牛乳が好きで毎日飲んでいる人ならまだしも、健康にいいからという理由で、好きでもないのにとりあえず毎日飲んでいる人もいるはずですね。

それでも下痢にならないということは、自分の体には少なくとも「合わない食材」ではないはずです。

「あ、カルシウムを摂らなきゃ」ってなことで、ときどき牛乳を飲むと、なんだか下痢気味になる場合は、明らかに自分の体には合っていないということですね。

これは、どんな原因によるものか、またその対策はあるのか、牛乳を飲む健康法についても具体的に説明させていただきます。

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牛乳はほぼ完全栄養食品

卵と同様に、ほぼ完全栄養食品といってもいいほど栄養分に優れた食品なのです。たんぱく質、脂肪、糖質のほか、8種類の必須アミノ酸が全て含まれているのです。

ミネラル分も豊富で、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、鉄も含まれています。

ビタミン類は、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸が含まれます。

牛乳に含まれるカルシウムの吸収率は53%!

カルシウムを摂りたいがために牛乳を飲んでいる人は多いはずですよね。
牛乳のカルシウムの吸収率はなんと53%もあるのです。すごく多いと思いませんか?

カルシウムは骨を作るが、不足すると「イライラ」につながる

カルシウムが不足すると、イライラがつのりストレスがたまりやすくなると言われます。カルシウムが骨を作ることはもちろんわかっているのですが、牛乳からカルシウムが摂取しにくくなっていることも事実なのです。

カルシウムの吸収を阻害する物質

牛乳に含まれるカルシウムの吸収率が高いのに、なぜ充分吸収されないのでしょうか?
吸収を阻害する物質があるのです。それが「リン酸イオン」です。

カルシウムが骨になる前に、リン酸イオンがカルシウムを体外に排出してしまうのです。なんと迷惑な物質でしょうか。

リン酸イオンは、もともと体内にあるわけではなく、清涼飲料水やインスタントラーメンに添加物として入っているのです。

せっかく摂取したカルシウムがリン酸イオンによって排出されてしまうなんて、非常にもったいないことです。

牛乳を飲んでから少し時間を空けたとしても、そのあとにインスタントラーメンや清涼飲料水を摂ることは避けたほうがいいのは明白ですね。

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牛乳を飲んで下痢をする原因

乳糖不耐症

はじめの方にも書いたのですが、牛乳が体に合わない人はほとんどの場合、「乳糖不耐症」といって、牛乳を飲むと下痢や下痢気味になるのです。

「乳糖」を取り除いた牛乳をのむこと

ですから、市販の牛乳でも「おなかがゴロゴロする人用」の「乳糖」を取り除いた牛乳がありますね。製品だと「アカディ」がよく知られているのではないでしょうか。

カルシウムや栄養分は摂りたいけど、お腹が痛くなったり、下痢気味になるのが気になる方はこのような製品を選びましょう。ただし、なんだか、さらっとしすぎていて、味があまり良く感じないのはちょっと残念ですが。

自然に固まったものは食べない・飲まない!

牛乳は栄養価が高いため、ちょっと保存状態が悪かったり、消費期限が切れていたりすると、細菌が繁殖しやすくなるのです。

乳酸菌によって固形状になったものは良いのですが、自然に固まった状態になってしまったものは、腐敗が進み始めていることが考えられますので飲まないようにします。

冷蔵庫に保存してあるから大丈夫じゃないかと思って、このように固まったものを飲んでしまったら、下痢になる確率大です。要注意です

牛乳を飲んでで下痢になる場合の対策

「乳糖不耐症」の人は、普通の牛乳を飲む場合はどうしてもおなかがゴロゴロしてしまうと思います。これは体質ですからしょうがないことなのですね。

「乳糖」を取り除いた牛乳やチーズやヨーグルト自宅で作ることも有効です。牛乳を飲むと下痢をする人に。自作のチーズやヨーグルトは、下痢の原因である「乳糖」が取り除かれるためです。

自分で牛乳からチーズを作る(カンタンです!)

カッテージチーズを作ります。

牛乳をミルクパンに入れて沸騰する直前で火を止めます。冷めた状態になったら、レモンの汁を入れて木のスプーンなどでゆっくりとかき混ぜます。
10分くらい待つと、白い塊が出来てきています。

ボールや鍋の上に清潔なふきんをかけて、この白い塊をこします。だいたい水気が切れたら、軽く搾るとカッテージチーズの出来上がりです。

そのまま食べてもおいしくはありませんから、果物といっしょに食べたり、少しだけ砂糖を加えて食べるなど工夫をして下さい。

牛乳とヨーグルトを混ぜた自作ヨーグルト

牛乳を鍋に入れて沸騰する直前で火を止めます。ぬるいと感じるくらいまで冷めてきたところで、市販のプレーンヨーグルトを入れてよく混ぜます。

これを熱湯消毒したポットに入れて蓋をして約10時間置いたら出来上がりです。牛乳の成分もヨーグルトの乳酸菌も、下痢をすることなく食べることが出来ますよ。ちょっとめんどくさいですけどね。

まとめ

牛乳の栄養分はしっかり取りたいけど、下痢が気になる場合は、「乳糖」をカットした「アカディ」などがお勧めです。それでも、下痢は避けたいが、普通の牛乳の成分も余すところなく摂りたいなら、自作のヨーグルトやカッテージチーズがよいです。

手間や時間をかけずに、毎日牛乳の栄養分を摂りたいなら、「乳糖」をカットした牛乳で充分だと思いますよ。

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