2016年の夏はまれに見る猛暑という予報が出ていますね。2015年の夏も、冷夏が予測されていたにも関わらず、非常に暑かったのですが、それにもまして今年は猛暑が続くようです。2016年は「春」の時期が非常に短く、一気に「夏」になったような感さえあります。

熱中症にも気を付けて出来るだけ効果的な猛暑対策をしたいものです。特に小さい子供やお年寄りにはうまく対応してあげたいですね。具体的にどのように暑さ対策をするのか、猛暑対策グッズなどもあわせて紹介します。

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2016年6~8月の3ヵ月の気温予報

平均気温は、日本全国で例年より高くなる確率が40%~60%とばらつきがあるものの、西日本や沖縄方面ではやや高くなる傾向にあるようです。2016年はエルニーニョ現象が弱まってラニーニャ現象が発生するとされています。

エルニーニョ現象

エルニーニョ現象とは、4~5年に一度の割合で起こる現象で、太平洋東部のペルー沖の広範囲の海水の温度が異常に上昇することです。エルニーニョ現象が起こったら、世界各地の気候に影響があるのですが、日本の天候にはどのような影響があるのかが気になりますね。

エルニーニョ現象が起こると、必ずこのような気候になるというものではないようで、冷夏にも猛暑にもなる可能性があるようです。同じく冬も寒さが厳しくなる場合も、暖冬になることもあるようです。

2014年に発生したエルニーニョ現象は2016年には収まる傾向にあるのですが、それにかわって2016年にはラニーニャ現象が起こるという予報が気象庁から出されています。
↓エルニーニョとラニーニャの海域

ラニーニャ現象

ラニーニャ現象とは、エルニーニョ現象とは逆に、エルニーニョと同じ海域の海水温が下がる現象です。エルニーニョとラニーニャは交互に発生する傾向にあるとされています。

ラニーニャ現象が発生している間は、日本は乾燥した空気で包まれるため、から梅雨や猛暑になるといった影響があるようです。2016年の夏はラニーニャ現象の影響もあり、長期予報としては超猛暑になるとテレビなどでは報道されていますね。

ラニーニャ現象がたびたび発生するというのは、地球の温暖化も大きく影響しているようです。

2016年の夏は猛暑になるのか?

エルニーニョ現象が終息した後は、変わってラニーニャ現象が起こる可能性が高く、しかも日本では猛暑になる可能性が高いのです。

2010年の夏を覚えていますでしょうか?スーパー猛暑だったんです。その年を表す漢字に「暑」が選ばれた年です。この2010年の夏が実はラニーニャ現象が発生した夏だったのです。

2016年の夏もラニーニャ現象が発生すれば、かなりの確率で超猛暑が予想されます。史上最悪の猛暑という報道もあったようです。そうはなってほしくはないですが、しっかりとした猛暑対策を取りたいものです。

暑さ対策

暑く湿度の高い部屋を涼しくするために

一日中家にいることが多い場合は、扇風機だけでなくエアコンも使うことがありますが、つけっぱなしでは体調を崩すことだってあります。エアコンをつけるにしても温度設定は28℃にしておきましょう。

実際に温度設定してみるとわかりますが、28℃では暑いと感じると思います。しかし24℃くらいに設定したままで長時間部屋にいると、外気温との差が激しく、体が徐々にダメージを受けます。

あまりにも暑い日中は少し温度を下げることはいいと思いますが、それ以外は28℃のエアコンと弱風の扇風機を併用しましょう。

外出から帰ってもすぐにエアコンのスイッチを入れない

仕事から帰った時など、部屋の中は蒸し蒸ししていて、外よりも温度が高くなっていて非常に不快な思いをしますね。この時点で、いきなり低温設定したエアコンをつけてはいけません。

まずは部屋の窓を全開にして空気を入れ替えましょう。このときキッチンの換気扇を強にし、さらに扇風機で室内の空気を外へ流すようにすることで、とりあえずですが、もわ~っとした空気は入れ替えることが出来ます。

しかし外気温と同じような温度になるまでは少し時間がかかりますので、このあいだに風呂・シャワーをすませます。ここでやっとエアコンの登場ですが、最初から28℃設定なんて厳しすぎますから、最初はかなり低めの温度設定でもいいでしょう。少し冷えてきたと感じたら、後は28℃設定にしておきます。

夜寝る時の暑さ対策は?

夜間の気温が25℃以上続く熱帯夜が一番困りますね。猛暑の夏には30℃に達することもあります。部屋の中は空気の流れが無いために、エアコンを止めてしまうと、いっきにもわ~っとして、眠るどころではなくなることもあり得ます。

眠る前に一度窓をあけ空気の入れ替えをして、28℃設定のエアコンをタイマー設定してみてもいいかもしれません。あまり低い温度だと夏風邪の原因にもなりますよ。
参考:「夏風邪の治し方2016」

竹シーツや保冷剤を使ってみる

エアコンを使わずに、ベッドのシーツの変わりに「竹」でできた竹シーツを使ってみることもお勧めです。小さい竹のチップを編んでシーツのようにつくられた寝具で、長時間ひんやりしてとても気持ちいいですよ。ぜひ試してみてください。

