食欲がない時と言っても、その原因は様々です。原因によって食事をどのようにするか、もしくはあまり食べ物を胃に入れない方がいい場合もあります。それだけでなく病院で診てもらった方がいいことももちろんありますね。

食欲不振の時の、特にお腹の具合がよくない時の食事については、ぜひ下記のページをご参照ください。
参考:「お腹の調子が悪い食欲不振の食事と原因|お腹を整える食べ物」

ここでは、主にストレスによる食欲不振や一般的な体調不良の時の体にいい食べ物を紹介します。

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食欲がない原因を探る

ストレスや精神的な緊張が続いたり、肉体的に疲れがたまっているときには食欲不振になることが多いものです。運動不足や長引く便秘、夏バテなどが原因で食欲不振になっていることもあります。仕事や近隣の人間関係などのストレスがあるときも食欲は低下するものです。

体や精神の不調から食欲不振になることがあります

食欲不振のよくある原因としては胃の状態が良くない場合です。はっきりと胃の調子が悪いという自覚があれば、自分なりにいろいろと食事を変えたり、薬を飲んだりするのではなく、お医者さんに行くことですよ。

同様に原因がはっきりわからなくて食欲不振が続くときも医師の診断を受けましょう。食事療法などは医師に良く相談することも必要です。

病気でないなら、食事を工夫する

特に思い当たるような病気がない場合は、食事にいろいろな工夫をすることで食欲を引き出すことが出来ます。味にすっぱさを加えたり、スパイスにガーリックを使ったり、また夏場は特に、冷たくてもおいしい料理にすることで、口当たりが良く、食べやすくすることが出来ます。

鼻水がどろっとしていませんか?

ストレスで食欲がなくなることもあるのですが、ストレスがたまってくると鼻水の粘着質が増して、サラサラではなくどろっとしてくるのです。ストレスがたまってくると、交感神経が緊張することで、水分の分泌が抑えられてしまい、さらさらした鼻水にはならないのです。

ストレスを感じているとき、鼻をかんで、ちょっとネバッとしていたら、休憩をとったり、目を休めたり、軽く体を動かすことだけでも、ストレス状態は改善されてきます。

食欲がない時の対策

ライフスタイルを見直してみる

  • 規則正しい食事を摂ろうという意識こそ大切!
    ライフスタイルを改善することで、食欲が戻ることもあるのです。目新しいことではないと思いますが、まずは1日に3度の食事を、ほぼ規則的に取るように努力することです。
    仕事や、その日の事情によっては無理な場合も勿論あると思いますが、極力規則正しい食事を摂ろうと意識することが大切です。
    規則正しい食事によって、ドカ食いや間食、夜遅い時間のちょっと食い、ちょっと飲みなどの好ましくない習慣を、徐々にでも改善していくことができます。
    食欲がない時は、気力も下がっていることが多いですから、しっかり「改善する」という意識が大切ですよ。意識の力は大きいのです。
    少しづつでも生活リズムが改善してくれば、食欲も整ってきますよ。
  • 適度な運動
    適度な運動ももちろん大切です。特に夕食時にあわせてお腹がすくようにウォーキングや体操などの軽い運動をすればなおいいですね。
    仕事や家事で忙しくて、しかも疲れていて、なかなかそのような時間がとれないという方も多いと思います。
    し・か・し、改善したければ、よし!と決めないとなかなか出来ないのです。ちょっと頑張ってみましょう!
    無理すると続きませんから、簡単なことから、短い時間からはじめてみましょう。

食事の工夫

  • 献立に好物を必ず入れておく
    食事の時、少しでも自分の好物をメニューに入れておき、好物を口にすることで「食べる」きっかけを作っていきます。
    また、薬味や、香辛料(ねぎ・しょうが・唐辛子・わさび)、酸味(レモン・梅干し・酢・ゆず)などを食事に摂り入れることも、食欲増進につながります。
    家で料理が出来ない場合でも、好きなお惣菜を一品買ってくることも、食事の楽しみになるはずです。
    参考:「疲れたときにいい食べ物」「消化のよい食べ物|野菜と果物」
  • ストレスを軽くしてから食事を摂る
    食事前に入浴して、ゆったりとして落ち着いた気分を、意図的にでも作ってから、食事を摂るようにしてみることも大切です。
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食欲がない原因が「ストレス」だという自覚があるとき

ストレスがたまってくると、それが原因で食欲不振だけでなく、高血圧や動脈硬化、自立神経失調症なども起こってくることがあります。

成人病の予防は、ストレスをためないことです。先にも書きましたように、生活リズムの見直しと、体を動かすことがとても大切な対策なのです。

  • ビタミンCを摂りましょう!
    ストレスがたまってくると、ビタミンCがどんどん消費されてしまうことはご存知でしたか?ストレスがあるなぁと感じたら、意識的にビタミンCを多く摂るようにします。サプリメントでもいいのですが、食品から摂取したほうが、様々な栄養素の相乗効果で効率よく吸収出来ます。ビタミンCは主に、「ブロッコリー」、「キャベツ」「ほうれん草」「小松菜」などに多く含まれています。イチゴや柑橘系のフルーツを食べることもビタミンCの摂取には効果的ですね。
    参考:「パイナップルの栄養

食欲がない時にはどんな食べ物がいいの?

