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風邪をひいたぐらいで、医者に行きたくないという方も多いはず。
出来れば医者に行かずに、家にある薬とか、食事でなんとか治したいと思いませんか。

薬局で売っている家庭用の医薬品もそこそこ役に立つとは思いますが、化学合成した薬で無理やりに治すというのではなく自然な方法で、つまり食べ物によって風邪の症状を緩和出来れば一番いいのではないでしょうか。

風邪で熱がある状態というのは、体が菌を撃退するために熱を作りだしている状態でもあるのです。

体が頑張ってくれている状態を無視して、薬で熱を強制的に下げてしまうより、食べ物を上手に摂ることで、無理なく体を元気な状態に戻すこともできるのです。

具体的に、どんな食べ物が風邪に効くのか、主に民間療法ですが食品の種類別に説明しますので、ぜひ参考にして下さい。

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風邪は腸からひくことを知っていましたか?

一般的には、鼻やのど、目の粘膜などにウィルスが付着して炎症をおこし、その症状があらわれてくるとそれを「風邪」と言っているのです。

風邪薬のほとんどはウィルスを撃退する抗生物質やワクチンなどがほとんどです。

しかし、ウィルスは喉や鼻の粘膜にとどまらず、体内、腸内に入っていくのです。腸にはいったウィルスは、もともと元気な状態でいた乳酸菌などの腸内環境を乱してしまうようになります。

それだけでなく、腸で悪玉菌が増え、血流に乗って体内を巡ってしまうため風邪の症状が悪化していくのです。

整腸作用のあるセンブリが効く

ちなみに中国では、風邪のときにはセンブリを飲むことが多いのです。センブリは胃腸の調子を整える薬草であることからも、風邪を治すためには腸内環境を整えることが大事であることがわかります。

体質改善も大切

風邪をひきやすい人っていますよね。一時的に免疫力が弱っていることも考えられますが、食生活が乱れていることが主な原因であることが多いのです。

肉食を控え玄米菜食にする

動物性たんぱく質を摂り過ぎていたり、白砂糖や白米、食パンなどの精製された食品ばかりを摂っていると、体内のミネラルが極端に欠乏し、腸の消化機能を低下させます。

さらにそのことで、腸内で増殖した悪玉菌が血液により全身に運ばれてしまうのです。

肉食を控えて、野菜中心にした食事に切り替えることが大切・・・
そんなこと知ってますけど、「肉」を食べないなんて、ちょっとできませんね。

できるだけ肉食を控えて、野菜から多くのビタミンやミネラルを摂取することを心がけるだけでもいいと思いますね。

玄米菜食がいいのはわかっていますが、毎日毎日続けるのは難しいですから。

少食にすること

大食いの人って、食べる時間が短くて、バンバン胃に詰め込むので、胃腸にとっては消化吸収をしている時間が無くなるのです。

そうすると、消化力の低下につながり、体の抵抗力も弱くなってきます。もちろん呼吸器の働きも弱くなり、風邪をひきやすい体質になってくるのです。

大食いではなくても、ゆっくりとちゃんと咀嚼して食べるようにした方が良いというのはこのような理由もあるのですね。

納豆:風邪の引き始めに納豆湯

納豆の栄養

納豆は、ビタミンB1を含み、たんぱく質が多い非常に優れた発酵食品です。胃壁を保護する働きもあり、他の食品の消化吸収を助けるので、病弱の人にもよく食べられているのです。

腸内の善玉菌に栄養分となり、乳酸菌を増殖する効果で、腸の弱い人や下痢気味の時にも整腸作用をしてくれます。

ただ、納豆は健康に良いことはわかっていても、好き嫌いがある食品ではあるのです。東日本では一般的でも、西日本の人にとってはまだまだ東日本ほど行きわたっていない感があります。

私個人も、納豆を食べたほうが健康にいいのはわかっていても、口の周りベッタベタで糸引きまくり・・・ネバネバと糸を引くのが、とても苦手です。でも、知人に教えてもらった「トーストに納豆」って「あり」でしたね。

納豆湯

これはひき始めの風邪に効果があるとされています。

納豆をカップに入れ、スプーンなどでつぶします。多めのきざみねぎと、こしょう、醤油を少し入れて、熱湯を注ぎます。

もちろん熱いうちに、少しづつ飲んで、さっさと布団に入りましょう。

納豆菌の胃にやさしい働きと、ねぎの発汗作用があるため、温かくして寝ることで発汗が促されるのだと思います。

風邪は腸からひくとも言われていますので、納豆はとても有効な風邪対策の食品であるといえます。納豆好きな方なら、抵抗なく食べる(飲む)ことが出来ると思います。

かぼちゃの種

痰(たん)がよく出る風邪の症状には、ビタミンAが豊富なかぼちゃの種を焼いて食べるといいです。

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かぼちゃの種には、リノール酸が多く含まれ、咳や痰によく効き、皮膚や粘膜を整える作用もあり、感染症の予防に効果があるとされています。
フライパンなどで軽く炒って食べると、痰の症状を和らげることができます。

