歯が痛いとき、すぐに医者に行ける時間ならいいのですが、夜間や休日などは、何とか応急処置を取る必要があるのです。平日でも、なかなかすぐに診てもらえないことも多いのです。最近は、歯医者さんに限らず多くの病院では、緊急時以外は予約制ですし、しかも予約できたとしても1週間以上先になることなんてザラにあることですね。

行きつけの歯医者さんがあればいいのですが、突然の歯の痛みの場合は、緊急性を訴えてすぐに診てもらった方がいいですね。痛みが少しであっても、すぐに診てもらった方がいいです。特に初診時は「すぐにでも診てほしい」旨を伝えれば、何とか時間をとってみてくれる場合が多いですよ。

歯が痛いときの応急処置、特に歯の痛みに関するツボや、市販薬の正露丸はどのようにして使うと効果があるのか?また、急に歯が痛い!という子供の場合はどうすればいいかについても紹介します。

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歯が痛いときの特効ツボとは?

まずは今ある痛みを抑えることが先決ですね。歯痛に効くツボを紹介します。参考にしてください。

合谷(ごうこく):歯痛を抑えるとても有名なツボです。手の甲側の、親指と人差し指の付け根です。親指と人差し指の付け根の骨が分岐する位置にあり、反対側の親指と中指で挟み込むようにぐ~っと力を入れてもみほぐすように押します。

歯痛点(しつうてん):てのひら側にあります。中指と薬指の間の付け根にあるツボです。強めに押します。

巨りょう(こりょう):ほほ骨のもっとも高い部分の真下で、鼻の左右の位置にあります。指の腹でやや強めにぐっと押します。

頬車(きょうしゃ):歯をぐっとくいしばった時に、ほほ骨の耳側の部分が、きゅっと盛り上がりますね。その部分が頬車です。やや強めに刺激します。

下関(げかん):耳の付け根から前に、指2本ほどのところにあるツボです。口をあけたときに少しくぼむ部分です。ここも少し強く刺激します。

歯が痛いとき市販薬や正露丸はどう使う?

歯痛の市販薬

新今治水(しんこんじすい)昔からある歯の痛み止めのお薬です。液状で、痛い歯に塗ってあげると、痛みが治まってきます。
イブクイック頭痛薬:頭痛薬という名前ですが、服用後約20分くらいで歯の痛みがかなり緩和されてきます。
バファリンA:炎症や熱を抑えますが、歯痛の緩和にも使えます。

正露丸の使い方

正露丸を、指で押しつぶすようにして、歯に詰めることで痛みを緩和することができます。歯に穴が開いているような状態であればそこそこ痛みは軽減されますが、早めに歯科医院に行くことは言うまでもありません。歯痛止めの市販薬は一時しのぎとして位置付けておきましょう。
「正露丸」という名前の商品は、実はいくつもあるのです。他社のものが良くないというわけではありませんが、ラッパのマークの大幸薬品の「正露丸」が昔から販売されているものです。私の場合は急な下痢や歯痛の時に「正露丸」「今治水」を使っていました。

虫歯の始まりにきちんと対処しておく

虫歯の初期状態とは?

食事をした後、時には甘~いお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりした後は、口の中は酸性になっています。そのまま歯を磨かずに時間が経つと、「酸」が発生します。そして口内の酸性状態は、徐々に徐々に、歯の表面のエナメル質とカルシウムを溶かしていくのです。これがいわゆる虫歯の始まりなんですね。

虫歯ができ始めるころは、まだ痛みはありません。歯の表面に濁った白い歯石のようなものが付着してきます。それを放置しておくと、歯の表面に小さく黒い点のようなものができてくるのですが、これがなかなか自分では気づきにくいのです。そして徐々に進行して「歯の痛み」が出てくるのです。

歯石を除去する!

私の場合ですが、毎食後、特に寝る前は本当に丁寧に歯を磨いています。しかし1年に一度の歯科検診では、歯石を取りましょう・・・と言われてしまうのです。歯の表面についた白い小さな塊をドリルで剥ぎ取るのです。あまり痛くないだろうと思われるかもしれませんが、かなり痛いのですよこれ。細いドリルが歯茎の中まで入れられて、歯の神経にキーンと響くのです。虫歯でもないのに、歯石を取るだけでこんな痛い思いは誰しもしたくないはずですよね。
ですから、毎食後の歯磨きで、できる限り歯石がつかないようにすることと、定期的な歯科検診や日常のケアは非常に大切なのです。

虫歯の原因は何?