食欲がない最も多くの原因は、ストレスや、精神の緊張状態、肉体疲労が続くことなどです。これらの状態によって食欲不振になることがあるのですが、心身を休養させることだけでも食欲が回復します。食欲中枢を刺激するような食べ物を摂ることも有効です。
食べ物の香りや、辛み、苦みなどの刺激が胃液の分泌を高めて食欲を引き出してくれます。

セロリ

独特な香りを持つ芳香性健胃食品で、ビタミンB1、B2、カルシウムを多く含み、体の疲れを回復させる効果があります。

生で食べることが出来る食材ですから、そのまま食べてもいいですし、人参やりんごなどと野菜ジュースとして飲むこともおススメです。食欲増進はもちろん、風邪をひきにくくなる効果も期待できます。
参考:「セロリの栄養」「にんじんりんごジュースの効果効能」

しそ(大葉)

しそもセロリと同様、芳香性健胃食品です。胃液の分泌を促して食欲を増進させます。シソの生葉は、しそ巻きや、刺身のつまにしてもいいですね。
青じそ(大葉)にはビタミンなどの栄養素が非常に多く、赤じそは薬用として用いられることが多いです。
参考:「大葉の栄養効能」

みつば

みつばにもやはり芳香性があり、食欲を増進させる作用があります。
βカロチンやビタミンCを多く含みますが、量的にたくさん食べられるというものではありません。

人参やりんご、キャベツなどと一緒にミキサーにかけ青汁を作って飲むことで、胃腸の調子を整えてくれますので、胃腸が弱い人には良い飲み物です。
またみつばの香りは、高ぶった神経を鎮める作用があります。ストレスや不眠症の改善の効果もあります。

梅(梅干し)

梅の実自体にはビタミンやミネラルはあまり含まれていません。しかし梅干しには、有機酸(クエン酸)を多く含まれるため、胃腸の働きを活発にしますので、食欲増進だけでなく、疲労回復にも役立ちます。ただし梅干しには塩分が非常に多く含まれているため、1日に1個程度にしておいた方がいいですね。

  • 梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)
    梅醤番茶は胃腸の働きを活発にして、精神を落ちつける作用があります。
    梅醤番茶の作り方は諸説あるのですが、簡単な作り方としては、梅干しをほぐして熱い番茶を注ぎ、醤油を2~3滴入れるだけです。
    参考:「風邪によく効く食べ物|この野菜と果実を摂ること!」の梅醤番茶の項目をご参照ください。

しょうが

生姜を薬味に利用することで、胃液の分泌が促されて、食欲増進、消化吸収も促進されます。前項の梅醤番茶に生姜を入れるバージョンもありますので試してみてください。生姜を入れると体がとても温まります。梅醤番茶は、真夏はちょっとどうかと思いますが、風邪のときにはとてもよい飲み物ですよ。

ねぎ

ねぎの辛みの元であるアリシンという物質には、体を温める作用があります。また体の疲れを回復させる効果のあるビタミンB1の吸収を高める働きがあります。
ねぎに含まれる硫黄の成分には鎮静効果がありますので、ストレスの軽減にも役立ちます。また不眠解消のために、刻んで枕元に置いておくことでも鎮静効果によって深い睡眠に導いてくれます。
参考:「体の疲れ取る食べ物」

まとめ

↓見た目にも楽しい食事を工夫しよう

■参考:「色」を上手に使うことでも体の症状を改善できますよ。
健康の色とは?色と健康の意外な関係|若返る元気回復の色は?
疲労回復に効く野菜|疲労回復効果のビタミンが多い野菜とは?

食欲がない時に、体に優しい食べ物や、食欲を増進させる食べ物を少量でも摂取して、改善に努めましょう。肉体だけではなく精神的なストレスなどにも効果がある食べ物や飲み物がありますのでぜひ試してみてくださいね。

自分の体調ですから、ただ食欲がないかなという程度なのか、ちょっと気になるような症状もあるのか、わからなければ医師の診断を受けることが第一ですよ。

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