トマトは食べるけど、トマトジュースは苦手だと言う人も多いのではないでしょうか?その逆の人もいるかもしれませんね。

ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養が豊富な野菜です。好き嫌いはあるかもしれませんが、リコピンの抗酸化作用などはぜひとも取り入れたい成分です。老化防止・アンチエイジングにも効果があるとされている成分ですよ。

他にも多くの栄養が含まれているトマトの、見分け方や食べ方をぜひ知って健康に役立ててくださいね。

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トマトは体に悪い!?

いきなり、「体に悪いって」・・・まあ、そんなことはないのですが、基本的に夏場に出来る野菜や果物は、体を冷やす作用があるのです。熱帯地方で出来る果物も、体を冷やす作用があるのです。

ですから、冷え性の、特に女性や、胃弱の人は控えたほうがいいかもしれません。

トマトが体に悪いというのはこのような理由があるからで、トマト自体は栄養素やビタミン、ミネラル、酵素が豊富でもちろん健康にとてもいい野菜なのです。

トマトは「赤」が濃いほど健康に良い!

トマトが健康と体にいいワケ

生で食べることが多いトマトですが、脂肪の消化を助けて、真っ赤なトマトに多く含まれるリコピンが活性酸素の生成を抑える働きをします。活性酸素が増えるということは、体がさびつく、つまり老化していくということです。ですから、アンチエイジングにも効果があるとして、リコピンが注目されているのです。

ビタミンCも豊富です。一般にビタミンCは熱に弱いのですが、トマトのビタミンCは熱にも強く、加熱調理したものや、ホールトマトのような缶詰でもあまり栄養分が失われないのです。

リコピンが豊富

トマトは赤いほど、リコピンが豊富に含まれています。

もうちょっとで、さわると破れそうなくらい熟したトマトを見たことはありませんか?ココまで熟しきっているトマトにこそ、リコピンが非常に多く含まれているのです。

生食用の3倍以上のリコピンがあると言われているほどです。

しかし、はち切れそうな完熟トマトのほとんどは、生のまま店頭に並ぶことは少なく、加工用の缶詰工場に直行なのです。

黄色いトマト

トマトのは実は赤ものだけではないのです。

レモントマトやマウンテンゴールドという種類があるのですが、粒の小さなチェリートマトにも黄色い種類があります。黄色と言うよりちょっとオレンジ色っぽいプチトマトです。

黄色いトマトにも、リコピンは含まれているのですが、赤いトマトに比べるとリコピンの量は少ないのですが、リコピンの吸収率は黄色いトマトの方が勝っているとされています。

栄養トマトの見分け方

店頭に並んでいるトマトって、もちろん赤いものがほとんどですが、なんか硬そうにみえませんか?販売ルートや、ある程度の期間店頭に置くことを考慮して完熟する前に摘まれているんですね。

ときどき段ボールの箱入りトマトってありますよね。あれって、全部下を向いて箱に入っていますね。ヘタの部分を下にして並べられていますね。赤いトマトだと思って手に取ってみると、ヘタ近くの色がまだ黄緑っぽくて、硬い感じがするのです。

スーパーや青果店で買うならある程度はしょうがないのでしょうね。

出来るだけ「赤」が濃い完熟トマトを選ぶ!

赤い色が濃いほど「リコピン」が豊富です。リコピンについて詳しくは後述しますが、リコピンは完熟トマトの「皮」部分に多いのです。リコピンが赤みの元になっているので、選ぶときは赤みの強いものがお勧めです。

  • ヘタ
    ツルの切り口の部分がみずみずしく、ヘタ(がくの部分)がぐにゃっとしおれていないものを選びます。古いものは切り口が黒ずんでいますからすぐわかりますよ!

  • ハリとツヤのあるものを選びます。完熟しきって、ちょっとしわになってきているものも見かけますが、それは避けましょう。
    色ムラのあるものも多いですが、水っぽいことが多いので、出来るだけ均一に真っ赤なトマトを選びます。
  • 重さ
    ずっしりと重いものは果肉がぎっしり詰まっています。色の浅い物はスカスカの場合も多いのです。「赤」の色が濃く鮮やかな完熟トマトを選びましょう。
  • サイズ
    大きいものほど甘いということはないのですが、プチトマトには甘みの強いものが多いです。
  • 星印をチェックする
    トマトのお尻の部分に、放射状に星のような形が出ていますが、この星の形がクッキリはっきりしているほど甘くておいしいのです。

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トマトとトマトジュースの栄養成分の違いは?

