さくらんぼの栄養とか効能って、あまり気にしたことはないのではないでしょうか?どちらかというと、佐藤錦やアメリカンチェリー、黄色いさくらんぼの月山錦などの種類や味、お値段のことの方が気になりませんか。
実は、さくらんぼには、特に女性にとっては見逃せない美肌効果や、疲労回復効果など多くの健康効果があることが分かっています。ぜひさくらんぼの栄養や効能を知っていただければと思います。
目次
さくらんぼの効能と栄養
さくらんぼに含まれる栄養分は、ブドウ糖、カリウム、鉄、リンなどのミネラルやビタミンA、B1、B2、C、ナトリウム、ナイアシン、カルシウムなどがバランスよく含まれています。
さくらんぼって、甘みもあるけどちょっと酸っぱい味がしますよね。このちょっとの酸味は、さくらんぼに含まれているリンゴ酸やクエン酸によるものです。
最近では、日本のさくらんぼだけではなく赤黒い色のアメリカンチェリーがありますね。アメリカンチェリーは日本のものよりミネラル分が多いのと、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれているのが特徴です。しかしビタミン類としては、日本のさくらんぼの方が多いのです。
↓アメリカンチェリー
カリウムの利尿作用と血圧を下げる働きが期待できる
さくらんぼの実には多くのカリウムが含まれています。
カリウムには利尿作用があり、むくみを改善する効果が期待できます。また、体内に余剰にある塩分を排出する働きをするため、高血圧の予防にもなるのです。
カリウムの働きにつきましては「血圧を下げる食べ物」もご参照ください。
βカロチンが疲労回復に働く
さくらんぼには、栄養成分がバランスよく含まれています。特にさくらんぼにはβカロチンが非常に多く含まれていて桃やりんごの約5倍あり、体内に入ると、体はその必要に応じてビタミンAとして働くため、疲れ目の回復や、病後の回復、血流促進、肌を整える作用もあり、大きく疲労回復に役立ってくれます。ビタミンやミネラルは概して体の「疲労回復」に役立ってくれます。
「疲労回復に効く食べ物」、βカロチンの働きは「かぼちゃの栄養」をぜひご参照ください。
さくらんぼのカロリー
小さいさくらんぼですから、カロリーも低くたくさん食べてもそれほど気になる量ではありませんね。さくらんぼ一粒で約5kcal、20粒食べても100kcalほどです。あまりたくさん食べられるものではありませんから、カロリーの摂りすぎということにはならないでしょう。
貧血改善
果物の中では、トップクラスの鉄分の含有量があります。ちなみにさくらんぼの鉄分は、100g中の分量で0.3mgあります。
0.3mgは少なく感じるかもしれませんが、フルーツでは干しぶどう=2.3mg、プルーン(乾)=1.0mg、アボガド=0.7mg、干し柿=0.6mg、に続き5番目に位置するほどの容量です。
女性に多い貧血気味の方にとっては、鉄分を摂取しやすい食べ物であることも知っておいて頂きたいです。「鉄分の多い食べ物」もご参照ください。
体を温める
さくらんぼには、カリウムによる血圧低下作用や、鉄分補給での貧血改善などのほか、体を温める作用があることも見逃せません。βカロチンによる美肌作用に加えて、体の中から温めてくれる働きは女性にとっては好都合ですよね。
2016年のさくらんぼの作柄・出来は?
さくらんぼは6月上旬から7月上旬にかけてが収穫時期です。ハウス栽培のものもあるのですが、この時期は露地物も多く出回ります。
有名な佐藤錦は6月上旬から下旬が旬で、非常に短い期間ですので、さくらんぼファンはネットで直接農家さんに予約をすることも多くなっているようです。
しかし、この時期は梅雨で雨の多い時期です。さくらんぼは雨に当たると実が割れてしまうことがあり、多くの農家では、ビニールハウスのようにさくらんぼの木を覆って、「実」を守っています。
日光に良く当たることできれいな赤い実になるのですが、あまり雨の日や曇天続くような気候であればさくらんぼの出来具合がちょっと心配です。
2016年は特に異常な天気の長期用は出ていないようですから、収穫は大丈夫だとは思いますが、直接、さくらんぼ農家さんに問い合わせてみてもいいかもしれません。
さくらんぼの日
さくらんぼには「さくらんぼの日」という記念日があります。
さくらんぼの産地として有名な山形県寒河江市が、1990年に「日本一のさくらんぼ」を宣伝するために毎年6月の第3日曜日と決めて、PRしています。
2016年のさくらんぼの日は、6月19日ですね。
まとめ
多くの品種が出回っているさくらんぼですが、旬として食べられる時期は非常に短いのですね。あまり知られていませんが栄養価も高く、健康にも良い働きがあることもわかっていただけたのではないでしょうか。この時期にしか味わえないフレッシュなさくらんぼをぜひ食べてみてください。