朝目が覚めたら、いつもの起きる時間。目ざまし時計の音が無くても目が覚めるのはいいけれど、立ち上がることに不安がありませんか?寝起きのめまいや立ちくらみです。

ちょっとクラクラ、ふわふわしたり、ぐるぐるする感じがありませんか?朝の寝起きに、めまいや立ちくらみがする原因が気になると思います。しかしめまいや立ちくらみの原因と改善方法がわかっていればうまく対処できますよ。その原因と、セルフチェックの方法、改善方法を紹介しますので是非参考にして下さい。

スポンサーリンク

寝起きの立ちくらみの原因は?

三半規管(さんはんきかん)は急に働かない?

日中の活動時間帯ではなく、朝の寝起きの時に立ちくらみになるのは、「病気」が原因ではないとは言えませんが、少ないことがほとんどです。体が完全に目覚めておらず、起き上がる準備ができていない状態で立ちあがると、耳の奥にある三半規管が巧く反応できずに、くらくらっとしてしまうのです。

目が覚めて、パッと立ちあがると、誰でも多少は頭の感じがクラっとするものですが、その感じ方は人それぞれです。また、その時の体の状態にもよって、感じ方が変わってきます。

布団の上で「起き上がる」ことを体に予感させること

三半規管が正常に働くためには、多少なりとも時間がかかります。
寝起きにたちくらみやめまいを感じることが多い方は、早めに起きるようにして、急激に起き上がるのではなく、まずは、上半身だけを起こして伸びをしたり、首を軽く回すなどの動作をします。それから、ゆっくりと立ち上がるとめまいや立ちくらみを軽くしたり、避けることが出来ます。

起立性低血圧症が原因?

低血圧で、朝起きられないということはよく聞きますね。低血圧の方が、寝起きにパッと立ちあがると、めまいや立ちくらみを感じることがありますが、これは血圧に関係なく高血圧の方でも起こることなのです。

起立性低血圧症とは?

読んで字のごとく、姿勢が低くなっている状態、かがんでいたり、横になっている状態から急に立ちあがったりすることで起こる症状です。

クラクラっとして、一瞬、頭がまっ白になり、何かにつかまっていないと倒れてしまいそうになることもあります。

急に立ちあがることで、血液は体の上部に上がっていかずに、脳への血流・酸素が不足してしまうことで起こります。

起立性低血圧症の原因は?

起立性低血圧症は、自律神経の乱れが主な原因とされています。自律神経が正常に働かず、血流をコントロールできなくなり、本来すぐに脳に血液や酸素が送られるのですが、その働きが弱くなっていることでめまいや立ちくらみが起こります。

セルフチェックはどうするの?

常時このような状態が続くようであれば、医師の診断が必要ですが、ときどき起立性低血圧の症状が出るなら、まずはセルフチェックをしてみましょう。血圧の差を調べることで、起立性低血圧症かどうかをチェックすることが出来ます。

寝ている(横になっている)状態での血圧と、立ちあがった時の血圧を比較してみます。立ちあがった時の血圧のほうが低くなるのですが、この血圧差が20mmhg以上あれば起立性低血圧症である可能性が高いです。

先にも書きましたが、症状がひどいと、頭が真っ白になり転倒してしまう可能性もあります。このような場合は病院で診察してもらうことをおすすめします。

スポンサーリンク

起立性低血圧症の改善方法

朝、寝起きのときはもちろん、椅子から立ち上がった時や、風呂上がり、トイレのあと立ちあがった時などは、これらの動作には血圧の変化が伴いますから、常々注意しておくことが必要です。また水分が不足することで血流も悪くなりますから、水分不足にも気を付けなければなりません。

では、これらの症状を改善・予防するにはどうするのか?

生活習慣をしっかりと見直すことが大切です。なんだ、そんなこと?と思っていませんか。全く気にすることなく、あたりまえのように行っている「よくない」習慣があるはずです。起立性低血圧症は自律神経の乱れから起こるのですが、睡眠不足やストレス・食生活の乱れや偏りがその主な原因になっていることがほとんどです。

自律神経失調症が原因?

自律神経失調症とは?

自律神経の乱れも、めまい立ちくらみの原因になっていることはすでに書きました。自律神経が正常に機能しないと、めまいや立ちくらみという症状だけではなく、血圧や発汗作用、血液循環、体温調節機能などにも大きな影響があります。

このような体の機能は、自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のバランスがうまく取れていることで、正常に働いてくれます。しかし、ストレスの多い現代社会ではどうしても「交感神経」だけが優位になり、肉体は緊張状態が続いてしまっています。

体の緊張が続き弛緩した状態が少なくなることで、疲労が溜まり、様々な症状となって現れてくるのです。

ストレス度のセルフチェックをしてみる

ストレスによる自律神経の乱れは、下記のような症状となって現れることが多いのでチェックしてみてください。

めまい立ちくらみがある、急に息苦しくなったり動悸が激しくなる、胸が締め付けられるように痛む、手足が冷たい、耳鳴り、口内炎が多くなる、舌が白いことがある、風をひきやすく治りにくいと感じる、下痢や便秘を繰り返す、寝つきが悪く夜中に目が覚める、イライラすることが多い・・・などの症状があれば、非常にストレスが溜まっていると言えます。もちろんこれらの症状が多く現れていることで、自律神経失調症になっていることは充分考えられます。

生活習慣の改善

症状がひどい場合は、病院で診察してもらうことは大切ですが、すぐに医者の薬に頼ることは考えモノです。自分で改善できることは、生活習慣の見直しです。

特に睡眠時間は大切です。睡眠時間が短いと疲れた体を回復することが出来ず、自立神経はずっと「交感神経」が優位になったままで、体や神経が休まることがありません。充分な睡眠時間をとることだけでも、ストレスはかなり解消されるはずですよ。食べ物の方よりも見直す必要があります。まずは疲労回復の食べ物を意識的に摂るようにしましょう。
参考:疲労回復の食べ物

貧血が原因?

鉄分不足

「貧血」が原因でも、めまいや立ちくらみは起こります。貧血は女性に多く、鉄分の不足で起こる症状であることもわかっていますので、食事には鉄分補給が大切です。貧血の場合は、自分で貧血かどうかチェックすることは出来ますが、はっきりと判断することはできませんので、病院でしっかりチェックをしてもらいましょう。

貧血のセルフチェックと改善

「めまいや立ちくらみを感じる」、「朝、目覚めが悪くなかなか起きられない」ことが代表的な症状になっていますが、その他にも、爪が反ったり、髪が抜けやすい、舌がざらざらの状態ではなくすべすべした感じがある、頭痛、首や肩の凝りなども貧血の症状の一つです。

いくつも当てはまれば、貧血の可能性は高いですが、病院で血液検査をしてもらって、治療が必要か、生活習慣を見直すことで改善できるのか、診察してもらうことが大切です。
参考:鉄分の多い食べ物

まとめ

寝起きのめまい立ちくらみは、自立神経の乱れや、生活習慣が大きく関係しています。何らかの病気が原因のこともありますが、その多くは乱れた食生活や、不規則な生活、不安定な睡眠時間などが大きく影響しています。生活習慣を見直して、今すぐできることだけでも、少しでも改善するように意識することが大切ですね。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

▼こちらの記事も読まれています