、もしくは運が良ければ一人だけでもご祈祷を受けることができるかもしれません。

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上賀茂神社

京の都を守る鬼門を守護する神社で、京都でも最も古い神社の一つが上賀茂神社です。世界文化遺産でもあります。上賀茂神社が鬼門、そして裏鬼門を守るのが、上記で紹介した石清水八幡宮です。

上賀茂神社の御祭神は「賀茂別雷大神」で、「雷」という強力なパワーで災厄・災難を祓う厄除けの神様として昔から信仰されていて、今でも厄除け厄払いのご祈祷を受けるため多くの参拝者があります。

厄除けのご祈祷は、祈祷殿にて毎日受け付けしています。初穂料は5,000円以上。京都駅から車でも30分はかかりますが、神気に満ちた厳かな佇まいの神殿にぜひ訪れて、その特別な空間の神気を感じてみてはどうでしょうか。

上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)

上御霊神社は平安遷都の際に、当時の桓武天皇の身辺で次々と災厄が起こり、その災厄を受けた人々の怨念による災いを鎮める目的で創建されたと言われています。

応仁の乱が勃発した場所でもあります。私が学生の頃、自転車で京都巡りをしていたら、普通の街並みの中に突然あらわれる「応仁の乱発祥の地」という石碑に驚いたことがあります。

上御霊神社は御霊神社(ごりょうじんじゃ)と呼ばれますが、「上」をつけるのは下御霊神社と区別するためです。

厄除け・開運の絶大なパワーを秘めた神社であると言われています。地下鉄の鞍馬口駅から徒歩3分ほどのところにあります。

まとめ

京都には霊験あらたかな神社・パワースポットが多く存在しています。いろいろな情報を元に、厄除けのご祈願をする神社を選んでもいいと思いますし、直感でその神社を訪れるもよしだと思います。

ご祈祷はほとんどの神社で毎日受け付けしてもらえるようですが、できれば確認したほうが良いでしょう。服装も平服よりは、正装か正装に近い服装のほうが丁寧な礼節とされています。初穂料も、多くの神社では一人5,000円からとなっていますが、1万円以上のところもありますので、予め調べておいたほうがいいかもしれません。あらためて言うまでもありませんが、ご祈祷を受けると、御札やお守りをいただけます。

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