一般に出回っている、スーパーや青果店の店頭にあるトマトって、ほとんど完熟でないことが多いのです。完売するまでにそこそこの時間がかかることもあって、完熟の状態では店頭に並ばないのです。

真っ赤に熟したトマトは、栄養分がぎっしり詰まっているのですが、お店に並べるとなると流通の関係から売り場に並ぶまでに時間がかかり過ぎてしまうため、お店に並ぶのは熟すちょっと前の状態のモノになってしまうのです。

しかも完熟トマトは真夏の太陽をしっかり浴びた状態で育てられるため、栄養豊富なになっているのです。ちなみにスーパーのトマトにも露地物はありますが、ハウスものが主流ですね。

では完熟トマトはどこに行くのか・・・

加工工場で、生のトマトよりも栄養分たっぷりなジュースやピューレーになるのです。

ということで、トマトジュースの方が栄養分が高いと言えますが、生のトマトやジュースの状態にもよりますので、調理方法や好みで選んでもいいと思います。

トマトの薬効と栄養成分

トマトには、肝機能を強化し、解毒作用を促す働きがあります。脂肪質の消化作用の力も強いので、肉料理の付け合わせにはもってこいの野菜なのです。

肉の害を中和して消化液の分泌を促進することで、食べ物を燃焼する働きがあるので、肉好きの方には外せない食材です。

料理やサラダに加えたり食後にトマト単体で食べることもおすすめです。

夏にはトマトをそのまま食べること

トマトには体を冷やす作用があるため、夏の野菜としてはとても健康にいいのですが、出来るだけ、よく探してでも真っ赤に熟したトマトを食べるようにして下さい。

「夏」の真っ赤に熟したトマトほど栄養分が多いからです。

夏以外はトマトジュースやトマトピューレや缶詰!

最近では年中トマトが出回っていますが、夏以外の季節にトマトの栄養分を摂りたいなら、トマトジュースやトマトピューレ、缶づめがお勧めです。

なぜなら、これらの製品は夏に採れた完熟トマトを原料にしていることがほとんどだからです。冬に売られているトマトそのものより、夏のトマトで作られた製品の方がはるかに栄養分が濃いのです。

トマトの栄養成分

  • リコピン
    リコピンはトマトの皮の部分に多く含まれています。ですから、栄養分を摂りたいなら、間違ってもトマトの湯むきなどしないように!皮付きのまま食べることですよ!
    最近のトマトは黄色から、オレンジ色、真っ赤まで、いろんな色が出回っていますが、赤が濃いほどリコピンも豊富です。
    リコピンは天然カロテノイドの一種で、活性酸素を抑え無毒化する抗酸化作用があります。老化防止や美肌効果もある抗酸化作用の力は、カロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍もあるのです。
  • リコピンを効率よく吸収するために
    トマトのリコピンは熱に強いだけでなく、油を使って調理することで、生で食べるよりもはるかにその吸収率がアップします。
    イタリア料理で良く見られるように、オリーブオイルを使った料理にすることで、リコピンを効率よく吸収できます。
    参考:トマトは加熱して栄養価アップする!?美容効果はアップ!
  • カロテン
    体内でビタミンAに変わるβカロテンが豊富に含まれています。
  • ビタミンC
    トマトのビタミンCは時間が経ってもほとんど減らないのです。ある程度の期間なら常温でも保存しておくと自然に熟すのです。
    ちなみにプチトマト(ミニトマト)の方が栄養価が高く、ビタミンCやβカロテンは2倍以上含んでいます。
    参考:「きゅうりの栄養と効能」のトマトときゅうりの食べ合わせをご参照ください。
  • フラボノールとカリウム
    フラボノールの一種であるクエルセチンという物質と、カリウムが血管を丈夫にしたり動脈硬化を防ぐ働きをする。
    またカリウムやルチンは、体内の余剰な塩分を排出して血圧を下げる効果があることはよく知られていますね。
  • うまみ成分
    とまとのうまみ成分って、どこにあると思います?種の周りのちょっと緑色っぽいぐじゅぐじゅっとした部分にグルタミン酸という成分があるのです。
    食感がちょっと苦手という方はこの部分が嫌いな方が多いかもしれません。

まとめ

健康な体でいるために、トマトの栄養成分で見逃せないのは、やはり「リコピン」ですね。老化防止・アンチエイジングの効果が期待できます。

真っ赤に熟した「赤」が濃いトマトに栄養が多く含まれるのですから、出来るだけ真っ赤なトマトを選びましょう。夏場以外なら、その時期のハウストマトよりトマトジュースの方がだんぜん栄養成分は多いですよ。

「リコピン」の健康効果には大いに期待したいものです!

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