農薬を使って育てた野菜よりも、無農薬栽培の野菜のほうが安全に決まっていると思いませんか?今までにニュースや情報番組などで農薬被害のことを報じられた記憶もあるのではないでしょうか?農薬=危険のイメージがこびりついていると思います。私も農薬を使わず育てられた野菜を買いたいと思います。
しかし、最近、農薬を使用して作られた野菜より、無農薬栽培の野菜のほうが危険で体に悪いということが言われ始めています。いったいどういうことなのか、健康への影響もとても気になるところです。
目次
無農薬野菜とは?
栽培期間中農薬不使用
あらためて言うまでもありませんが、農薬を使用すること無く栽培した野菜を無農薬野菜と言います。ただし、無農薬野菜と呼ぶには少し注意書きが必要なのです。その野菜の「栽培期間中」に限って農薬を使用していなければ、「無農薬野菜」になります。
農地や畑に前年度の農薬が大量に残っていたとしても、栽培期間中に農薬を使わなければ無農薬と言うことができるのです。ちょっと中途半端な規定の仕方ですよね。
スーパーで売られている野菜などには「無農薬」と書いてあったような印象がありますが、実際には「栽培期間中農薬不使用」と表記しなければならないと決まっているようです。
化学肥料は使用可
また、化学肥料は農薬の分類ではないため、化学肥料を使っていたとしても無農薬野菜といえることになります。微妙な疑問が残るような残らないような・・・
私達が「無農薬野菜」と聞くと、農薬や化学肥料は全く使用せずに自然なままのオーガニック野菜をイメージすることが多いのではないでしょうか。無農薬野菜であっても、実際は全くピュアな自然野菜は非常に少ないのかもしれません。
では有機栽培野菜と無農薬野菜はどのように違うのでしょうか?
有機野菜とは?
農林水産省の「有機JAS法」の厳密な条件にもとづいて生産された野菜を有機野菜と言います。
有機JASは、農薬や化学肥料を3年以上使用していない土地で栽培した野菜であること、遺伝子組み換え野菜ではないこと、禁止農薬や化学肥料を使っていないことなどが規定されています。気になるのは、有機JAS法によって禁止されていない農薬というものがあり、それに関しては使われている可能性があるということです。
でも、こんなこと気になりだしたら、な~んにも口に入れることができません。外食なんて絶対できませんよね。できるなら有機栽培野菜を食べたいけど、そんなに神経質にはならないという程度でいいかもしれませんね。
無農薬野菜がなぜ危険だといわれるのか
無農薬野菜も有機野菜も、とても安全性が高いと思います。最低限の化学肥料は使用していても、一般人にはわけのわからない農薬なんて使っていないほうがいいに決まっています。にも関わらず無農薬野菜に危険性があると言われています。それは、害虫駆除のために使用される毒性のある天然成分です。
害虫駆除の「毒性物質」が問題
害虫駆除のために「農薬」は使わないのですが、別のモノを使っている事があります。その別のものとは、「アバメクチン」「タール」「ベンツピレン」などという強い毒性のある物質です。これらは「農薬」ではないのです。農薬として政府が使用を認定していない物質です。ですからこのような毒性のある物質を散布したとしても、農薬ではないないため、無農薬と謳うことができるのです。「無農薬」=「安全」ではないこともあるのです。
農薬を使ったほうが安全なのか?
では、そんな危険な成分より、しっかり安全基準に合格している農薬を使ったほうが安全なのか・・・安全とは思わないですが、はっきりいって、素人が判断できることではない部分もあるようです。消費者としては、農薬であろうがなかろうが、危険な成分は避けたいです。一般に売られている「安全な野菜」でも、外装に「無農薬」と書かれていても、真実は簡単に判断できないですね。
まとめ
無農薬野菜であっても、「農薬」に認定されていない毒性物質を使っていることがあるようです。農薬ではないから、認定農薬より危険性が高くても、「無農薬」と表示されている場合があるということは知らなかった方も多いかもしれません。
完全無農薬・有機栽培・無化学肥料を証明できる野菜があれば、買うかもしれませんが、非常に限定された店でしか売ってないです。できるだけ農薬や化学肥料を使っていない野菜を買う、丁寧に洗ってしっかりと土を落として食べる、などの自己防衛するしかないですね。そんなに神経質になってもね・・・