賞味期限が切れた納豆の表面に、小さい白いつぶつぶがあったり、納豆の表面が白くなっているのを見たことがある方は多いと思います。私の場合は納豆の賞味期限が切れても、発酵食品だから数日の賞味期限切れなら何も問題ないと思って食べてしまっています。
でも納豆のパックを開けた時に、納豆表面に白い粒がたくさんあったり、納豆の表面がうっすら白~くなっていると、やはり気にはなってしまいます。
納豆の白い粒や、納豆表面の白いモノは一体何なのか詳しく調べてみました。
目次
賞味期限切れの納豆は食べてもOK?
賞味期限が切れた納豆はどんな状態になるの?
賞味期限が切れてから2~3日なら、私は気にせず食べています。納豆はもともと腐っている食べ物だと、いまだに思っている人がいるかもしれませんが、納豆は「発酵食品」で腐っているわけではありませんね。
でも、もちろん腐ってしまうことがあります。納豆菌以外の雑菌が繁殖し始めると、臭いが変わってきます。普通の納豆の臭いではなくなるのですぐに気付くものですが、納豆が腐ると非常に強いアンモニア臭を放つようになります。
また、カビの発生や、納豆本来の糸引きがなくなってべちゃ~っとして水っぽくなってきます。
納豆の白い粒粒は何?
白い粒が発生したら食べない方がいい?
小さな白い粒粒は「チロシン」という物質です。チロシンは非必須アミノ酸の一種で、納豆菌によって大豆の分解作用が進んだ時につくられるものです。
「チロシン」のサプリメントも販売されているほどで、チロシンそのものの働きは、集中力を高めたり、メラニン色素を維持して白髪を予防する効果などもありますので、チロシン自体に害があるわけではないのです。しかし納豆にチロシンが発生した場合は、納豆の状態が新鮮ではないということを意味していることもあります。
納豆の表面に白い粒粒の「チロシン」がたくさんついているときは、食べても害はないようですが、食感もジャリジャリしていてよくありませんし、何より新鮮さが無くなっていますから、買ってきたら早めに食べた方がいいかもしれませんね。
納豆メーカーによるとチロシンが発生していても害はないということです。
新しい納豆でも白い粒粒があるのはなぜ?
納豆は賞味期限に近づくほど、チロシンが発生しやすくなるのですが、まだ買ってきたばかりの納豆でも、パックを開けると白い粒粒があることがあります。
これは、主に保存状態によるもので、10℃以上の気温があるところに置いてあると、納豆の発酵が進むため、チロシンが発生することがあるようです。
ひきわり納豆にもチロシンが発生します
ひきわり納豆は、臼で挽いて割った大豆を原料に作られています。そのため大豆表面の皮が無い状態ですから、納豆の発酵が早く進むのです。そのためチロシンも発生しやすくなるのです。
納豆表面の白い綿(わた)のようなものは何?
納豆の表面を覆うように、薄く白い幕が張ったように見えるものがある場合があります。これは、納豆菌の菌幕と呼ばれるものです。納豆の発酵が正常に進んでいるときに発生するもので全く問題ないようです。
まとめ
参考:「納豆を加熱したら栄養台無し」
納豆嫌いな私が、健康のためにいやいや納豆を食べていたら、積極的に「好き」ではありませんが、いつの間にか「嫌い」な食品ではなくなり、結構な頻度で食べています。だいたい買ってきたらすぐに食べてしまいますので、ほとんどチロシンは見かけませんが、納豆表面の薄い白い幕のようなものはよく見ますね。なんだろう?とは思っていましたが、調べてみて納豆の白い粒粒と白い幕の違いがよくわかりました。
納豆は冷凍保存もできるのですが、解凍のために冷凍庫から冷蔵庫に戻しても食感が悪く(柔らかく)、味も落ちます。食品はどんなものでも購入後は早めに食べた方がいいでしょうね。