クコの実(ゴジベリー)は最近になって急に注目されてきたようですが、かなり昔から薬草として用いられているのです。

原産地は中国で、スーパーフードの一つとしても有名になってきたのですが、日本でも野草として道端に生えていることも珍しくない植物のようです。といっても、都会の道端には生えていないでしょうが・・・

クコの実の、健康に対するとてもいい効果、特に女性にはアンチエイジング効果があることは見逃せませんね。クコの栄養成分や効能効用を解説しますのでぜひ参考にしていただければと思います。

スポンサーリンク

クコの実(ゴジベリー)とはどんなものか

クコの実(ゴジベリー)

クコの実はゴジベリーとも呼ばれ、中国原産、ナス科の植物でクコ属に分類されます。中華料理や、杏仁豆腐などのデザートでよく見られる鮮やかな、レーズンをちょっと細長くしたような形状の赤い実です。見たことある方も多いと思います。

「クコ(枸杞)」は漢方でよく使用される食材なのですが、漢方では薬を上・中・下の3つに大きく分類しています。上というのは、上薬といって命を養う薬で、無毒、副作用もないものとされています。クコは無毒な上薬に分類されています。

クコには薬効成分があるのですが、クコの「根の皮」は地骨皮(じこっぴ)、「葉」は枸杞葉(くこよう)、「実」は枸杞子(くこし)、と呼ばれそれぞれの部分に薬効があり、使い方や効能も若干異なってきますから、用途に応じて食べるようにします。

スーパーフード

スーパーフードといえば、アサイーやカカオ、チアシード、ココナッツオイルなどが注目され始めていますが、クコの実(ゴジベリー)も人気モデルのミランダ・カーがアンチエイジングのために食べているということが広がって今とても注目されている食材です。

  • スーパーフードって何?
    カラダに良い栄養素を豊富に含み、主に植物由来の低カロリーな食品のことをいいます。
  • スーパーフードと呼ばれている食品は?
    クコの実(ゴジベリー)・アセロラ・スピルリナ・マカ・カカオ・ブロッコリースーパースプラウト・麻の実(ヘンプ)・ココナッツ・カムカム ・チアシードアサイー)

中国では「不老長寿の秘薬」として有用されてきた

クコの実(ゴジベリー)は中国では、楊貴妃が食べていたとも言われていて「不老長寿の果実」と呼ばれるほどの、パワーのあるスーパーフードです。解毒作用や免疫力の調整作用がありアンチエイジング・老化防止対策として人気急上昇中なのです。

クコの実(ゴジベリー)の効能効用

クコの実(ゴジベリー)の体への健康効果が高いのは、βカロチンやアミノ酸、ビタミンB1、B2、Cなどのビタミンやミネラルといった栄養素が豊富に含まれているからです。そしてその働きは美容・美肌効果、血圧正常化、アンチエイジングにと特に女性には注目の効能効用があります。

クコの栄養素

クコは抗酸化力が高く、非常に多くのビタミンやミネラル等の栄養素が含まれています。

最も豊富に含まれているのは、カロテノイドの一つであるβカロチンです。βカロチンの働きは後述します。

ビタミンA、B1、B2、C、E、18種類のアミノ酸、亜鉛や鉄・カルシウム・セレンなどのミネラル、タンパク質、食物繊維、ベタイン・フィサレン・ゼアキサンチンなどのファイトケミカルなどが含まれています。

スポンサーリンク

βカロチンの働き

βカロチンを体内に取り入れると、ビタミンAが合成される前段階のプロビタミンAとして作用します。βカロチン(ベータカロチン)は、その抗酸化作用で、高血圧・低血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防してくれる働きとして注目されている成分です。

βカロチンの抗酸化作用は、それ単体で摂取するよりも、ビタミンEと共に摂取する方が体内に吸収されやすいようです。クコにはβカロチンとビタミンEが両方含まれていますのでβカロチンの摂り方は問題ないですね。

「葉」に含まれているルチンが血圧対策にいい!

クコの葉に含まれているルチンには毛細血管を強化する働きがあります。ルチンは、低血圧・高血圧ともに血圧を調整してくれる作用があり、動脈硬化も防ぐとされています。

疲労回復に効くクコ茶

疲労回復には、クコの「根の皮」「葉」「実」のうち、春の時期の「若葉」をお茶にして飲むとよいと言われています。肝臓の機能を高めて、疲れを取る作用があります。
クコの実の効果的な食べ方」もご覧下さい。

冷え性改善に効果的!

クコは日常的に食べることで、体のつくりをしっかりさせ、かつ軽快にさせ、老いないと言われています。

夏の熟成した葉を天日干しして、お茶として日ごろから飲むようにすると、冷え性は徐々に改善されてくるようです。

暑い時期に採れたものや、熱帯地方の果物などは、体を冷やす作用があるものが多いのですが、クコの効き目はそうではないようですね。春先より夏の盛りの「葉」がいいようです。

詳しい飲み方は「クコの実の効果的な食べ方」をご参照ください。

アンチエイジング・老化防止

平安時代のクコ農園の管理人は長寿だったという話があります。

中国原産のクコですが、日本では平安時代、文徳天皇がクコの農園をつくっていて、クコの実や葉を常用していたということですが、そのクコ農園の管理人こそが120歳まで健康長寿であったと言われています。

天皇が食べるものですから、当時は、管理人はクコの状態をしっかりチェックするために多くのクコを食べていたのでしょうね。長寿だけでなく「健康で」ということがポイントですね。

まとめ

何といっても見逃せないのが、「不老長寿の秘薬」としての効果ですね。当たり前ですが、不死というわけではありませんね。老化のスピードが遅くなり、しかも健康体を保つことが出来るということですね。十分でしょう!「クコの実の効果的な食べ方」、「レッドフルーツの栄養ビタミンと美容・美白効果が見逃せない!」ご参照くださいね。

しかも手に入りにくい食品ではないのですから、毎日少量ずつでも摂取していきたいものです。スーパーでも売っていますし、自然食品店やドラッグストアにも置いてあると思います。ぜひチェックしてみてください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

▼こちらの記事も読まれています