花粉症と言えば主に「春」ですが、夏の終わりから秋にかけての花粉症もけっこうキツイという方も多いはず。その主な原因はブタクサの花粉によるもので、目のかゆみが強くなってきます。

しかし、秋の目のかゆみの原因はブタクサによる花粉症だけでしょうか?目のかゆみの原因として考えられることやその対策はどのようにしたらいいのか考察します。

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秋に開花する植物だけが「目のかゆみ」の原因?

花粉症の原因となる植物

秋になると、ブタクサをはじめ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、カナムグラ、カモガヤといった植物が花を付けます。

郊外の住宅地はもちろん、都心でも小さな公園などでも、これらの植物は普通によく見ることができます。

ただ、高いものでも1メートルほどですから、花粉が飛散したとしても、「杉花粉」に比べるとそれほど広範囲に飛ぶものではありません。花が咲いている期間もそれほど長くないので、大量にブタクサなどの花粉が飛散して、キツイ花粉症になることは少ないでしょう。
参考:ブタクサアレルギー

目がかゆくなる原因は、ハウスダストや大気汚染が原因になることも考えられますが、「秋」になると「目がかゆくなる」のであれば、その原因の一つは上記の植物の花粉によるものであることの可能性が高いのではないでしょうか。

目のかゆみの原因は「ダニの死骸」かも・・・

あまり考えたくはありませんが、秋になって目がかゆくなる原因の一つに「ダニの死骸」が考えられます。ダニは夏の蒸し暑い時期に大量に発生してしまいます。布団や枕、カーペットなどにもいつの間にか発生しているのですが、目に見えないのが困りものです。しかも肌荒れや肌のかゆみといったアレルギーを引き起こしてしまいます。

しかし、大量発生したダニも、季節が夏から秋へと進み、空気も乾燥してくるとどんどん死滅していきます。そして困ったことに、ダニはその死骸でさえも、人体にアレルギーを起こす原因になってしまいます。もちろん目のかゆみの原因にもなります。部屋を掃除したり、布団を干したりしてしっかりとクリーンな環境をつくっておくことが大切です。

風邪の症状との違いは?

秋の花粉症や、ダニによるアレルギー症状は、一見、風邪と症状はよく似ています。

花粉症やダニが原因の場合は、くしゃみがとまらない、そしてサラサラの鼻水が止まらないのです。ティッシュ一箱つかっても全然止まらず、だらだら流れ続けることがあります。

目のかゆみが治まらず、特に晴れた天気のいい日には症状が強い。そして鼻水やかゆみなどが数週間続く・・・などです。熱は出ないのですが、アレルギーによっては症状がひどい場合、熱が出ることもあり得ます。

鼻水が出るくらいなら大したことなさそうですが、サラサラ~っと透明な水のような鼻水が出続けると、何も手につかなくなるのがつらいんですよ^^;私の場合は、ハウスダストでも経験済みです。
あまりに目のかゆみが強かったり、鼻水が出て止まらないなどの症状があれば耳鼻咽喉科で診断を受けてくださいね。

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花粉が目に入るとなぜかゆくなるのか?

目だけではなく、体に異物が入ってくると、体はその異物を取り除くための反応を起こします。

口から食べ物ではない異物が入ると、体が反応して「咳」をして異物を排出しようとします。風邪のウィルスが体内に入ると、体は体内で熱を作りウィルスに対抗します。風邪をひいたとき熱が出るのは、「異物」を取り除こうとする体の反応ですから、風邪をひいたらすぐに薬で熱を下げるのはよくないと言われているのはこのためです。

同じように、目に異物が入った場合、異物がある程度の大きさがあれば、自然と涙が出て、それを押し流そうとします。しかし花粉のように微小な異物の場合、体の反応は目のかゆみを起こすことによって涙の量を増やそうとします。

 

目のかゆみの対策は?

ダニ対策

ダニによる目のかゆみやアレルギー対策は、晴れた日の布団干しや、こまめに掃除機をかけて常に部屋をきれいに保つことです。

体のかゆみであれば薬を塗ることも対策の一つになりますが、「目」の場合は薬を塗らず眼科で診断してもらい正しい処方を受けましょう。

花粉症による目のかゆみ対策

秋に花を咲かせて花粉を飛ばす植物に近づかないことです。特にブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、イネ科の植物などには注意します。

それ以外にも、風の強い日はできるだけ外出しない、するならマスクやメガネ、帽子などを着用しましょう。帰宅時はしっかり花粉を払い落としてから家に入ります。部屋では加湿器があると、花粉は水分を吸って下に落ちますから、加湿器の使用は効果的な対策の一つになります。

このような対策をしても、目のかゆみがひどいときは、目をこすらずに軽くまつ毛を洗います。目をこすらないように、ぬるま湯などをさっとかけるようにして、まつ毛を洗います。それでもかゆみが治まらなければ、冷やしたタオルで目を覆ってあげると少しはかゆみが落ち着くはずです。

もちろんこれらの対策は一時しのぎですから、症状によっては眼科や耳鼻咽喉科で診断してもらいましょう。

まとめ

季節の変わり目の体調の変化には気を付けたいものです。夏が終わって少し涼しくなったと思ったときに、目のかゆみがひどくなることがあるのです。雑草やイネ科の植物に近づかないことや、十分なダニ対策が必要なんですね。

ちなみに、イネ科の植物による花粉症の場合、米農家さんは全員、秋の花粉症は大丈夫なのかと心配してしまいます・・・。すでに体が慣れている方もいるのかもしれませんが、アレグロという花粉症の薬を飲みながら頑張って収穫されている方も、実際いらっしゃるようですね。

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