マシュマロに含まれるコラーゲンがふわふわプルプル美肌を作って、非常に高い美容効果があると言われています。またマシュマロの食べ方によっては、痩せるダイエット効果もあると期待されています。

本当にそうでしょうか?マシュマロには確かにコラーゲンが含まれていますし、マシュマロヨーグルトなどは痩せる効果があると人気もあるようです。

よく考えてみれば簡単にわかることなのですが、市販のマシュマロをそのまま食材として利用すると糖質の方が多くなって、美容どころかマシュマロだけをたくさん摂ることは体に良くない結果となってしまうことが大いに考えられるのです。

ではマシュマロを食材に利用するとどういう効果?もしくは体に悪い効果があるのか見ていきましょう。

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マシュマロに含まれるコラーゲンに美肌効果があるのか?

マシュマロの原材料

マシュマロと言えば、スーパーなどでもよく見かける透明な小袋に入った、いわゆるお菓子のマシュマロを思い浮かべますよね。
マシュマロは主に下記の原材料、もしくは、改良剤と呼ばれる寒天やアラビアガムなどが組合せて作られています。

  • 砂糖
  • 水あめ
  • コーンスターチ
  • ゼラチン
  • 卵白
  • 香料

 

原料のゼラチンがコラーゲンの元になる

マシュマロの原料の一つであるゼラチンは、体に摂り入れることで、アミノ酸に分解されてコラーゲンができる元の材料となるのです。

ゼラチンとは

ちょっとおさらいですが、ゼラチンとは何か?と聞かれたら「寒天」と答える方が多いのです。

「ゼラチン=寒天」というイメージもあるのですが、ゼラチンは「動物や魚の皮膚や骨」が原材料となっているのです。そしてそのゼラチンの成分はほぼたんぱく質でできているのです。

寒天もゼラチン質などと呼ばれていますが、植物性でその主成分は食物繊維ですから体には吸収されないのです。寒天は栄養分としては「ない」に等しいのです。

ところが動物性のゼラチンは、栄養素としてのたんぱく質であることに加えて、その食感は口の中でとろーっととろけるような特徴があります。さらに、熱を加えることで加工しやすく出来上がった食品に弾力を持たせることができるのです。
このような理由からも、マシュマロの原材料としてゼラチンが使われているのです。

ゼラチンとコラーゲンの違い

ゼラチンは「動物や魚の皮膚や骨」が原材料となっていると書きましたが、「動物や魚の皮膚や骨」に含まれている成分がコラーゲンで、コラーゲンを分解したものをゼラチンと呼んでいるのです。

コラーゲンが含まれる代表的な食材としては、豚の皮や豚足、魚の皮、鶏肉などがあります。

またゼラチンは、コラーゲンが分解されたものですから、コラーゲンに比べると分子量が小さいため、コラーゲンを直接摂取するよりも体に吸収されやすいのです。

そしてゼラチンを食べることで、人間の体の中でコラーゲンとして生成されて、ぷるぷる美肌になるという効果が期待できるのです。

マシュマロを食べることによるコラーゲンの美肌効果は?

では、お菓子のマシュマロを食べると美肌効果として表れてくるのか?が気になるところだと思います。

マシュマロにはコラーゲンの元になるゼラチンが含まれています。そしてゼラチンの量と、体内でコラーゲンに変わる量の比率は、ゼラチン10グラムに対してコラーゲンになるのは約8.7グラムとされています。

マシュマロ1個としてみると、約0.3グラムのコラーゲンが含まれていることになります。

1日に必要なコラーゲンの量は約5~10グラムですので、マシュマロだけだと15~30個ほどでコラーゲンを補うことができます。

しかしですねぇ、これは単にコラーゲンの1日の必要量ですので、美容効果を感じるためにはそれ以上のコラーゲンが必要になるのです。
美容効果を上げるためには?そうです!マシュマロをがばがば食べればいいんです!?

いやいや、そんなことしたら、マシュマロに多量に含まれる糖分の取りすぎになってしまいますね。マシュマロに美容効果はないとは言えませんが、多量にとる必要があるうえ、糖質過多になりますから、マシュマロの大量摂取は危険な行為だとも言えるのです。

では、コラーゲン入りのマシュマロはどうなのでしょう?

コラーゲン3000mg入りのマシュマロ

コラーゲンマシュマロという製品があるのですが、これは、特にコラーゲン量が多く、一袋約50グラムあたりに、3000mgのコラーゲンが含まれています。

かなりの量のコラーゲンが含まれています。食べるならこちらの方が良いのですが・・・
やはり、気になるのは糖分の多さなのです。

この商品の原材料表示(原材料の表示は使用量の多いものから記載することになっています)にもやはり、一番初めに記載されているのは「水あめ」と「砂糖」なのです。コラーゲンよりも確実に多い糖分量です。コラーゲンの美容・美肌効果はあるでしょうが、「糖分」を多量に摂取する【逆効果】もあることをしっかり認識しておきたいところです。

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糖質の取りすぎに注意して!

糖質過多で逆効果

マシュマロの主原料は、上記にも書いた通り、砂糖やコーンスターチなどの糖質なのです。

マシュマロに限りませんが、食品が入っている裏面の原材料表示の部分に、ずらっと原材料名が記載されているのですが、これは何の順番に記載されているか知っていましたか?

食品の原料として使用している重量が多いものから順番に記載されているのです。

これは、消費者庁の食品表示「知っておきたい食品の表示」にしっかりと記載されている決まり事なのです。
つまりマシュマロには、美容に良い、体に良いと言われるコラーゲンが含まれているものの、最も多く含まれているのは、体の重さや体脂肪をアップしてくれる働きのある「糖分・糖質」であることを知っておいてただきたいのです。

糖化作用による肌の劣化をきにするべし!

糖質とたんぱく質は加熱されることで、糖化という現象を起こしてしまいます。糖化作用というのは細胞の焦げ付き作用、つまり、細胞の劣化、肌の劣化を起こすのです。

糖質が体に入ると、たんぱく質と結びつくことで、たんぱく質が劣化していくのです。糖質はエネルギー源として必要な栄養素ではあるのですが、多く摂取するとたんぱく質を劣化させる、つまり体の細胞を老化させることにつながるのです。

コラーゲンが多く含まれる食品だからといって、その食品に同時に多くの糖分が含まれていたとしたら、コラーゲンの効果も半減するのではないでしょうか?

「糖質」は甘いのもだけではない!

甘いものはもちろん糖質ですが、日本人の主食であるお米や、パン・麺など小麦を使って作られた食品は糖質が主成分なのです。

このような糖質を摂取している上に、さらにマシュマロなどの「糖」そのものともいえる菓子類を摂るのは、糖分の摂りすぎになるのです。自分に厳しくないとついつい食べてしまいますから、本当によく注意しなくてはならないのです。

まとめ

結局マシュマロは体に良いか悪いかというと、悪いという見方が優勢だと判断できるように思います。

マシュマロは、コラーゲンの元であるゼラチンが含まれているとはいえ、美肌効果や美容効果を過度に期待するのは良くないでしょう。コラーゲンマシュマロなどは体に良いイメージがありますが、糖質が多いため「菓子類」として位置付けておいた方がよいのではないでしょうか?おやつとしてなら、たまに食べると食感もいいし、ふんわりと美味しいですからね。

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