筋肉を増やすためには、もちろん良質なたんぱく質が必要です。パイナップルは食事で摂りこんだたんぱく質を胃で分解し、筋肉をつくるために効率よく働いてくれるのです。勘違いしている方もいるようですが、決して体の筋肉まで分解することはないのですよ。
たんぱく質を分解して筋肉を増やすためにパイナップルをどのように食べるか、また、注意すべき食べ方もありますので詳しく紹介します。
目次
パイナップルの酵素の働きが筋肉を作る
豚肉とパイナップルの食べ合わせって、よくありますよね。味としてはNGだという方もいるのですが、効率よくたんぱく質を吸収するには最適の組合せなのです。
パイナップル酵素の働き
パイナップルの分解酵素は主に、アミラーゼと呼ばれる炭水化物を分解する酵素と、プロテアーゼと呼ばれるたんぱく質分解酵素、リパーゼと呼ばれる脂肪分解酵素があります。
- アミラーゼ
主に唾液に多く含まれています。炭水化物や糖分を分解します。よく噛んで食べるということは、つまり唾液を多く分泌させ胃の中で分解しやすくするためでもあるのです。 - プロテアーゼ
たんぱく質を分解しますが、腸内の老廃物をも分解し、消化不良にならないように働いてくれる優れものです。 - リパーゼ
取り込んだ脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解して、エネルギーとして使える形に変換します。
脂肪や炭水化物の蓄積を抑える!
パイナップルに含まれる酵素は、たんぱく質が体に吸収されやすいかたちに分解します。それだけでなく、パイナップルの酵素は食事をエネルギーとして変換してくれるため、脂肪分や炭水化物が体にたまっていくことを抑えてくれるのです。
たんぱく質を摂れば即筋肉がつくわけではない!
パイナップル酵素にはこのような働きがあるため、効率的にたんぱく質を吸収して筋肉へと変換しやすくなるのです。
しかし、筋肉をつけるために大量のたんぱく質を摂取しても、筋肉に変換してくれる「量」にはある程度の限度があるのです。食べれば食べるだけ筋肉になるのではないのですね。
たんぱく質は体に入ると、まずペプチドに分解され、さらにアミノ酸に分解されます。その後やっと筋肉として体に吸収されていきます。そこで活躍してくれるのが、パイナップルの分解酵素なのです。肉などのたんぱく質を効率的に分解して、早く筋肉を作ってくれるのです。
体の筋肉は分解されないの?
パイナップルの分解酵素は、たんぱく質を分解するため、もしかしたら、もともと体にある筋肉も減ってしまうのではないかと思う方もいるようです。
もちろん、そんなことはありません。分解酵素は胃の中でのみ、食べ物の消化のために働き、分解された栄養は腸で吸収されますから、人体の筋肉が減少するようなことはないのです。むしろ筋肉がつきやすくなるのです。
筋肉をつけたいなら加工品のパイナップルは避ける
加工されたパイナップルを食べてはいけないということではありません。
加熱し、加工されたパイナップは、酵素の効果がほとんどなくなってしまうため、筋肉のためにパイナップル酵素を生かしたいなら、できるだけ避けた方がいいのです。
缶詰パイナップルでは筋肉は作れない!
パイナップルの分解酵素は、60℃以上に加熱することで、たんぱく質を分解するという働きがほぼほぼなくなってしまうのです。缶詰の場合、必ず熱処理加工されていますから、加熱された缶詰のパイナップルでは筋肉を作る効果なしと思っておいた方がいいのです。
飲食店での酢豚のパイナップルも効果ないかも・・・
パイナップルの酵素が肉を分解しやすくするのは本当ですが、酢豚をつくるときパイナップルを一緒に加熱していたとしたら、残念ながら酵素効果はありませんね。酢豚ができてから、後のせで注文するとかしたほうがいいかもしれません・・・面倒ですけど。
まとめ
参考
「キウイのカロリーと栄養|美容ビタミンの宝庫!」
たんぱく質は実は非常に大きな構造をしているため、充分に細かく分解されないとなかなか吸収されないのです。ですから筋肉をつけたいなら、ある程度筋肉を酷使する筋トレをして筋肉を傷めつけて?それからたんぱく質を摂りいれるのです。そうすることで傷んだ筋肉は修復していくと同時に筋肉が増えていくことになるのです。この過程でパイナップルをいっしょに摂ることで酵素が効いてくるのですね。
ちなみに、キウイに含まれるたんぱく質分解酵素もほぼパイナップルと同じ働きをしますよ!