大葉は刺し身の色どりとしての付け合わせや、刻んで料理の香味としてよく利用されているイメージがあると思います。しかし、大葉(青じそ)は、単なる付け合わせ的な素材として位置するものではなくとても栄養価が高く、体に素晴らしい効能のある野菜なのです。

食欲を刺激して食欲を増進させてくれる夏の名わき役です。でも実はわき役とは言えないほどの栄養価があるのも事実なのです。

具体的な大葉(青じそ)の効果効能や栄養価、食べ方、保存方法、大葉とシソの違いについても紹介します。

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大葉(青じそ)とシソ(赤じそ)の違い

中国が原産の野菜で、日本でも平安時代以前から栽培されていたといわれているほど、古くから日本人にはなじみのある野菜です。

赤じそ

本来シソは「紫蘇」と書くことからも「赤じそ」のことをさします。赤じその使われ方としては、もちろん梅干しの色付けですね。それ以外にも、乾燥させてふりかけにしたり、七味唐辛子にも使われます。

しその小さい花がついた穂の部分を花穂と言いますが、この部分がさしみのつまや薬味などに使われます。

赤じそで作るしそジュースは、しその葉を水から煎じて、砂糖とクエン酸を加えて作るのですが、色も鮮やかで、疲労回復に効果があるとされています。

青じそ(大葉)

青じそ=大葉です。青じそは青紫蘇の花穂の部分(芽)と葉を区別するために、「葉」の部分を大きくなった葉として「大葉」と呼ぶようになったといわれています。

刺し身のつま・薬味などには、赤じそも使われますが青紫蘇の方がよく使われています。大葉(青じそ)は、サラダや和え物として、また天ぷらとしてもおいしく食べることが出来ます。

えごま

えごまはシソの変種ですが、その葉はほぼ青紫蘇と見分けがつかないくらいよく似ています。独特の香りがあり、韓国料理では好まれて使用され、焼き肉などと一緒に添えられていることが多いです。

最近ではえごまは「葉」はもちろんのこと、「えごま油」の方が人気が高いのではないでしょうか?

人体に有用な必須脂肪酸が含まれており、その効能はテレビや雑誌などで広く紹介されています。「えごま油の効能」もぜひお読みください。

大葉(青じそ)の効能・栄養

大葉(青じそ)はビタミン類やミネラルが非常に多く、特にカロテン(ビタミンA)やビタミンB1・B2、カルシウムの含有量は野菜の中でも群を抜いています。その他にもビタミンC、カリウムや鉄、リンも豊富に含んでいます。
栄養成分は赤じそと同じですが、青じその方がカロテンの量が多いのです。

ペリルアルデヒド

爽やかな青じその香りは、ペリルアルデヒドという成分によるもので、強い抗酸化作用があり、胃液の分泌を促進して食欲増進に役立ちます。

強い防腐作用と解毒作用があるために、食中毒の予防効果が期待できます。刺し身のつまに添えられているのは、魚の臭みを消すことと、食中毒を防ぐという意図もあるのです。

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しそ油(=えごま油)

しそに含まれる油分にはαリノレン酸という人間の体内では合成することができない必須脂肪酸が含まれています。αリノレン酸は亜麻やえごまなどに含まれていて、体内に取り入れられると、血液サラサラ効果があるDHAやEPAに変換されます。このため悪玉コレステロールを低下させ、動脈硬化を防ぐはたらきもあります。しそ油は別名えごま油ともいわれ同じものなのです。

「αリノレン酸」については「インカインチオイルの効果」「亜麻仁油の効果効能」「ナッツ油の効果効能」の記事もぜひご参照ください。

青じその食べ方・選び方・保存方法

青じその食べ方

いろいろな料理に使うことが出来ますが、葉を細かく刻んでサラダに混ぜたり、千切りにしてあえ物に合わせたり、豆腐料理の薬味として、そうめんや冷むぎの薬味として、また細かく刻んで水にさらしてから温かいご飯に混ぜてしそご飯にすると、さっぱりとして、量的にもたくさん食べることが出来ます。
使う前に冷水にさらすことでシャキッとしますよ。

青じそのジュース

栄養豊富な青じそですが、効果効能を期待して食べるにはそれほど量を取ることが出来ないものです。生葉をジュースにすることで栄養や薬効が摂りやすくなります。青じそに好みのフルーツや蜂蜜などを加えると飲みやすくなります。
↓大葉(青じそ)とフルーツを使ったスムージー

よい青じその選び方

緑色が鮮やかで、変色や色あせがなく香りの良いもの。みずみずしくツヤとハリがあり、しおれていないもので、葉先までピンとしているものを選びましょう。あまり大きい葉は味や香りが良くありません。

保存方法

葉は茎から一枚ずつちぎって、湿らせたキッチンペーパーにつつんで、ジップロックなどのビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。2~3日で使いきるようにします。

まとめ

わき役として使われるイメージが強い青じそですが、実はとても栄養成分が高い食材なのですね。

夏の時期に食べ物によく合わせることが多い理由の一つに、青じその防腐作用が食中毒予防にもなっているということだと思います。添え物としてはもったいないほどの栄養成分ですから「お飾り」ではなくしっかり食べるようにしましょう。

しそは繁殖力も強く、庭があれば一本植えておくことでどんどん増えます。これこそ新鮮な大葉の味と香りを楽しめますね。

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