チャドクガを知っていますか?チャドクガの幼虫には毒があるのです。
蛾の幼虫はほとんどがいわゆる毛虫ですが、普通は触ったりしなければ刺されて赤くはれたり、かゆみが出たりということはないと思っている方がほとんどではないでしょうか?

しかしチャドクガの幼虫は特殊です。あまりにも危険です。かなり注意しなければなりません。チャドクガはどのように危険なのか、また、刺されたときの市販薬や、塗り薬リンデロンについても説明しますので是非参考にして下さい。

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チャドクガの幼虫が危険!

サザンカやツバキが庭にあれば注意して!

チャドクガに毒があると言われているのですが、毒があるのは茶毒蛾(チャドクガ)の幼虫です。体長1センチほどの小さな毛虫で、サザンカやツバキの葉に数十匹が群がっていることがほとんどです。こんなもの、誰も触りたくもないのですし、触らなければ刺されないと思いがちですが、チャドクガの毛虫は違います。

もちろん直接触ると刺されますが、触らなくても刺されるのがヤバイのです。

毒針が風で飛ばされて刺さってしまう!

チャドクガの幼虫(毛虫)は、小さくて、毛もそれほど長いものではないのですが、この「毛」には毒があり、ほんの少しの微風でも、「毛」の非常に細かい無数の毒針が風に乗って飛び散るのです。

チャドクガの風下にいた場合、風が吹いたら要注意です。細かい毒針は、なんと長袖のシャツを着ていても、生地から侵入してして肌を刺します。

刺されてもしばらくは気付かない

チャドクガの毛虫に刺されても、その場ですぐには気付かないのです。ぐさっと刺さる毒針ならすぐに気付くのですが、目に見えないほどの極小の針が、肌に刺さる・・・というよりは肌に触れるだけなので、症状は数時間後に現れてくるようです。

刺されたらどのような症状になるのか?

小さな赤い発疹が出るのですが、毒針に触れた範囲が広ければ全身に及ぶこともあります。蕁麻疹とも思えるような発疹が出て、非常に強いかゆみを伴います。かゆみが強く、肌が傷付くまでかきむしってしまうと炎症が広がってしまうこともあります。早目の処置をしましょう。

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チャドクガ(毛虫)は成虫(蛾)になっても危険?

成虫でも毒がある

チャドクガは幼虫(毛虫)の方が、毒針が非常に多いために、刺されやすいのですが、実は成虫になっても毒は消えることがないので要注意です。蛾の体にも毒針の毛があり、肌が触れることで炎症を起こしてしまいます。

蛾に直接触らなければ、炎症をおこしたり、かゆくなったりということはありません。ただ、飛び回っている蛾には注意したほうがいいでしょう。

チャドクガの活動時期

春から初夏にかけて成虫は産卵し、5月から9月頃が幼虫の動きが活発になります。幼虫は夏から秋にかけてさなぎになり羽化するのですが、気象状況にもよるのですがその卵は年に3回も孵化することがあります。

実は卵にも、成虫の毒針がついていることがありますので、サザンカやツバキの手入れのときには注意して下さい。もちろん触っただけでもかぶれますよ。

市販薬は効くのか?

薬を塗布する前に、まず肌をかかず、こすらず、患部を水で流すようにしましょう。擦ってしまうと炎症が広がる可能性があります。もし小さい針が見えるようなら、ガムテープなどで除去してから塗り薬を塗るようにします。

チャドクガに刺されたときに有効な市販薬

ステロイド系の外用薬が有効です。フルコートF、ベトネベートクリームS、ベトネベートNなどはステロイド系の外用薬です。これらの薬は一般の薬局でも購入することが出来ます。

リンデロンとはどんな薬か?

皮膚の炎症やかぶれに効果がありますが、「リンデロン」という名前では市販されておらず、また強力なステロイド剤であるため、医療機関で適切な処方を受けることをおすすめします。

まとめ

とにかくチャドクガの幼虫が生息しているような場所には近づかないようにすることが一番です。ただ、庭にサザンカやツバキなどのツバキ系の植物がある場合は、夏から秋にかけては特に注意しておきましょう。

風が吹いただけでも、毒針が肌に触れて炎症を起こす虫なんて接触したくないですね。蛾や毛虫などに殺虫剤を使う場合でも、風上から吹き付けるなどの注意が必要です。

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