上記でも書いたように、歯をきれいに磨いていなければ、磨き残しの歯垢や、歯石が歯に付着することになり、その中には、いわゆるミュータンス菌という虫歯菌がうようよ発生しているのです。その菌は、歯垢(プラーク)の中の糖分を分解しますが、その時に「酸」が発生するのです。そして「酸」が歯の表面を溶かしていくというわけです。

さらに気づかずにいると、酸が、どんどん歯を溶かしていき、歯髄にまで達してしまい、神経を刺激して痛みが出始めるのです。
本来は、歯が痛み始める前に、歯医者さんで虫歯の原因である歯垢や歯石を取ってもらうことが望ましいのです。

カルシウム補給で歯は丈夫になる!

歯を丈夫に保つためには、カルシウムの摂取が大切だと言われています。
一般的にカルシウムの摂取が大切だと言われているのは、骨粗鬆症にならない対策で、骨を丈夫に保つためのことがほとんどです。体に摂取したカルシウムのほとんどは骨や歯の成長や維持に使われるのです。特に乳幼児の「歯」の成長にカルシウムの摂取は欠かせません。

大人の場合は、すでに「歯」が出来上がっていますから、特に歯の内側(体の内側)からカルシウムが流出して不足するということはほとんどないのです。しかし、口の中の「菌」によって歯の表面のカルシウムが溶けた場合は、体の内側からではなく口から水溶性のカルシウムを摂取することで再石灰化が可能になっています。

初期の虫歯の溶けだしたカルシウムを補給し再石灰化をしてくれるグリコのポスカという「ガム」も発売されています。「ガム」ではありますが国が認めた特定保健用食品です。

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子供が急に歯が痛い!といったとき応急処置はどうする?

こどもの歯痛の応急処置

  1. 急に「歯が痛い」という場合、その痛みは虫歯が原因か、食べ物の詰まりが原因かわかりません。まず口の中をチェックして、大きな食べ物カスが変な風に歯に詰まっていないか確かめて、もしあれば、丁寧にとってあげましょう。
  2. 虫歯が原因であろうと推測できる場合は、上記で解説したツボ押しをしてあげましょう。
  3. 小児用の解熱鎮痛剤を利用します。大人用を少量飲ませるのではなく必ず小児用です。
    もしくは正露丸や、今治水(こんじすい)を塗ってあげます。私が子供の頃は、いつも正露丸か今治水でした。かなり昔からあるお薬ですね。これらの市販薬は、日ごろから常備薬として準備しておくことが必要です。
    とりあえずの応急処置ですから、できるだけ早くお医者さんに連れて行ってあげてください。

親がときどき虫歯チェックをすること!

もちろん、「歯が痛い」のであれば、即、歯科医院で診てもらうことですが、親御さんがいつも子供の歯のチェックをしておいてあげることが必要ですね。
特に、歯磨きがやっとできるようになったくらいの子供や、それ未満の子供の歯のチェックはとても大切です。

応急処置をしたら、急いで歯科医院へ行くこと!

とりあえず歯痛の応急処置をしたら、早急に歯科医院へ行きましょう。
もし歯の痛みが治まっても、素人がその痛みの原因が何であるかわかるはずもありません。一旦何らかの痛みが出たのですから、痛みが治まっていても、原因を取り除いてもらわないことには不安が残ります。歯医者さんに行くのは大人でもいやなものですが、早期の治療が大切。日ごろから歯のチェックと、カルシウムを補給して歯を強くしておくことも大切ですね。

追記:合谷を冷やすとぴたりと歯痛が止まった話

「歯痛のツボ」の記事を書いているときは、この時点では実は自分にとっては知っておくべきツボのポイントだと認識していました。これらのツボも歯痛を和らげるためには有効なのですが、もう一つ「合谷」を冷やすことも有効であることが実感としてわかりました。

急に前歯の奥がしみるようになったのです。そのうち治まるだろうと思っていたのですが、なかなか治まりそうもなく、ついに歯科医院へ。

かなり以前に治療して、かぶせ物をしてあった部分の奥に虫歯があることが分かったのです。この治療のため通院していたのですが、神経を抜く治療の後、歯の痛みが続くため、ロキソニンなどの痛みどめを飲もうかと考えました。

しかしできるなら薬をのみたくないし・・・なにかいい方法はないかと思っていたところ、「合谷」を冷やすことが歯痛止めに効果があることを思い出したのです。

そこで私がおこなったのは、小さな保冷剤を「合谷」に押し当てて冷やすことです。30秒も当てていれば手が痛くなってきます。これを数回繰り返してみたところ、歯の痛みがす~っと引いてきたのです。保冷剤がなくても氷で冷やしても同じだと思います。

歯の根本的治療ではありませんが、歯医者さんに行くまでの間だとしても、歯痛を止める応急措置の参考にしてみてください。

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