桃を食べる時に、栄養や効能を考えたことなんてありませんよね。瑞々しくあふれでる果汁たっぷりでとろけるような果肉の桃を、しずくを垂らしながらがぶっと食べるのは一種の快感です。デザート的な感覚で食感や味を楽しむ「桃」です。

実は昔から、血圧を下げたり中性脂肪を減らすなどの健康効果もあるフルーツなのですが、他の果物に比べると特筆する栄養価は少ないといえます。いつでも食べられる桃の缶詰も人気がありますが、その栄養価は生のフルーツと同じなのでしょうか?詳しく紹介します。

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桃の栄養と効能

桃の、とろけるような食感や、たっぷりの果汁は日本産の桃独特のもので、世界でもその味は非常に高く評価されています。

桃の栄養と効能

元々は薬用として栽培されていたようですが、桃は血を新しく作りかえる作用があり、便秘予防にも効くとされています。
桃の約80%が水分なのですが、主に下記の栄養と効能があります。

  • ナイアシン:コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
  • カリウム:体内の余分な塩分を排出するために血圧を下げる効果があります。
    カリウムについては「血圧を下げる食べ物」でも詳しく解説していますのでぜひご参照ください。
  • クエン酸・リンゴ酸:疲労回復効果がおおいに期待できる有機酸です。有機酸は、比較的吸収されにくいとされるミネラル分を吸収しやすくする働きがあります。
    参考:「体の疲れを取る食べ物」「疲れた時にいい食べ物」「疲れに効く食べ物」
  • ペクチン:食物繊維の一種で、整腸作用や便秘解消やダイエット効果もあります。
  • カテキン:抗酸化作用があり、肌質を整えたり、生活習慣病の予防に効果があります。

桃と相性のいい食べ物

水溶性の栄養成分が多く含まれているため、油脂類とは相性がよくありません。

  • 昆布・チーズ・ごま・牛乳:桃とこれらの食品は、一見相性がよいようには見えないですが、カルシウムを効率的に摂取でき、骨粗鬆症の予防や、歯の健康状態を保つ働きが期待できます。
    牛乳と桃の果肉でジュースを作ったことがありますが、まろやかでとてもおいしいですよ。
  • グレープフルーツ・みかん・トマト:カリウムや、リコピン、ビタミンCなどの働きにより高血圧の予防や、動脈硬化の予防、心臓病の予防にもよいとされます。
  • ごぼう・バナナ・玉ねぎ・寒天:これらに含まれる食物繊維により、整腸作用や肥満防止にもなります。参考:玉ねぎの栄養
  • キウイ・パパイヤ・パイナップル・大根:これらに含まれる消化酵素が、胃潰瘍の予防や、十二指腸潰瘍の予防につながります。

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桃の保存方法とおいしい桃の選び方

桃の保存方法

触ってみてちょっと硬い感じがするようであれば、常温のまま置いておくことで熟してきます。完熟で食べごろのものは、ずっと冷蔵庫に入れっぱなしにしないで、食べる直前に冷蔵庫に入れるようにします。長時間冷やしてしまうと甘みが落ちてしまいます。

おいしい桃の選び方

桃の皮のくぼんでいるところで左右きれいに対称になっていて、甘い香りが強いものの方が方がおいしいです。とても傷みやすいので、ちょっと何かにあたっただけでも茶色く変色してしまいますから、皮のうぶ毛がきれいで、傷や変色のないものを選びましょう。

桃の缶詰の栄養

生の桃よりも缶詰の方が栄養価が高いという報告があります。アメリカの研究機関によれば、ビタミンEの含有量はほぼ同じで、ビタミンCは生の桃の実よりも約4倍もあり、葉酸も缶詰の方が多いとのことです。

缶詰にしたからと言って、栄養素が増えるわけではないのです。桃を缶詰用に加工する際に、少なからず桃の細胞膜が破れることで、人間の体がその栄養成分を吸収しやすくなるという理由があるようです。

缶詰の場合はシロップが多量に使われていて、桃自体もそのシロップを吸いこんでいるので、糖分も多く、高カロリーなのです。おいしいからと言ってシロップを全部飲んでしまわないようにしましょう。
↓桃のタルト

まとめ

桃の缶詰があれば、適当なフルーツを加えて、シロップをかけて、ちょっとしたフルーツデザートになりますね。でもおいしい生桃のじゅわ~っとあふれ出る果汁と、とろっとした果肉の食感はたまりませんね。そのまま一つペロッと食べてしまいますね。

桃は栄養成分はもちろんあるのですが、体への効果効能を期待するより食べることを堪能したいフルーツですね。

最近では、テレビ番組の「マツコの知らない世界」でも紹介されていましたが、「桃の味がするイチゴ」がなんと、非常に大粒ですが一粒1000円で売られているのです。興味本位で一つぐらい食べてみたい気はしますが、やはりイチゴはイチゴの味がいいはず。見た目がイチゴの形状で桃の味がするのは、ん~、微妙ですね。

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