ついつい捨ててしまいがちなかぼちゃの種、栄養豊富な実を食べるのはもちろんのこと、種にも体に有用な成分が詰まっていますから、捨てずに火を通して食べるようにしましょう。
参考:「かぼちゃの栄養と効能

しその葉

シソは中国が原産であり、古くから「咳」に卓効があるとされています。
魚による中毒を消す効果もあるのです。シソがお刺身によくついているのはそのような理由からでしょうね。

「咳」に効く

民間療法では、咳がよく出る時は「しそ」の茎を煎じ、卵を溶いて飲むとよいとされています。同時に胃腸の調子も整えてくれます。

しそを茎ごと、数本、濃く煎じて、その中に卵をいれてよくかき混ぜます。
けっして味がよさそうではありませんが、これを朝晩、二回飲むといい。

しゅんぎく

鍋物に欠かせない食材とだけ思っていた春菊にも、実は薬効があるのですね。

胃腸を温める

しゅんぎくは整腸作用があり、胃腸を温める作用があります。そのため、胃腸の働きが活発になり便通も良くなるのです。

便秘がちの人や冷え性の人にもよいのですが、できるだけ常食したほうがいいでしょうね。

特別な食べ方はなく、普通に味噌汁やなべ物に入れて、熱いうちに食べるということです。

しょうが

生姜の体への効能はとても多いです。

しょうが湯などの体を温める作用は有名ですしね。実際、ゆず茶などに少量の生姜を擦って入れるだけでも体が温まりますよ!

しょうがには食欲増進作用があり、全身の新陳代謝を高める作用があります。そのため体の機能をアップさせて、病気の治癒に一役買うのです。

咳止め

生姜を皮ごと擦って、少量の砂糖をいれて、煎じたものを飲む。飲みにくそうですが、咳が続くときには試してみてもいいかもしれません。

私も時々しょうが湯を飲むことがありますが、体にいいとはいえ擦ったものを多量に摂取すると、かえって喉がほてるので注意は必要です。のどがか~っとしますのでちょっと注意して下さいね。

風邪の初期に

あ、ちょっと熱があるかも、風邪かなぁ・・・などと言う時に、焼きしょうが一片を口に含んでおくという方法もありますが、やりづらいのではないかと思います。無理ならすぐやめましょうね。

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大根

大根は薬効の多いことで、野菜の中でも群を抜いているのです。主に冬の野菜ですが、いまはほぼいつでも手に入りますから、大根を利用しない手はありません。

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ジアスターゼの薬効

大根には、でんぷんを消化する分解酵素であるジアスターゼが多量に含まれています。

大根おろしが、てんぷらにもよく添えられているのは、脂肪やたんぱく質の消化を助ける働きがあるためです。

「もち」を食べ過ぎたときに、大根のおろし汁を少し飲むことで、胸のつかえが楽になるというのもこのためです。

もちのでんぷん質の消化を助けるのですね。昔の人はよくこんなことまで知っていたものだと思います。

かぜには、ふろふき大根を!

大根の効能として、血行をよくする働きもよく知られています。なので冷え性の人にもよく薦められている食材です。

寒い時期にはふろふき大根にして、ねぎみそを付けて食べることで体が芯からとても温まります。

喉の痛みに

喉が痛いときには、お湯に大根をすりおろして、少量の甘味料を入れて飲むといいです。

ただし、温かいお湯に、甘味料として「はちみつ」を入れるのはNGです。はちみつを温めるとはちみつが体に良くない作用をするためです。

詳しくは、「蜂蜜を加熱すると毒になる」の記事をお読みくださいね。
参考:「マヌカハニーの食べ方と効果

「ねぎ」の発汗作用

かなり昔ですけど、テレビ番組などで、風邪をひいたおばあさんが「ねぎを布につつんで首に巻いて、喉のあたりを温めている」描写が本当によくありました。

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まあ、そんな人実際見たことはありませんが、ねぎの臭いと「葉」に含まれる薬効によって、頭痛や鼻づまりによく効くようです。ねぎの「発汗作用を促す薬効」も見逃せません。

