なすにはあまり栄養価や健康に対する効果効能も少ないようなイメージがありますが、免疫力をアップさせたり、疲れを取ったり、脂肪燃焼効果があったり、さまざまな健康効果があるのです。

子供のころは、「なす」なんて味が無くおいしくもなんともない、鈴虫のエサ位にしか思っていなかった私は、焼きナスでそのおいしさを知ったのです!夏野菜・なすの栄養価や調理のポイントなども詳しく説明しますのでぜひ参考にして下さい。

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夏野菜の代表なすの栄養と効果効能

ビタミンB類や、C、カルシウムやカリウム、食物繊維などがバランスよく含まれていますが、栄養価値は高くても、量的に少ないのがちょっと残念です。

ナスニン

茄子の色素であるアントシアニン系のナスニンは、フラボノイドの一種です。活性酸素を除去し免疫力を上げ、炎症を抑える効果があります。

活性酸素を抑えるということは体の細胞を老化から守り、肌質を健康に保つ・美肌効果があるということでもあります。

また、ナスニンは目や肝臓の働きを活性化させるだけでなく、悪玉コレステロール値を低下させ、動脈硬化を防ぎます。ナスニンはなすの皮に含まれていますから、皮ごと食べる方がいいのです。

葉酸

葉酸は、赤血球を製造する造血ビタミンと言われています。血管を若返らせる働きはもちろん、貧血を防ぎます。また、血液の流れをブロックする悪玉アミノ酸(ホモシステイン)の増加を抑える働きもあるのです。

ビタミンB12が含まれる食品と共に食べることで、新しい赤血球が作られやすくなります。ちなみに、ビタミンB12を多く含む食品には、柿、卵、プロセスチーズ、牛レバー、さんまなどです。

ビタミンB2

脂肪燃焼ビタミンともいわれ、ダイエットには欠かせない栄養素です。水溶性ビタミンで、タンパク質や糖質、脂質を効率良く代謝してくれます。脂っこい料理をよく食べる場合は、ビタミンB2の消費も大きくなりますので、積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンB2は、うなぎの蒲焼や、さんま、卵、アーモンド、納豆などに多く含まれています。

なす・調理のポイント

なすに含まれるアントシアニンは、水溶性で水に溶けだすため、水にさらさないで揚げ物や炒め物に使うといいです。

油との相性が良いので、さっと下挙げしてから焼き物や煮物にすると、皮の色もきれいに出ますし味わいも深くなります。長い時間、油を使った調理をすると油を吸い過ぎてしまい、カロリーが高くなりますから注意しましょう。

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なすと食べ合わせが良い食べ物

ビタミンCの多い食品と一緒に食べることでナスニンの効果が増加します。
また、なすに味噌を付けた「なすの田楽」は血管を若返らせ、血液もサラサラにしてくれます。

  • オクラ・こんにゃく・ごぼう:高血圧や動脈硬化の予防、免疫力アップ。
  • トマト・あさり:貧血予防や肥満防止、免疫力も上げる働きがあります。
  • にんじん・かぼちゃ・ほうれん草:免疫力アップ、風邪の予防や美肌効果。

参考:「にんじん」、「かぼちゃ」、「ほうれん草」、「オクラ

新鮮ななすの選び方と保存方法

新鮮ななすの見分け方

  • ヘタ:黒くてトゲが尖っているほど新鮮。ヘタに筋のようなラインがクッキリとあると熟しています。
  • :濃い紫紺色で、ツヤ・ハリ、弾力があるもの。茶色っぽく変色しているものは傷んでいる可能性があります。ナウの表面にシワや傷のあるものは避けましょう。
    なすを手に持って、ふわ~んと軽く感じる物は、中身がスッカスカになっていることがありますから、ちゃんとチェックしましょう。
  • 切り口:切り口が変色して黒ずんでいたり、乾いているものは鮮度が落ちています。瑞々しいものを選びます。

保存方法

低い気温や乾燥に弱いので、風通しの良い涼しいところで保存するのが基本です。夏野菜ですから冷蔵庫に入れずに常温保存できるのですが、気温が高い時期には、ビニール袋に入れて密閉せずに、そのまま軽く新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。

それでも2~3日のうちには食べきるようにしましょう。古くなったなすは、種の色が変色して硬くなり、食感も味も落ちてきます。

まとめ

参考:江戸東京野菜 寺島なすの栄養と味|販売店は三鷹や小金井に!
「秋なすは嫁に食わすな」と言われれるのは2つの意味があるのですね。こんな旨いもの嫁になんか食べさせないという意地悪な意味と、茄子のポリフェノールが体を冷やす作用があることから、妊娠や産後の嫁の体調を気遣う意味があるようです。そんなこと、昔の人は良く知っていましたね。

どちらにしろ、味にくせが無くどんな料理にでもよく合いますから、夏には夏野菜・特に露地物のなすを食べてみましょう。

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