植物はご存知のように、光合成によって二酸化炭素を吸収して有機化合物を合成して生きています。そして光合成が行われることで酸素を吐き出しています。

インテリアの一つとしても観葉植物が部屋に置かれていることが多いですが、当然、観葉植物も光合成によって「新しい」酸素を供給してくれています。せっかく観葉植物を部屋に置くなら、空気清浄効果が高くて見た目にもカワイイ、オシャレな物を置きたいと思いませんか。では、観葉植物の中で、どれが最も空気清浄効果が高く、部屋の空気をキレイにしてくれるのか詳しく紹介します。

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観葉植物の空気清浄効果とは?

「健康」に好影響を与える観葉植物

観葉植物の空気清浄効果はもちろん、観葉植物の「緑」の色が健康に良い作用をしていることもわかっています。(参考:「健康の色・色と健康」)

さらに、観葉植物からはマイナスイオンも出ていることは知っていましたか?マイナスイオンが体に与える影響は、リラックスさせてくれることで心拍数も安定させることです。ストレス軽減の効果があることも頷けますね。

ちなみに植物のマイナスイオンは自然のものだから安心できますが、電化製品でドライヤーなんかでマイナスイオンを発生するものがありますよね。あれ、ただの気休め程度のものではっきりとした効果が証明されているわけではないのですよ。個人的に使ってみた感想としても何にも感じることは出来ないものでした。自然のマイナスイオンとは比較できないですね。

植物のフィトケミカルが空気を浄化している

植物にはもともと空気清浄効果の作用を持っているのですが、中でもフィトケミカル(ファイトケミカル)が重要な働きをしています。

フィトケミカルは主に野菜や果物に含まれていて、強い抗酸化作用があることが特徴です。植物が発生させる一種の化学物質や、抗酸化作用によって空気中に漂うカビやバクテリアの繁殖を抑制しています。

有害物質を吸収するエコプラント

部屋に浸み出る有害化学物質

「住宅」は、壁材や壁紙、木材、接着剤、外壁塗料など非常に多くの建築資材を使って出来上がっています。

もちろん有害にならない範囲で使用されていると思われますが、長年生活していると、住空間からは、ベンゼンやアンモニア、ホルムアルデヒドといった有害な揮発性の高い化学物質がシミ出てくることがあります。これが体に影響を与えることがシックハウス症候群なのです。

エコプラント

アメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)は、25年間にもわたる実験により、住空間から侵出する有害な化学物質を吸収する効果がある「植物」をつき止めました。この植物が「エコプラント」で、二酸化炭素を吸収するだけでなく、揮発性の高い有害物質を除去する効果があることが分かったのです。
植物という自然のエネルギーが、有害化学物質を除去してくれるのはとてもありがたいことですね。

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空気清浄効果が最も高い観葉植物は?

NASA承認の空気清浄効果が高い観葉植物

サンセベリア(サンスベリア)

NASAが認証している、空気清浄効果が最も強いとされているのが「サンセベリア(サンスベリア)」。

空中の有害化学物質(クロロホル、ムアンモニア、ホルムアルデヒドなど)を分解する作用が高いのです。マイナスイオンの放出効果でリラックス効果・ストレス軽減効果も高く、部屋の保湿効果も上がります。日当たりや、水やりに気を使わなくても、ちょっとほったらかしでも充分に強い生命力がありますから、まさに手間いらず。会社の受付などに置かれていることも多く、部屋に置くのは小ぶりのサンスベリアがいいかもしれません。

ドラセナ

日本では「幸福の木」という名前で販売されていますね。接着剤のトルエンや、ホルムアルデヒドをはじめとする有害化学物質を吸着します。枯れにくく生命力が強い植物ですから水やりもそこそこでOK。

アロエベラ

アロエベラは葉が非常に大きく生育し、大きいものでは一枚の葉が1メートル以上になるものもあります。肉厚の葉の果肉は健康にも良いとされています。アロエヨーグルトのアロエはアロエベラなのですよ。ホルムアルデヒドやベンゼンを浄化する作用があります。水分が多い植物ですから、水やりも少なくていいので手間いらずですよ。

ポトス

観葉植物の定番のような植物ですね。鉢ごと吊っていることもよくありますね。比較的強い植物ですが、直射日光には当たらないようにして、適度に水をあげていれば枯れにくいです。日本人にはなじみのある観葉植物ですが、ポトスの空気清浄効果のパワーは非常に高いようです。

スパティフィラム

ちょっとミズバショウにも似た形の、白や赤の花を付ける植物です。充分な水やりと日当たりの良いところで育てないと開花しにくい植物です。二酸化炭素を吸収する力は強いのですが、有害化学物質の浄化力はそれほど強くはありません。

へデラヘリックス(アイビー)

ポトスともよく似ていますが、葉はポトスより小ぶりで硬く、蔦の仲間ですから壁伝いに育てることが多いですね。レンガの壁に這わせるととてもオシャレな観葉植物です。

ベンジャミン

オフィスや会議室などに良く置かれていますが、生育は日当たりのよいところの方がよいでしょう。幹の部分が柔らかいために芯棒にかるく巻いてある形状のものもよく見かけます。

アロマティカス

葉に厚みがあって、ミントに似た香りがあるためにお菓子作りに利用されることもあります。全体的に小ぶりでカワイイ感じもあり、部屋の小さなインテリアとしても邪魔になりません。乾燥にも強いので育てやすい種類です。

オリヅルラン

アフリカ原産の植物で乾燥に強く育てやすい。土の表面がやや乾き気味になったところで水やりをするのがポイント。日本の家庭で、玄関の下駄箱の上などに良くかれている観葉植物です。

まとめ

参考:「健康の色・色と健康
観葉植物に空気清浄効果があるのならぜひ飾っておきたいものです。
空気清浄効果目的でもいいのですが、その前に部屋自体をキレイに保つ努力の方が先かもしれませんね。部屋のインテリアとして置いておくだけで、マイナスイオン効果もありますから、シックハウス症候群の方や、化学物質に敏感な方には空気清浄効果の高い観葉植物は特におススメです。

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