寝るときに保冷剤にタオルを巻いて氷枕のように使ってみることも、熱くなった体を冷やすためには有効です。

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外出時には幼児や赤ちゃんに注意

夏の日中、特にアスファルトの道路面の温度は50℃前後にもなっていることがあります。大人の頭の位置では30℃くらいの体感温度であっても、子供や、ベビーカーの赤ちゃんは、非常に温度の高いところにいることになります。日中の外出はできるだけ避けるか、赤ちゃんは抱っこしてあげましょう。

ペットの散歩は早朝か夜暗くなってから

夏の日中や夕方、ペットの散歩をしている人を見かけますが、とんでもないですね。ワンちゃんかわいそうですよ。動物の位置は非常に地面に近く、地面はかなりの高温になっています。夜になっても地表温度はなかなか下がりにくいですから、夜すこしおそい時間や早朝に散歩させてあげるようにしましょう。

高齢者の暑さ対策

お年寄りは、熱くてもあまり汗をかきにくくなるようです。暑さや寒さを感じる能力が落ちてきていると考えられますが、実際は感じにくいだけで、暑さや寒さの影響は普通の人とおなじだけ受けています。

高齢者は特に熱中症に注意しなくてはなりません。暑さを感じにくくなっているために、体内に熱がこもっていても気付かないことがあります。水分を摂ることはもちろん、窓を開けて空気の流れを作ったり、エアコンを付けて涼しく過ごせるようにしなければなりません。

散歩をすることも必要ですが、猛暑が予想されていれば、できるだけ早朝に散歩し、日中は出かけない方がいいですね。

摂取する水分は、冷え過ぎた冷たい水をさけて、少し常温に近い状態にして、少しづつ飲むようにしないと体が一気に冷えてしまいますから注意が必要です。同居の方がいれば十分注意してあげましょう。

正しい水分補給の方法

  • 飲み物は冷やしすぎない
    暑い夏は、冷たい飲料水がおいしいに決まっていますよね。しかし時々は冷たいものも良いでしょうが、あまり冷たい飲み物を毎日摂っていると、胃腸の働きが弱くなり、消化吸収が悪くなり、下痢になることもあります。冷たい、といっても10~15℃くらいの飲み物が適切です。
  • 清涼飲料水
    ついつい飲みたくなる清涼飲料水ですが、暑い時期は知らぬまに大量に飲んでいることがあります。短時間でたくさん飲むことで、糖分を摂り過ぎてペットボトル症候群になってしまうこともありますから注意が必要です。夏の暴飲暴食は本当に気を付けなければなりません。
  • 水分と一緒に塩分補給も忘れないように
    長時間の外出時には、汗をかいて水分補給はしていても、汗に含まれる塩分が流出していますので、塩アメや、スポーツドリンクなどで巧く塩分補給をしておきましょう。
  • 就寝前にコップ一杯の水
    寝ている間に大量に汗をかきますから、寝る前にはコップ一杯の水を飲んでおくとよいです。枕元にペットボトルを置いておくのもいいですね。ただし就寝前にアルコールで水分補給することは厳禁ですよ。

↓甘い清涼飲料水はほどほどにしましょう!

暑さ対策グッズ

ネット検索してみるといくらでもありそうですが、人気のあるものを紹介します。

  • マジクールスカーフ・クールコアタオル
    首に巻くだけの冷却スカーフです。水につけるだけで長時間、冷たさを維持するクーラーのようなスカーフです。首周りは血管が集中していますから、効果的に体を冷やすことが出来ます。
  • クールシャツ
    熱中症の対策として、クールシャツというものがあります。水に浸すだけで体を快適な温度に保ってくれる優れ物。現場作業が多い方には人気の水冷式クーリングシャツです。
  • UVカット傘
    女性には必須の紫外線をカットする傘です。日焼け止めクリームを塗っていても、汗ですぐ落ちてしまいますから折りたたみのUVカット傘があると便利ですね。
  • 熱中症モニター
    お年寄りや子供、またスポーツに夢中になっているときは熱中症に気付かないことも多いのです。熱中症モニターは熱中症指数によって、熱中症の危険度を知らせてくれます。簡単に使えますので検討してみてもいいかもしれません。
  • 瞬間冷却剤
    たたくだけですぐに冷える瞬間冷却剤です。夏の外出時に、汗をふくだけでは収まらない暑さの時など非常に便利です。ドライブ中にもいいかもしれません。

まとめ

真夏は、クーラーがきいた部屋で冷たい飲み物をがぶ飲みして、冷たいアイスクリームやスイカを食べて過ごすのが気持ちよさそうですよね。たまにはやってみたいですけど、確実に体調を崩しますから注意しましょう。

本当は、体の事を考えるなら夏でも、温かい飲み物、少なくとも常温の飲み物を摂るのが理想です。(参考:「夏バテに効く食べ物」)猛暑の夏は無理せず、自分の体がいま、どんな感じになっているか感じるために、動物的な感覚も必要ではないかと思います。水分補給はもちろんですが、体を冷やしすぎることなく上手に猛暑をのりきりましょう!

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