食事中に水分を摂りすぎてはだめ!と子供の頃、よく親に言われたことはないでしょうか。私はよく言われていましたが、水を飲んだ方が食べやすいのに・・・とよく思ったものです。子供に対してであっても、なぜ食事中に水分を取りすぎることが良くないのかをわかりやすく説明してあげれば、子供もちゃんとわかってくれるはずですね。

大人になったら、食事中の水分摂取量なんてほとんど気にしていないかもしれませんが、しっかり体調に影響してきますから気を付けた方がいいのです。適量ならOKですが取りすぎは、やはりNG。

説明すると、当たり前のように思われるでしょうが、知識として頭に入れておくだけでも、食事中の水分量には注意するになりますから、参考にしてください。

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胃の負担が大きくなる

胃酸が薄められ消化不良になる

食事中に取る水分量が多いと、当然のように消化のために分泌される胃酸が水で薄められることになります。そうすると、胃の中に入ってきた食物を十分に消化できないか、消化するまでに非常に時間がかかってしまうという状態になります。

それでも、胃はできるだけ食べた物を消化するように働きますから、全身の血液が胃に集中するようになります。胃が食物を消化する時というのは、できるだけ体の全エネルギーを胃に集中させるため、胃以外の働きは少しお休みしてもらうことになります。つまりこれが食後の眠気の原因でもあるのです。

会社勤めをしている人が、お昼過ぎに眠くなる原因の一つです。休日ならまだしも、平日の昼食時には、できるだけ水分は取らずに、消化が終わる約3時間後にお茶や、コーヒーを摂るといいでしょう。

食事中の水分量が多いと痩せるの?太るの?

唾液の働きが薄められる

食事によって満腹感を感じるようになるのは、食べ始めてから約20分と言われています。

食べ物をよく咀嚼することによって、消化酵素を含む唾液と食べ物が、よく混ぜ合わせられ、胃に送られて、胃酸で消化されるのです。食べ物をよく噛むことで満腹中枢が刺激されて、適度な食事量を摂取することができるのです。

満腹感を得るまでに時間が長くなる

口に食べ物を入れ、水もある程度の量を飲んでしまうと、消化になくてはならない唾液に含まれる消化酵素のみならず、胃酸が薄められ、食事をどんどん胃に自動的に流し込むような状態になります。

そうすると、満腹中枢が刺激されて満腹感を感じるまでの時間が長くなります。つまり満腹感を感じるまで食べてしまうことになります。結果的に太りやすくなるのです。

水分の量で食べ物自体が薄められて、痩せやすくなるというのは全くの勘違いです。むしろ食事中の水分は制限した方が、健康的に痩せる(ダイエット)ことにつながります。

飲みすぎは水太りになるの?

水をたくさん飲んだからと言って、水太りになるわけではありません。水はカロリーがありませんし、飲んだ水がそのまま体内に留まっていることもありません。

原因の一つにはなるでしょうが、水太りは新陳代謝が悪くなることによっておこる症状の一つです。本来、汗や、尿として老廃物が水分として排出されるべきなのですが、その作用が正常に働かない場合、むくみがでてくることを水太りと言っています。

水分の取りすぎが即、水太りにはならなけれど、正常な体の働きのために、食事中の水分摂取には注意しておきましょう。

食事中水分を摂らないと便秘になる?

1日の内でほぼ水分を取らないと、もちろん便秘にもなりやすいでしょう。ただ、食事中に水を多く取らなくても、それが原因で便秘にはなりません。1日に必要な水分量は約2リットルと言われていますが、飲み物だけでなく食べ物にも水分は含まれていますから、そこそこ水分補給は行われているのです。

食事中の水分摂取と便秘は直接関係がありませんが、あまりに水を飲みすぎると、消化不良でお腹を下す方が心配になってきます。

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食事中の最適な水分摂取量は?

コップ一杯まで

食事中に飲む水やお茶の量は、コップ一杯程度までにしておきましょう。よく噛んで胃に運ぶことが、消化を助け、胃に負担をかけません。できれば温かいスープやお茶がいいです。

実は食事中に、わざわざお茶などの水分をとらなくても、ご飯や、野菜、などにも水分が多く含まれています。それらの水分に加えて、水をどんどん飲むことは控えた方がいいのです。

食後3時間は、胃の消化タイム

胃で食物が消化される時間は、もちろん食べ物の種類によって違いはあるものの、3~4時間ほどかかるのです。ですから食後すぐはできるだけ水分をとらないことがベストです。食後に一口二口ほどのお茶や水を飲む程度にしておきましょう。

まとめ

夏場は特に、食事中でも、ついつい水分を多く取ってしまうことがあるかと思います。でも本当は、胃の消化事情を考えると良くありませんし、太ることにもつながってしまいます。食後3時間ほどはできるだけ水分を取らないようにしたいものです。とはいうものの、夜の外食や食後のデザートや飲み物はとても楽しみなんですけどね。

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