パセリをメインの食材野菜として食べるということは、考えにくいですよね。パセリに栄養効能があることはわかっているけれど、「添え物」としてのイメージが強いようです。味は、苦みがあって、決しておいしいとは言えません。

しかしパセリの栄養価の高さは特筆すべきもので、ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップです。パセリの栄養と効能、その保存方法についても詳しく紹介します。

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パセリの栄養と効能

パセリ(カーリーパセリ)とイタリアンパセリ

よく見かける、葉が縮れているものをパセリ、もしくはカーリーパセリと呼んでいます。縮れのない葉のモノはイタリアンパセリと呼ばれていますが、どちらも栄養価の違いはほとんどありません。イタリアンパセリは、葉が平らで、香りや味にくせが無いのが特徴です。

ビタミン

パセリはビタミンCをはじめ、βカロテン、ビタミンB1、B2を非常に多く含んでいます。そのままたくさん食べることは、なかなか難しいのですが、女性の握りこぶしくらいの量=約10gで、1日に必要なビタミンCの約50%、βカロテンは約30%を摂取することが出来ます。

ビタミンCの含有量は、緑黄色野菜のなかでも群を抜いていて100g中200mg、βカロテンは何と、にんじん並みで100g中7500mgも含まれています。
参考:「人参の栄養」

ビタミンKは、けがをした時などの出血時に血液を固める働きがあります。

ミネラル等の栄養素

鉄分を多く含むため、貧血解消にも有効です。
パセリに含まれる葉緑素は、悪玉コレステロール(LDL)を吸収されにくくする作用があります。他にカルシウムやマグネシウムも豊富に含みます。

香り

パセリの独特の香りは、ピネン、アピオールという精油成分で、食欲増進や、疲労回復、発汗を促すなどの働きがあります。抗菌作用もあり、消化促進や口臭予防にも効果的です。
参考:「疲れた時にいい食べ物」「体の疲れを取る食べ物」

体の症状に効く

ビタミンCが多く、抗酸化作用だけでなく免疫力をアップさせますので、風邪を引いたときや、風邪の予防に大いに効果を発揮してくれます。

食後に少量食べることで、口臭予防にもなります。肉料理や、にんにくなど香りの強い料理にパセリが付け合わせてありますが、残さず食べておくといいですね。

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新鮮パセリの選び方

新鮮なパセリの選び方(カーリーパセリ)

緑色が濃く鮮やかで、ハリとツヤのあるものを選びます。葉の先端が細く縮れて、内側にキュッと強く巻いているものが新鮮です。

茎についてもハリと弾力のチェックをしましょう。

葉が黄色っぽくなっていると、葉が硬くなっていますので、変色していないものを選びます。1年中出回っていますが、葉がやわらかくておいしい時期は3~5月のものです。

「水」に弱い

意外かもしれませんが、パセリは、刻んでしまったら、出来るだけ「水」に触れないようにしましょう。刻んだ後に水にさらすとかなりのビタミンやミネラルなどの栄養成分が流れ出てしまいます。きざむ前にも水気をよく切っておくようにします。
↓イタリアンパセリ

パセリの保存方法

冷蔵庫で保存する

水分が蒸発しないように、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙に軽く包んでビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。3~4日位は保存できます。

もっと長い期間保存したい時は、水の入ったコップに差しておくと良いです。このとき、水の中で茎を少しカットすることで水をよく吸収して長持ちします。水は2日に一度位交換するようにします。コップの上からビニールをかけて冷蔵庫で保存、約1週間~10日位持ちます。

冷凍保存の方法

パセリを洗って、きれいなふきんなどで丁寧に水気を拭き取ります。パセリに傷があると、ビタミンが水分に吸収されて流れ出てしまいます。水気をとってから、冷凍用のジップロックなどのビニール袋に入れて冷凍庫で冷凍します。

カチカチに凍ったら、袋の上から押しつぶして粉砕し、密閉容器などに入れ替えておくととても使いやすと思います。冷凍保存した場合は約1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。

乾燥させて保存する方法

電子レンジで加熱して、乾燥状態にしたうえで冷蔵庫に保存することもできるのですが、私は電子レンジをお勧めしていません。個人的な思いですが、電子レンジは強力な電磁波で栄養素を粉砕してしまう可能性があるのでなないかと思っています。強力なマイクロウェーブは食物の細胞壁をこわしますから・・・
絶対にダメ、というわけではありませんが、せっかくの栄養素が多少なりとも壊れることは避けたいものです。

まとめ

パセリの冷凍保存はとても便利ですね。でも理想は生食です。
例えばとんかつと付け合わせの「生」のパセリをよ~く噛んで食べることで、唾液と食材が良く混ざって、栄養の吸収がとてもよくなります。
参考:「パイナップルとパセリの食べ合わせ」

パセリを細かく刻んでしまうと、「噛む」ことが難しいですから、生の状態でパクっと食べることが出来る方が、栄養吸収のためにはいいのではないかと思います。

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