新手のダイエット方法なのか・・・。グラスフェッドバターをコーヒーに入れて飲むと痩せるらしいのです。普通はどんなバターだって、コーヒーに入れると、脂ギットギトになりますし、それを飲むなんてデブまっしぐらですよね。
ところがグラスフェッドバターは健康的に痩せるだけでなく、健康にもとてもいいバターなのです。でもグラスフェッドバター、結構なお値段なんですよ。
グラスフェッドバターをコーヒーに入れて飲むとどんな効果があるのか、健康的に痩せることが出来るのかなど詳しく紹介します。
目次
グラスフェッドバターとは
シリコンバレー式の食事
日本で、グラスフェッドバターなんてほとんど誰も知らなかった名前ではないでしょうか?2015年に「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本が出版され、その本の中でグラスフェッドバターが健康に良い食材として紹介されています。
ここで紹介されているものの一つに「完全無欠コーヒー」があります。この「完全無欠コーヒー」が「バターコーヒー」と呼ばれていて、痩せる!健康にいい!効果があると紹介されています。この「本」を機に、「バターコーヒー」がダイエットにいいということが日本でも一気に広まったようです。
グラスフェッドバター
「グラス」はglassで草・牧草のこと。「フェッド」は飼育という意味です。つまりグラスフェッドバターとは、【牧草だけを食べて飼育された「牛」の乳から作られたバター】のことなのです。
雑穀や牧草、とうもろこしやふすまなどの配合飼料を与えて育てられた牛とは、本質的に「牛乳」や「バター」などの乳製品の質が異なります。これは人間にとっても牛にとっても、とても健康に良い効果があるようです。
グラスフェッドバターの栄養価
バターはカロリーがとても高く、100グラムで約700kcalもあるんですね。こんなにカロリーが高くても健康に良くて、痩せる効果があるのですからとても不思議ではありませんか?
牧草のみで飼育された(グラスフェッド)の牛の乳はβカロテンが多く含まれていることも大きな特徴です。
βカロテンは体内に摂取されると、必要に応じて体内でビタミンAに変化し、粘膜や皮膚を丈夫にし健康的な状態を保ち、新陳代謝が活発になるため、美肌効果があるのです。
コレステロール減少効果あり!
普通のバターを大量に体内に取り入れると、当然のように悪玉コレステロールが増加しますから肥満直行です。しかし、グラスフェッドバターの脂肪分は「不飽和脂肪酸」であるため、体にはとても良い脂なのです。さらにエネルギーとして働きやすく体内の脂肪分を燃焼させやすいという性質があります。
ちなみに不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを減少させて、血管に血栓が出来ることを予防してくれます。もちろん、脂肪が減るのでダイエットにも効果的な「脂」です。オリーブオイルや、魚の脂(DHA・EPA)、亜麻仁油やえごま油などが健康に良いというのも不飽和脂肪酸が多く含まれているからなのです。
外国産グラスフェッドバター
無農薬の牧草で放牧された牛の乳でつくられたグラスフェッドバターは、日本製のものは見当たりません。輸入品でフランス製のGrand-Fermage(グランフェルマージュ)が「無農薬の牧草のみで育てられた牛の乳」を原料にしています。しかしお値段は高く、250gで2700円もします。
他にもグラスフェッドバターで検索すると様々な製品を見つけることが出来ますが、購入するなら「牧草のみで育った」と言う記載があるものを選んで下さい。中には、「牧草を食べている」というどのような意味にも取れそうなかき方の製品もあります。せっかく健康のために購入するのですから、よく吟味することは大切です。
グラスフェッドバターとコーヒーでダイエットできる!?
バターたっぷり食べたら太るでしょ!?
グラスフェッドバターに注目が集まっているのは、「ダイエット効果」「健康に痩せる効果」があるからなのです。
グラスフェッドバターをたっぷりコーヒーに混ぜて「バターコーヒー」が出来上がります。いやあ、でも、こんなバターたっぷりのコーヒーで痩せるのか!って思いますよね。
スーパーでよく見かける、北海道マークの普通のバターであれば、ブクブク太るだけです。ちょっと脱線しますが、先日ダイエット番組で、スーパーおデブちゃんの食事シーンで、彼女はバターのかたまりをそのまま食べているんですよ。そりゃ太るわな・・・って思いましたよ。
グラスフェッドバターを使った「バターコーヒー」ダイエットとは
朝、コーヒーに大さじ一杯15gのグラスフェッドバターを入れてよく攪拌して出来上がりです。この「バターコーヒー」を飲むことで健康的に痩せるというものです。痩せるというか、健康な体が作られてくるということのようです。
最初に紹介した「シリコンバレー式の食事」の「バターコーヒー=完全無欠コーヒー」を飲むポイントは、前日夕食を摂ってから15~18時間は食事をしない=プチ断食をすることにあります。その15~18時間の間に一杯のバターコーヒーを飲むということなのです。
ですから、バターコーヒーだけたくさん飲んでも効果は期待できないかもしれません。詳しくはぜひ『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』を読んでみてくださいね。
まとめ
グラスフェッドバターは「健康にいい」のですが、グラスフェッドバターにしてもバターコーヒーにしてもこれをたくさん摂れば良いというものではありません。「バターコーヒー」は結局プチ断食の途中に飲むことで「痩せる」効果があるようですから。「バターコーヒー」も飲んで、パンもバナナも食べてなんてことを続けていたら太るのは明白です。
私は痩せることより、グラスフェッドバターに含まれる不飽和脂肪酸の方に興味があります。亜麻仁油やえごま油にも含まれるαリノレン酸のコレステロール減少効果に期待したいです。やっぱりダイエット効果ですね。食べ方にはポイントはありますが、見た目は太っていなくても内臓に脂肪がついている隠れ肥満の人にもお勧めの食材がグラスフェッドバターです。