突然、急な下痢に襲われることがあります。通勤電車の中や、会議中、テスト中、運転中などでお腹が痛くならないことを願いたいですが、下痢は体の反応ですからどうしようもありません。

すぐにトイレに駆け込める状態ならばいいのですが、そうでないときは、なんとか応急処置をして一時しのぎをすることも必要です。こんな時役に立つのが、下痢を止めるツボを押す・刺激することです。下痢に効く手・足・お腹のツボを詳しく図解しますので、ぜひチェックしておいて下さい。

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下痢を止める「手」のツボ

下痢点

手の甲には胃腸に関するツボがあります。その中でも下痢に効果的なツボの一つに「下痢点(げりてん)」があります。その名前からしても下痢を止める特効ツボのようです。

この下痢点は、手の甲の中指と薬指の骨が、合わさる位置、合流している位置にあります。

図で見ていただくとわかると思いますが、中指と薬指のつけ根の間から下に約3~4センチほどのところ、押すとやや凹みを感じる部分です。この部分をもう一方の手で、約10秒間グーっと押しこむようにします。もむように押しても良いです。このツボ押しを2~3分続けることで一時的な下痢止めの効果があります。

商陽(しょうよう)

このツボ商陽(しょうよう)は、自律神経を整えてくれるツボとして知られていますが、下痢止めや胃腸の働きを整える作用があります。

このツボは左右の手の人差し指の先端にあります。人差し指の爪のつけ根から下に3mmのやや親指側の位置にあります。

もう一方の親指と人差し指で、このツボの位置をつまむようにして揉みます。ちょっと痛いかなと感じるくらいに強めに揉むことです。グッと押してパッと放す、を10回ほど繰り返します。つま楊枝など先のとがったもので刺激してもいいですね。

合谷(ごうこく)

合谷は手の甲にあるツボで、万能ツボといわれています。胃の痛みや、歯痛などを抑えたり下痢止めの効果もあります。親指と人差し指の骨が交わる辺りで、強めに押すとやや痛みを感じる部分です。

押し方のポイントは、もう一方の親指でやや力を入れて強めにグーっと押しこみます。グーっと押したら放してというリズムで数分押してみることで効果があります。

三間(さんかん)

下痢止めだけでなく、目の痛みや頭痛に効果があるツボです。手の甲の人差し指のつけ根のやや下の親指側を触ると、ぼこっと凹んだ部分があります。この位置が三間(さんかん)です。

ツボの押し方は、手の甲の他のツボの押し方と同じです。片方の親指でちょっと強めに押しこむといいでしょう。

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下痢を止める「お腹」のツボ

天枢(てんすう)

天枢(てんすう)のツボは下痢止めや、過敏性腸症候群に効果があり、消化器全般の機能を高めるツボです。

ツボの位置は、おへそから指3本分の両側にあります。
立ったまま押さえてもいいのですが出来れば仰向けに寝ます。そして両手の人差し指・中指でゆっくりと押すことがポイントです。グーっと5秒間押したら放します。これを5回繰り返します。

大巨(だいこ)

ツボ大巨(だいこ)の位置は、天枢からさらに指3本分下に下がったところにあります。ツボの押し方や効果は天枢のツボと同じです。

下痢を止める「足」のツボ

足三里(あしのさんり)

足三里も胃腸の調子を整えるツボです。

膝のお皿の下にちょっとくぼんでいる部分があります。このくぼみの下から指4本分下の部分です。右の足三里を押す場合、膝のお皿の下のくぼみの位置に、右手の指4本を揃えたまま、人差し指をあてるようにすると、ちょうど小指のあたる位置が足三里になります。触るとちょっと凹んでいますのですぐにわかると思います。

この位置を親指で強めにグーっと押します。グーっと5秒間押したら放します。これを5回繰り返します。

三陰交(さんいんこう)

三陰交(さんいんこう)のツボは足首にあります。足首の内側のくるぶしの一番出っ張っている部分から指4本分上の位置で、押すと痛みを感じる部分です。
押す力は控えめで、あまり強くは押さず、ゆっくりと息を吐きながらグーっと押して、息を吸いながら放します。3回くらいが適切です。

裏内底(うらないてい)

足の裏にあるツボが裏内底(うらないてい)です。足裏の人差し指のつけ根から、1センチほど下の位置にあります。胃腸の調子を整えるツボです。このツボは押してもいいのですが、お灸も効果があるとされています。

まとめ

お腹や足のツボはどんな状況でも押したり揉んだりできるとは限りません。
手にある下痢止めのツボは、しっかりとツボの場所と揉み方、押し方をお覚えておくといいでしょう。

いざという時にスマホなどで確認してもいいのですが、電車の中や会議中、運転中などはなかなかスマホも自由に使えない状況もあります。ツボさえ知っていればすぐに対処することが出来ますから、この記事を読んだら下痢止めのツボの位置を確かめておいてくださいね。

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