4月終わりから5月にかけての時期が一年で最も紫外線が強くなる時期だと言われています。春の穏やかな日だからと言って、油断してはいけないのです。日差しはとても柔らかくて気持ちいいのに紫外線は強烈です。紫外線対策は「塗るUVカット」が一般的ですが、紫外線を吸収しにくくするためにも、体の中からの対策も合わせて行うとより「肌」を守ることができます。紫外線を吸収しにくい食べ物、吸収しやすい食べ物を詳しく紹介しますので、是非、紫外線対策の参考にしていただければと思います。
目次
紫外線を吸収しにくい食べ物
赤い色の抗酸化力の高い食べ物を食べること!
濃い赤い色の果物や野菜は、抗酸化力が高く肌を守ってくれます。紫外線から受ける肌へのダメージを極力少なくするためにも「赤い食べ物」を積極的に摂りましょう。
抗酸化力が低くなると、肌細胞が酸化して、肌はいわゆる錆びついて老化した状態、しぼんだ状態になりますから、抗酸化力の高い食べ物を摂ることは大切ですし、抗酸化力の高い食べ物は肌を守るだけではなく、肌にうるおいとハリ、を取り戻す修復作用もあるのです。
抗酸化力の高い食べ物、赤い食べ物とは
まず思い浮かぶのはトマトではないでしょうか。トマトはリコピンも多く含まれ抗酸化力が高い食べ物です。イチゴや、人参、スイカ、ビーツ、サツマイモなども抗酸化力が高いのです。
また、色は赤くはないのですがブルーベリーやバナナ、ブドウ、カカオ、アーモンドも同じく抗酸化力が高く肌を守ってくれます。
日焼け止めになる食べ物
さきほど挙げた、食べ物の中で、「日焼け予防」として特に紫外線カットが期待できる食べ物があります。
トマト
トマトに日焼け止め効果があることが、イギリスの王位医学協会で発表されているのです。
発表したのは、ニューキャッスル大学の皮膚科の教授でマーク・バーチ・マチンさん。
特に、トマトに多く含まれるリコピンに肌を守る強い作用があり、紫外線からも皮膚に対するダメージを防ぐ効果があったと述べています。
数日間に及ぶ被験者の実験で、コラーゲンが増え、いわゆる皮膚の若返りが認められたとのこと。
毎日食べても、悪いものではありませんから、紫外線が強くなる夏に、旬の食べ物ではありますから、常食してもいいのではと思いますね。ちなみにトマトは生で食べるよりケチャップやジュースなどの方がリコピンを多く吸収できますよ。
でも、目に見えて皮膚が若がえるような変化があるのかどうかは、私はちょっと疑問ですけどね。
ブロッコリー
日焼け止めにブロッコリーなんて意外だと思いませんか?ブロッコリーはすごく栄養豊富な冬のスーパー野菜ですし、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトも栄養価が高くスーパーフードとも呼ばれていますね。
ブロッコリーには抗酸化作用の高いビタミンCやフラボノイド以外に、ビタミンA、Bも多く含まれています。
ブルーベリー
ブルーベリーは「目」に良いということは、多くの方が知っていると思います。それ以外にもブルーベリーの成分である「アントシアニン」は抗酸化作用がとても強いため、皮膚を紫外線から守る働きが期待できるのです。
紫外線を浴びることは、活性酸素がたくさん作られてしまうということでもありますから、抗酸化作用の高い食べ物を積極的に摂って紫外線対策をしましょう。
紫外線を吸収しやすい食べ物
ソラレンを摂取しないこと!
「ソラレン」とは柑橘系の果物に多く含まれている成分のことで、紫外線を吸収しやすくさせてしまう「光毒性物質」なのです。
毒性と言っても、体に大きな害をもたらす大きな危険性のあるモノではなく、いわゆる肌のシミやソバカス、炎症などの原因にもなるという性質を持っています。
紫外線対策・UVカットのクリームをベタベタと顔に塗っていても、普段食べているものが、紫外線を吸収しやすい成分含んでいたなんて・・・笑っていられません。
では、どんな食べ物に「ソラレン」が多く含まれているのか紹介します。
ソラレンを多く含み、紫外線を吸収しやすい食べ物
果物
特別な食べ物ではなく、よく知られている「レモン・オレンジ・みかん・キウイ・アセロラ・グレープフルーツ」などの柑橘系の果物に多く含まれています。
野菜
パセリやしその葉、三つ葉、パクチーにもソレランが含まれています。
朝「ソラレン」を含む食べ物を食べるのはNG
柑橘系の果物や、一部の野菜にはソラレンが含まれているのですが、それらの多くに、肌に対して抗酸化作用の高いビタミンCも含まれているのです。
ビタミンCはシミや日焼けの対策にもなる大切な栄養成分です。ソラレンを含む食べ物を摂らないようにするということはビタミンCも積極的に摂ることができなくなりますよね。
実は、朝、これらの食べ物を摂ると、だいたい2時間から6時間ほどの間は、「光毒性」の威力が発揮されて、紫外線を吸収しやすくなってしまうと言われています。
朝の果物は「金」!なんてよく言われますけど、紫外線の吸収をすこしでも減らしたいなら、夕方以降に食べた方が良さそうです。一日、どこにも出かけないなら、朝、フルーツを摂ってもいいですね。5月から夏にかけて、朝から外出する時は特に注意した方がいいですね。
夜食べるといいことがある!
ビタミンCを多く含む柑橘系の食べ物は、ソラレンを含んでいても、夜食べることで肌を修復してくれるです。日中、外出などで傷んだ肌を抗酸化力の高いビタミンCが、カルシウムやコラーゲンを生成して肌を修復してくれるのです。
抗酸化力が高いということは、肌の錆びつきを予防し肌をみずみずしく保つ働きがあるということです。
外出時に注意したい洋服の色
紫外線を通さない色の服を選ぶこと
食べ物の話ではないのですが、ちょっと知っておくと紫外線防止に役立ちますので少しだけ付け加えます。
普通の洋服なら、「白」が紫外線を吸収しないと思いませんか?私はずっとそう思っていました。
実は、「白」は光をや熱反射するため、熱がこもりにくいということで、紫外線を吸収するか否かは別のことのようです。
「黒」こそが、最も紫外線を透過しない色なのです。と言っても黒いスケスケの服は良くないのは言うまでもありませんけど。
ピンク系は最も紫外線を吸収しやすい色のようですから、ちょっと覚えておいてもいいと思います。
まとめ
日焼け対策は「外側」からのUVカット対策が必要ですが、体の「内側」からの対策も、しないよりはした方がいいに決まっています。柑橘系を食べる時間を朝ではなく夕方にするだけでも、日焼け対策になりますし、就寝中に肌を整えてくれることにもつながるのです。紫外線の降り注ぐ季節には、柑橘系以外にも抗酸化作用の高い野菜や果物を上手に摂って、肌を守りましょう。