自然乾燥は髪によくないのはなぜ？傷み・フケ・臭いの原因に？

髪を洗った後、自然乾燥がいいのかドライヤーできちんと乾かす方がいいのか、迷う方もいいると思います。でもヘアドライヤーそのものが存在しない、かなり昔は、自然乾燥しかなかったはずですよね。だから自然乾燥こそ、髪や頭皮の自然な状態を崩さずに乾かすことができるという意見が多くあるのも事実です。

実際には、自然乾燥もドライヤー乾燥にも、メリット・デメリットはあるのです。自然乾燥の方が髪や頭皮にやさしいイメージがありますが、意外な落とし穴もあります。なぜ自然乾燥が髪によくないと言われているのか、自然乾燥にはどんなメリット・デメリットとがあるのかを詳しく紹介します。

1 自然乾燥は髪によくないのはなぜか？
2 自然乾燥にはメリットもなくはない
3 ドライヤーで乾燥させるときに注意すること
4 まとめ

自然乾燥は髪によくないのはなぜか？

頭皮に雑菌が繁殖しやすくなる

洗髪後、頭皮は程よい湿気を持っており、髪についた、洗い流し切れていない雑菌が繁殖しやすい状態になっているのです。髪や頭皮をきれいに洗っているはずでも、湿ったタオルの雑菌が頭皮に移ってしまうことも十分考えられます。

全く細菌・雑菌を体につかないようにすることはほぼ不可能ですし、ある程度の雑菌が体についていることは異常な状態ではないのです。しかし髪を乾かさずに自然乾燥する間待っていては、その間でさえも雑菌が繁殖してしまい、臭いやフケの原因になってしまうのです。

雑巾と比べるのはどうかと思いますが、湿り気のある状態で雑巾を放置しておくと、あのいや～な雑巾の臭いが強くなってきます。臭いの原因はもちろん雑菌が非常に繁殖しているからなのです。髪も乾かさずにいると、あえて言うと濡れ雑巾と同じような状態であるということもできるです。

髪のキューティクルがはがれやすくなる

髪の表面にはうろこ状のキューティクルがあり、髪の健康状態を守っています。髪を洗うと、髪は濡れるとキューティクルが開いて髪が傷みやすい状態になっているということが言えます。

キューティクルが開くと髪の内部（芯の部分でコルテックスと言います）が外気にさらされて、髪の内部の水分や油分が流出して髪はいつも乾燥しやすい状態になってしまうのです。髪がまとまらない原因にもなります。

髪を乾かす前には、タオルドライで充分髪の水分を拭き取っておくことが大切だと言われていますが、タオルで髪をごしごしこすると髪の傷みの原因になってしまいますから注意も必要です。その結果髪のパサつきや、うねりにもつながるのです。

ですから洗髪後は、タオルで髪を押さえるようにして、髪の長い方はタオルで髪をはさむようにしてしっかり水分を吸い取らせる必要があります。決して髪をこするように拭いてはいけません。

頭皮の血流が滞る

髪を濡れたまま放置しておくのは、髪のトラブルのもとになります。

例えば汗をかいたとき、汗で濡れたままのシャツを着ていると、汗の水分が蒸発する際、体の体温が下がってしまいます。つまり、シャツにしみこんだ水分は体の体温を奪いながら蒸発するのです。

髪も同じことで、髪や頭皮を濡れたまま放置していることで、頭皮は冷えやすくなります。その結果、頭皮の血流が悪くなり、抜毛や、頭皮のかゆみ、頭皮の臭いが発生しやすくなるのです。

頭皮の血流が悪くなるということは、酸素や、髪を作るためのアミノ酸やたんぱく質などの栄養素がは毛乳頭にまで運ばれにくくなということです。頭皮の健康を保つためには適度な乾燥が必要です。

自然乾燥にはメリットもなくはない

自然乾燥はドライヤーをかけながら髪を整える時間を節約できます。その間さまざまな用事ができますし、朝シャンの後、自然乾燥なら、ドライヤーをかける時間を身支度の準備の時間にあてることができます。
また、ドライヤーのかけすぎで、髪の乾かしすぎによる髪のパサつきや、頭皮の乾燥やかゆみも防ぐことができます。

ドライヤーで乾燥させるときに注意すること

洗髪後の髪は、自然乾燥よりもドライヤーで乾燥させた方がいいのですが、もちろん注意しなければならないことがあります。

①まずはタオルドライ
吸水性の良いタオルで頭を包み込んで、両手で軽くおさえたり、軽くぽんぽんとたたくようにしてざっと水分をタオルに移します。その後は頭皮をこすらない程度にタオルで水を拭き取ります。髪の長い女性（もちろん男性も）は下を向いて、髪をタオルではさむようにして水分を取るようにしましょう。

②髪を乾かすというより頭皮を乾かす
洗髪後、タオルドライしたあとは、髪をかきあげて頭皮を乾かすようにします。できるだけドライヤーを頭から離して（20センチ以上離す）、小刻みに揺らしながら乾かします。一点に集中して熱風をあてないようにしましょう。

③完全には乾かさない
8～9割程度乾いたところで、ドライヤーを止めます。毛先はまだ濡れていても、頭皮近くがサラッと乾いていることを確かめられたらＯＫです。あとは自然乾燥でもすぐに乾いてしまいます。フケやかゆみの原因にもなりますから、頭皮を乾燥しすぎないことがポイントです。