煮小豆はデトックスに非常に高い効果があるため、最近急激に人気の高まっている食材です。日本でも中国でもはるか昔から、小豆は薬効成分がとても高く健康にとても良い食材としても知られていました。煮小豆を食べることで、特に腸内の宿便がドッサリ出るという効用も認められています。
食べ方はいろいろな説があるのですが、毎食前に約40グラムほどを食べ、小豆の煮汁は捨てないでまるごと飲むことで、しっかりと体内の毒出しが出来るようです。
健康雑誌にも煮小豆の効果効能や、作り方が多く取り上げられているのですが、そのほとんどは普通のお鍋で煮るというものです。もちろんそのような方法でもいいのですが、ホーローやアルミのお鍋よりも、小豆は土鍋で煮るととても美味しくふんわりと味わい深く出来上がりますよ!
目次
土鍋をつかった小豆の煮方
煮小豆は手間がかからず簡単にできる
あずきは豆類の中でも比較的煮るのが簡単だといわれています。黒豆などは火加減が難しく、火加減を間違えると豆の表面がしわしわになってしまいます。それに比べると小豆は、さっと洗って、あまり火加減を気にすることなく煮込むだけです。
とは言っても、それなりに美味しく作る方法があります。
土鍋で作った煮小豆は美味い!
私が使っている土鍋は、蓋が耐熱ガラス製のHARIOの萬古焼(ばんこやき)の炊飯用の土鍋です。ご飯を少量焚くのには最適だったのですが、煮小豆作りにつかってみたところ、本当にふっくら・ふんわりと柔らかく煮上がります。しかも本当に美味しいのです!
デトックスのためにあずきを毎食前に少量食べているのですが、この煮小豆には塩や砂糖などの調味料は一切入れません。このため煮小豆が出来ても、あまり美味しくないか、味のないぐじゅぐじゅの煮豆を食べるような感じかと思いきや、とんでもない。すっごく美味しいのです。
土鍋でコトコトと最初から弱火で40~50分煮込むことで、素材そのものの味に深みが出るように感じます。自然調理のマクロビオテックという食材の理論があるようですが、このマクロビオテックでも、あずきは、ごくごく弱火で煮込むことで、味だけでなく、体に対するデトックス効果が高いものになるといわれています。
ホーローやアルミの鍋で煮小豆を作っても、美味しく柔らかく出来るのですが、明らかに土鍋で時間をかけて作る方が美味しいのです。自宅に土鍋があれば是非、土鍋で煮小豆を作ってみてください。
小豆を土鍋で煮る方法
小豆の煮方は幾通りも方法があるようですが、私が作っている方法です。
あずきは軽くさっと洗います。水を入れたボールや鍋で軽く掻きまわすだけなのですが、右回りに20~30回ほどグルグルと混ぜるように洗います。
「右回り」には意味があって、右回転をすることでエネルギーが高まるといわれています。
洗ったら、土鍋に小豆を移し替えて、小豆の量の3~4倍の水をいれ、一晩浸しておきます。
翌朝、蓋を開けてみると、小豆は水分を含んで若干色が明るくなっています。
浸しておいた水は捨てずに、そのまま弱火で煮始めます。弱火でしかも土鍋を使っているためなかなか沸騰しません。30分位してやっと煮立ってきます。あとは小豆の柔らかさを確かめながらさらに20分ほど煮込んで火を止めます。
小豆の柔らかさは、一粒口に入れてみて、軽く舌でおさえただけでつぶれる程度の柔らかさが私にはベストです。
煮小豆の灰汁抜きは必要か?
小豆は煮る時、一度沸騰させて煮こぼした方がアクが流れるようですが、土鍋でコトコト煮ているとほとんど灰汁のようなものは出ません。ただ、沸騰した時点で、表面に浮かんでくる灰汁が少量ありますので、キッチンペーパーでさっと取るだけです。
ほうれん草などは蓚酸が強いためしっかり灰汁を摂ったほうがいいのですが、豆類の灰汁の関しては、はっきりとした理由があるかどうかわわかりませんが、特に健康を害することはないとされてます。
土鍋で煮た小豆の食べ方と保存方法
煮小豆の煮汁は栄養満点!
出来上がった小豆は、小豆だけを別容器に入れておきます。煮汁は捨てずに、そのまま飲むか、冷蔵庫で保存します。保存といってもその日のうちに飲んでしまうことがいいと思います。温かいうちに飲むと、小豆のいい香りが立っていて、変な味も全く無くとてもおいしく飲むことが出来ます。小豆の煮汁にはあずきから出た様々な栄養素が含まれていますので捨てるのは非常にもったいないですよ。
毎食前に少量食べるだけ!
小豆は、大さじ2杯程度を毎食前に食べるだけです。ただし、一口で30~40回位噛んで、唾液とよく混ぜ合わせるようにして食べます。これだけでデトックス効果があります。
デトックス効果だけでなく、小豆にはサポニンを始め、ポリフェノールや亜鉛、カリウム、マグネシウムやビタミンB1など多種の栄養素が非常に豊富に含まれていますから、煮小豆は良質な栄養補給にもなるのです。
煮小豆の保存方法
冷蔵庫でも長期間の保存はできません。できるだけ早めに食べきったほうがいいでしょう。作ってから2日以内くらいには食べてしまえる量を作るようにします。
参考までに私が一人分を作る時は、計量カップに半分の量の小豆とカップに3倍の量の水を使います。豆の量に対して水は5~6倍ですから、先ほど紹介したよりちょっと水は多めです。
まとめ
煮小豆のデトックス・毒出し効果や、小豆の栄養成分については「小豆デトックス効果と方法!宿便を出す煮小豆の食べ方とは?」で詳しく解説しましたのでをぜひご参照ください。
土鍋で作った煮小豆は、本当に素材本来の味と栄養素が引き出されて、「おいしい」と感じるものです。味付けは一切ないのにとても美味いのです。
ただ小豆は繊維質も多いため最初の内は、大量に食べると下痢をする可能性もありますから、休日の前の日などに一度作って食べてみてはどうでしょうか?
煮小豆は作り方も簡単でこんなに美味しくて、栄養が豊富で、デトックス効果も抜群な食べ物ですから、健康にとっては見逃せない食材です。