雑炊にたっぷりの「ねぎ」

これも民間療法ですが、熱い雑炊に、味噌と、刻んだねぎをたっぷり入れて食べると、発汗作用が働きちょっとしたカゼならすぐに回復する効果があります。

食べて、布団に入って、よく寝ることが必要でしょうね。よく「寝る」ことで体が回復することは確かですよ。

れんこん

蓮根の薬としての効能は万病に効くと言われているくらい昔からよく知られています。体の中の古くなった血を浄化し、病後の体の渇きを止め、体の余分な熱を取り去ります。

れんこんの発汗作用

蓮根と、大根と、ねぎの根の近い白い部分を、それぞれすりおろして、さらに梅干しを一つ加えて、熱いお湯をかけてよく混ぜます。

これを夜寝る前に飲むと、発汗作用による解熱効果だけでなく喉の痛みも軽減するようです。

咳どめ

蓮根の搾り汁に、生姜をすりおろした汁を少し加えて、熱いお湯を入れて飲むことで咳止めになります。

梅はうめでも青いままの梅は、薬効どころかむしろ害になる、中毒になると言いますね。薬効があるのはもちろん、梅干しですよ。

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殺菌作用と整腸作用

梅干しには整腸作用があり、食べ物の消化吸収を助けると同時に食欲を増進させます。

また強い殺菌作用があることも知られています。
このような梅干しの殺菌作用や、整腸作用があるからこそ、昔は「日の丸べんとう」が多かったのでしょうね。お昼の時間まで、ご飯が腐らないようにしていたのです。

今では、キャラ弁ですね・・・?作るのめんどくさいですねぇ~。
「日の丸べんとう」なら白ご飯の真中に梅干し1個だけだから作るのは超簡単。ただ、栄養素は不足しますが・・・。

梅干しの黒焼き

古い梅干しを二つ、黒焼きにして熱湯を注いで、熱いうちに飲みます。そしてすぐ蒲団に入って寝ることです。

このときにおろししょうがを少し入れてもいいのですが、そうすると強い発汗作用がありますので体の弱い人は注意が必要です。

梅肉エキス

梅肉エキスは、青梅を絞ってつくることが出来るのですが、実際に作るのは大変だと思います。

自分で作ることもできますが、ちょっと値段が高いですが、小瓶の梅肉エキスが売られていますね。小瓶で1000円から2000円くらいだと思います。

梅肉エキスをティースプーン半分くらい取って、湯呑みに入れ熱いお湯を注いでよくかき混ぜて飲みます。発汗作用はもちろん、鼻づまりや頭痛にも効きます。私は風邪のときには梅肉エキスか梅醤番茶をよく飲んでいます。

梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)

3年以上経った、古い梅干しを少し焦げる位に焼きます。

梅干しと同じくらいの量のしょうがの皮をむいて、少し焼きます。焼いたしょうがをおろして、梅干しと混ぜ合わせます。これに熱い番茶を注いで飲みます。

これね、風邪によく効くんですよ。でも自分で梅醤番茶を作るのはかなり面倒なんです。お茶を注ぐぐらいは出来ますが、焼いたり擦ったりが結構面倒。古い梅干しといってもいつもあるわけじゃないですしね。

「梅醤」(うめしょう)という製品がありますので、風邪気味の時は、私はこれを買ってきてお茶を入れて飲んでいます。からだ、温まりますよ!

みかん

冬に普通によく食べられていますが、実はみかんは胃腸を冷やしてしまう作用があるのです。薬効があるとされるのは、みかんの外皮と内皮(一粒一粒の袋)の部分です。

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みかんの黒焼き

みかんまるごと1個を黒くなるまで、網の上で焼きます。それを皮ごと食べると、のどの腫れや痛みに効くとされます。

ただし最近のみかんは、きれいに見せるためワックスなどで磨かれていることもあるので、よく洗ってから使うようにした方がいいですね。

みかんの皮の煎じ汁

みかんの外皮を天日干しして乾燥させたものを陳皮(ちんぴ)と言います。
この陳皮を一握りと、しょうがと黒砂糖を加えて煎じたものは、風邪の特効薬とも言われています。体を温める作用がありますので、やはり、飲んだらすぐ寝ることですね。

まとめ

参考

化学合成して製造された薬を使うより、身近にある食べ物を利用して風邪に対処した方が体に優しいですよね。

ココで紹介した食材がいつでも手に入るとは思いませんが、気になったものだけでもやってみるといいと思います。手に入れるのが難しい食品はほとんどないと思います。

「梅肉エキス」「梅醤番茶」は自然食品店にはほぼ置いてありますし、日持ちしますから買っておいてもいいと思います。

出来るだけ「自然の力」「食材の力」を利用して、健康を維持できるように心がけたいものです。

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