納豆の健康効果が高いことが広まって、今では西日本でも納豆を欠かさず食べる人は格段に増えています。ナットウキナーゼの血栓溶解効果や、整腸作用は体にとってとても有用な働きですね。でも納豆の健康効果は、加熱調理することで減少、もしくはなくなってしまうこともわかっています。

納豆を加熱したら栄養はどうなるのか、また納豆の栄養を倍増する効果的な食べ方も詳しく紹介します。

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納豆を「常温で食べる効能」と「加熱して食べる効能」

納豆の栄養といえば「ナットウキナーゼ」です。納豆を加熱するとナットウキナーゼの効果がなくなってしまいます。では、どれくらいの加熱で栄養がなくなるのか、気になるところです。はじめにナットウキナーゼの効能を簡単に説明しておきますね。

納豆キナーゼの効果は?

納豆のネバネバ成分はナットウキナーゼとういう酵素なのです。ナットウキナーゼは、血栓を溶かし、血液をサラサラにし、血圧を下げる働きもあるのです。

血液中のコレステロールを低下させる効果もあり、生活習慣病を予防するためには、ナットウキナーゼはとても大切な栄養素なのです。

他にも、血液がサラサラになり、血流が良くなることで、心筋梗塞や動脈硬化を予防することができます。

また、ナットウキナーゼには整腸作用があります。腸内の善玉菌を増やすだけでなく、悪玉菌を減らしてくれるため、便秘解消が大いに期待できます。
こんな良いことだらけのナットウキナーゼの効能をしっかりいかすためには、納豆は加熱しすぎないで食べるようにしましょう。
参考記事:便秘解消にはアーモンドと炭酸水!

冷蔵保存が基本

スーパーの納豆売り場を思い出して下さい。納豆は普通に陳列されているように見えますが、チルドの陳列棚に陳列されている日配品であり要冷蔵食品です。

買ってきたら、ついついうっかり食卓の上に出しっぱなしにしていることはありませんか?スグに食べるならいいのですが、要冷蔵食品を冷蔵庫に入れずにそのまま常温で保存するのはNGですよ。特に夏場は要注意で、放置時間にもよりますが、納豆は再発酵が始まってしまい、腐敗臭に近い臭いを放ち、格段に品質が落ちてしまいます。買ってきたらとりあえず冷蔵保存が基本です。

納豆を加熱すると・・・

納豆を加熱して食べることはあまりないとは思いますが、納豆の栄養成分である「ナットウキナーゼ」は加熱されることで、その効果がほぼほぼなくなってしまいますから、要注意です。

納豆を加熱するといっても、日常的な食事の場面では、あつあつご飯の上に、納豆をのせてそのまま口に入れることが多いと思います。これなら問題ないのですが、70℃を超えるあたりから「ナットウキナーゼ」の効力が薄れてくるので、熱い食材と一緒にしておくのは避けたほうが良いでしょう。別々の器に分けておくのが良いですね。

こんな加熱調理はNG!

実は納豆を加熱調理するとちょっと美味しく食べられることも本当の話。例えば納豆のかき揚げ。納豆と人参などの食材に粒マスタードを加えてカラッと揚げるととても美味しいのです。これ以外にも、納豆とひき肉をフライパンで炒めで、あつあつのご飯の上にのせる丼。

これらの料理はとても美味しく納豆を食べることができるのですが、揚げたり、フライパンで炒めると、納豆はカンタンに100℃を軽く超えるに高温になり、ナットウキナーゼの効用はすべてなくなってしまうと思ったほうが良いですね。

納豆自体は美味しくてても、せっかくの栄養的な効能効果はほぼゼロです。
栄養効果を考えるなら、高温の加熱は良くないのですね。

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納豆の栄養を倍増する食べ方は?

賞味期限ギリギリに食べる

一般的に、野菜や魚、豆腐などの食材は、新しいうちに食べたほうがいいのは言うまでもありません。ですが、納豆についてはそうではないのです。

納豆は、賞味期限数日前から、賞味期限ギリギリが美味しいだけでなく、発酵し続けているナットウキナーゼの量が最大になり、その栄養効果も高くなります。

栄養効果を得たいなら常温で食べる

常温で食べることは、納豆の栄養効果を倍増するというわけではないのですが、最低限、栄養効果を失わない方法です。料理として加熱したい場合もあるのですが、調理中に納豆を混ぜ込むのではなく、火を止めてから、もしくは皿に盛り付けてから納豆を入れるようにしましょう。

納豆は「夜」食べる

もちろんいつ食べても良いのですが、夜に食べることで、ナットウキナーゼが体に効率的に働いてくれます。ナットウキナーゼの効果、特に血栓を溶かす効果が、納豆を食べてから約10時間前後の間作用し続けるのです。夜の睡眠時間帯に血栓ができやすいため、「夜」に納豆を食べることは、ナットウキナーゼの血栓溶解作用を上手に利用できるのです。

乳酸菌食材と一緒に摂ると効果倍増!

納豆菌は腸内の善玉菌を増やす作用があることは先に述べました。この働きを更に効果的にするには、キムチやヨーグルトなどと、同時に食べると乳酸菌を効率的に増殖させることができます。キムチと納豆の組み合わせは美味しいのですが、ヨーグルトと納豆は乳酸菌の増殖には良いのですが、食べ物としては・・・人それぞれですね・・・。参考:キムチ納豆

干し納豆

納豆を乾燥させることで、栄養が凝縮されるだけでなく栄養価が増します。納豆にはビタミンB2、B6、E、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分など栄養が多く含まれますが、乾燥させることで、これらの栄養素の数値がアップすることがわかっています。カリウムは約1.5倍、亜鉛・鉄分は約2倍にもなります。

まとめ

参考:ホットヨーグルトは効果なし?乳酸菌は加熱すると死ぬって本当?
納豆表面の白い粒粒は何?
キムチの健康効果(キムチ納豆)
毎日のように納豆を常食している方なら、いろいろな食べ方をするでしょうし、その効能も十分に取り入れられているのではないでしょうか。

健康のために納豆を食べるのであれば、今回紹介させていただいたような、熱を加えず、「夜」、乳酸菌食材とともに食べるなどどの工夫をされるといいですね。ナットウキナーゼの血栓を溶かす作用は健康には見逃せない働きですから!

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