厄除け厄払いで有名な九州の神社お寺を紹介します。九州の多くの神社は厄払いや開運のご利益だけでなく、「観光スポット」としても有名なところが多いですよ。神社そのものがパワースポットであったり、境内の特別なご神木のあるところがパワースポットであったりします。
できれば、人の少ないときに行って、その場の「気」や「パワー」を感じてみるといいでしょう。大勢の人が参拝する時期でも、もちろんパワースポットであることに変わりはないのですが、静寂な時間のほうが、自分の感覚も研ぎ澄まされるので「神気」を感じやすくなると思いますよ。
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高千穂神社(宮崎県・高千穂町)
厄払い、縁結びの神として信仰を集めている神社で、その主祭神は高千穂皇神と十社大明神です。
高千穂神社の境内には「高千穂宮鎮石(しずめいし)」という石が置かれているのですが、これは第十一代垂仁天皇(すいにんてんのう)の命によって高千穂神社と伊勢神宮に設置されたものです。厄除けの祈りのみならず、自分自身が抱えている悩みを解決するような願いを込めて、ここで祈願することでその悩み事が鎮められるとされています。
また、境内の神楽殿では、毎日20:00~21:00に高千穂神楽が奉納されています。有料(700円)ですが、「手力雄(たぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」「戸取の舞」「御神躰の舞」を観ることができます。
太宰府天満宮(福岡県)
太宰府天満宮の伝承によると、天神様がこよなく愛する梅の木の下で「ひょうたん酒」をいただくことで厄除け・難除けになると伝えられています。
厄払いのご祈祷料5,000円を納めると法被を渡されますので、それを着て本殿でご祈祷を受けます。ご祈祷を受ける時期が節分の時期(節分厄よけ大願祭)であれば、厄除け祈願後に、境内の飛梅の木の下で「ひょうたん酒」を飲むと良いとされています。
厄除けご祈祷の際に「お札・お守り・厄晴れひょうたん・御神酒・杯」を授けていただけます。「厄晴れひょうたん」の中には願い事を書いた紙を入れてお札と一緒に一年間、神棚や清浄な場所にお祀りします。
そして一年後には、「厄晴れひょうたん」を本殿裏のひょうたん掛け所にかけて、感謝の気持ちを持ってお礼参りを行います。厄よけ祈願大祭の時期については、神社にお問い合わせしてみて下さい。せっかくお参りするなら、この時期がベストだと思います。
蓮華院誕生寺奥之院(熊本県玉名市・れんげいんたんじょうじおくのいん)
五重塔の最上階の展望台からの厄皿投げで有名な、厄除け厄払いのお寺さんで、37トンもある世界一の大梵鐘「飛龍の鐘」を一般の参拝者もつくことができることでも知られています。
願い事の1つは必ず叶うという言い伝えもあり、年間30万人もの参拝者があるのですが特に祭事がないときは、非常に静かで厳かな雰囲気が漂う場所です。
厄除けのお皿に自分の住所と名前を書いて、山に向かって投げて厄払いをするのですが、この行為がなんとも、本当に厄を祓うことを象徴するようでとてもおもしろい厄除け方法です。
蓮華院誕生寺においてはもちろん厄除けを始めとした、開運、家内安全などのご祈祷を受けることができます。また、11月3日に奥の院で行われる柴燈大護摩祈祷(さいとうおおごまきとう)は全国的にも有名な、護摩のお焚きあげによる密教祈祷です。
宮地嶽神社(福岡県・みやじだけじんじゃ)
日本一の大注連縄(おおしめなわ)で有名な福岡県福津市にある神社。大注連縄の総重量はなんと5トン、直径は2.5メートル、長さは13.5メートルもあります。
宮地嶽神社の厄除けまつりに、「福豆まき神事」があります。もともと節分は「豆まき」そのものが厄除けの神事で、「豆」(まめ)は「魔滅(マ・メ)」、魔を滅することに由来しているのです。
「福豆まき神事」は2月2日、3日に、厄年に当たる方や、その年の年男・年女が裃(かみしも)を着けて「副くじ」の入った福豆をまくものです。宮地嶽神社では節分の際、なんと1トンもの豆を準備しているそうです。
「福くじ」の「当たり」・・・と言っていいのか・・・・には2万点もの豪華景品が用意されているのです。この多数の景品は多くの氏子・崇敬者の協賛によるものです。
期間中は多くの参拝者があるのですが、2万点もあれば、何か「福」が当たりそうでなないですか?景品目当てのお参りというのもちょっと、どうかとは思いますけどね^^;
また、節分の際には「鳴弦の儀(めいげんのぎ)」という、桃の木の枝を使った、邪気を祓い厄除け招福の神事も行われます。
照國神社(鹿児島・てるくにじんじゃ)
照國神社のご祭神は島津齊彬公。照國神社の厄除開運祈願は「星祭り」とよばれ、家族全員が感謝の気持ちで厄除け・お祓いを受けるという習慣があります。
厄年の厄除けの他、八方除け・方位除けのご祈祷を受けることもできます。「方位」というのは、実際の東西南北の方位ではなく、その「人」が持っている星回りによる吉凶のことで、易学・陰陽五行説・暦学などに基いています。
照國神社のご利益は、厄除けはもちろん商売繁盛や仕事運の向上というご利益があります。全国の商売人が訪れる、開運、商売繁盛のパワースポットでもあります。
まとめ
神社・お寺によって厄払いの神事に特徴がありますから、「気になる」「行ってみたい」「その神社・お寺の厄除けの祭事に参加したい、ご祈祷を受けたい」という自分の感覚を大切にして、参拝に出かけられるといいのではないでしょうか。