すでに消化の良い食べ物を紹介させていただきましたが、消化の悪い食べ物も知っておくと、体調の悪い時にはうまく避けることが出来ますよ。
「消化の悪い食べ物」といっても消化が悪い、消化に時間がかかるというだけで、もちろん食べ物自体が悪いわけではありませんので体調の良い時は栄養バランスを考えて摂取するといいでしょう。
消化がよいということは、腹もちが悪くすぐにお腹がへってしまうということでもあります。消化のよい食べ物と悪い食べ物、どちらかに偏ることなく摂取することが理想です。
消化の悪い食べ物にメリットはあるのか?
消化が悪いということは、消化に時間がかかり、胃の中に食べたものが留まっている時間が長いということですね。腹もちはいいのですが、消化のために、そこそこ胃に負担がかかっているのです。やはりバランスよく食べることが大切なのですね。
消化の悪い食べ物は、ゆっくりと食べ物を消化していくため、血糖値が徐々に上昇していきます。食物をバランスよくエネルギーに変換、消費してくれます。つまり、消化に時間がかかる食べ物を、よく噛んで食べることは、余分な脂肪を体にためにくくなることがメリットですね。
逆に消化のいい食べ物は一度にたくさん摂ってしまうと、急激に血糖値が上がるため、摂取した食べ物全てをエネルギーに変換できず、余分なエネルギーは体脂肪として蓄えられていくことになります。早食いは太る原因なのです。
消化の悪い食べ物
肉・魚
脂身の多い肉は、やはり消化に時間がかかります。鳥の皮や、ハム、ベーコンにも非常に多くの油脂が含まれています。ステーキなどは少し脂肪分があったほうが肉のうまみを感じられるのですが、胃の負担になってしまいますから、体調の良い時に摂るようにしましょう。
体調の悪い時に肉を食べるなら、脂肪分が少なくて良質なたんぱく質がとれる「ささみ」がおすすめです。
肉と同じように脂肪分の多い魚も消化がよくありません。イカやタコ、貝類なども良く噛んでいると思っても、そこそこかたまりのまま飲みこんでいるもので、胃の負担になってしまいます。
穀類
「玄米」は消化が悪いものの代表のようにもいわれています。実際、消化がよくありません。しかし玄米ほど理想の食品はないといっても過言ではありません。玄米は「完全栄養食品」として人体に必要な豊富な栄養素をバランスよく含んでいます。
健康のために「玄米」を食べる人が増えてはいますが、よく噛むようにいわれていても、噛む回数が少ないことがほとんどです。ドロドロになるまで噛むことで消化は良くなります。玄米については「玄米の食べ方」で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
「小豆や黒豆」も消化がよくないです。黒豆のはいった入ったせんべいなどでも、よく噛まないとほとんど消化されずに排せつされてしまいます。小豆のはいった赤飯なども良く噛まずに食べると下痢気味になることもありますから注意しましょう。ただ充分に噛むことで消化は良くなるのです。
卵
卵は消化が悪い印象は少ないかもれませんが、特に、ゆで卵は消化が悪いです。体調の悪い時にあまり水分を取らずにゆで卵を食べることも控えましょう。黄身が胃の水分を吸収してしまいますので、体調のいい時でも必ず水分を一緒に摂って下さい。
↓玄米ご飯に生卵。栄養満点ですが、ちょっと消化が悪いですね。
目玉焼きや生卵は消化がよさそうですが、そうではありません。消化がいいのは半熟卵です。
繊維質の多い「野菜」
野菜には少なからず食物繊維が含まれていますが、食物繊維が多いものでも硬くてよく噛まなければならないものは、消化に時間がかかります。
セロリ自体をそのまま生で野菜スティックのように食べる事は、やはり胃の負担になります。「消化の良い食べ物」でセロリジュースのことを紹介しました。セロリのような繊維質の多い野菜であっても、体調がよくない時にはジュースとして摂取するといいですね。
消化に時間がかかる野菜は、他に、ごぼうやタケノコ、キノコ類、ねぎなどがあります。
枝豆や納豆などの豆類、サツマイモも繊維質が多く、意外と消化されにくい野菜に分類されます。
くだもの
柑橘類は酸味が強く、消化がよくないです。キウイやイチゴ、パイナップルなどです。
朝食のシリアルにドライフルーツが含まれている、フルーツグラノーラがありますね。これ、コーンフレークとともにドライフルーツも消化が悪いのです。
朝食にフルーツグラノーラを食べている方もいると思いますが、普段の体調であればいいのですが、胃の調子がなんとなくおかしいように感じるなら、控えておきましょう。
その他の消化が悪い食べ物
胃の調子がよくない時は、できるだけ菓子類は食べないようにしましょう。
お菓子のほとんどに油脂が多く使用されてますので、少量でも胃には負担になります。また菓子類に含まれる油脂は、「トランス脂肪酸」という、体にとって、出来るだけ避けたい油分であることが多いのです。トランス脂肪酸の危険性についての記事もぜひご参照ください。
甘い菓子の油脂だけでなく、香辛料を使用したせんべいや、油で揚げたポテトチップスなども消化がよくないですから、体調を考えて食べるようにした方がいいですね。
まとめ
■参考:「色」を上手に使うことでも体の症状を改善できますよ。
健康の色とは?色と健康の意外な関係|若返る元気回復の色は?
消化が悪くても、栄養分が多く含まれた食材は非常に多いです。良く噛んで食べればいいのですが、なかなか噛みきれない油脂分などは控えるようにした方がいいでしょう。参考:「消化の良い食べ物」
玄米は、あまり噛まないで食べることが原因で消化が悪いといわれているのですが、最低でも50回はよ~く噛む、ドロッドロになるまでよく噛むことで「完全栄養食品」としての恩恵を受けられます。
消化のいい食べ物・悪い食べ物の違いを知って、バランスよく上手に食べたいものです。