果実がグニュグニュで、そのままでは味もなく、好き嫌いもあるフルーツですが、アボカドは三大栄養素を多く含み、体への効能はバツグンです。

大きい種は捨ててしまうことも多いと思いますが、栄養も含まれていますので食べ方を知ってぜひ食べてみてください。アボカドの種茶やその効果についてもお伝えします。

世界一栄養価の高い果実、生命の源ともいわれ、ギネスブックにも載っているスーパー栄養フルーツ・アボカドをぜひ食べてみましょう。

スポンサーリンク

アボカドの栄養と効能

「森のバター」とも言われ、三大栄養素がたっぷり含まれた栄養豊富なフルーツです。濃厚な果肉はトロにも似ていて、洋風巻きずしとして「寿司ロール」や「カリフォルニアロール」と呼ばれ人気の高いフルーツです。

繊維質も多く、腸壁に適度な刺激を与えるため便秘解消も期待できます。

脂質

果肉の約19%を占める脂質は、そのほとんどが不飽和脂肪酸というオレイン酸で、悪玉コレステロール値を減らす働きがあります。
参考:「生くるみの栄養と効果効能」

ビタミン・ミネラル

トリプトファン、リジンなどの良質な必須アミノ酸、11種類のビタミン(ビタミンB1、B2、E、など)、14種類のミネラル(葉酸、食物繊維、鉄、カリウムなど)をバランスよく含み、しかも含有量も多いのです。

発熱時に少量食べる

アボカドは、風邪をひいたときなど、発熱があるときに、糖質やたんぱく質、ビタミン・ミネラルの補給になりますが、食べる分量は少量です。

熱帯性のフルーツですから、体を冷やす作用があるためです。熱があって寒気があるときは控えたほうがいいですよ。
↓アボカドまぐろ丼

産後の体力回復にアボカド

アボカドは、栄養価が高いうえに、消化が良く、体力回復につながり、外国では出産見舞いに贈る定番のフルーツでもあるのです。必須アミノ酸や、植物性脂肪、多種類の豊富なビタミンが出産で疲労した体と体力を回復してくれます。

アボカドの種の栄養と食べ方

アボカドの種の方が抗酸化物質が多く含まれる

アボカドの果肉にはビタミンEをはじめとする抗酸化物質が多く含まれています。しかしアボカドの種に含まれる抗酸化物質は、「果実」全体の70%にもあたる分量なのです。

オリーブオイルにもオレイン酸が含まれていて健康にも良いとされているのですが、アボカドにも多くのオレイン酸が含まれていて、熱に強く酸化しにくいので料理にも使いやすいため普通のスーパーなどでも「アボカドシードオイル」として売られているほどです。

これだけの抗酸化作用がある「種」を捨ててしまうのは、本当にもったいないですよ。水溶性食物繊維も豊富で便秘解消効果も期待できますし、抗酸化力の美肌効果は抜群ですから!

オリーブオイルについては「オリーブオイルの効能と栄養」をぜひご参照ください。

アボカドの種の食べ方

まず、そのままではおいしくありません・・・。食べるためには種の薄皮を剥いておきます。種をすりおろして、スープやシチュー、炒め物などに混ぜて使いますが、渋みや苦みがあるので、しっかり味見して味付けをしましょう。
種茶にして飲むことが一番簡単な栄養素の摂り方だと思います。

スポンサーリンク

アボカドの種茶の作り方と効果

アボカド種茶の作り方

食べることもできるアボカドの種ですが、お茶にして飲むことでもその栄養分を摂ることができます。種は、滑りやすいのでよく注意して半分に切っておきます。

鍋に水を1リットル入れ、中火で30~40分煮出すだけです。煮出すとだんだん濃いピンク~茶色になってきます。

沸騰したお湯に入れるのではなく水から煮出し、冷ましてからそのまま飲んでもいいですが、まずい~!。です。好みで、生姜の搾り汁を加えたり、蜂蜜などの甘味料を入れてもいいです。

はちみつを加える場合は、熱い飲み物に加えると毒性にもなりますので、お茶がぬるい状態で入れましょう。「ハチミツは加熱すると毒になる」もご参照ください。

アボカド種茶の効果

デトックス効果があるため、腸内環境が改善され、水溶性食物繊維が多く含まれているため、便秘の解消になります。

その他、脂肪燃焼や、血流が良くなることで代謝がアップすることも期待できます。

テレビで紹介された時には、アボカドの種茶はダイエットに良いというものだったようですが、私は、お茶を飲むだけではダイエットになるとは思えません。もちろん栄養分はあるのですが、ダイエットにプラスしての補助効果程度ではないかと思います。

アボカドと相性のいい食べ合わせ

アボカドには、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が多く含まれていますが、この脂質は熱に強く、抗酸化力が強いビタミンEも含むため、加熱調理しても酸化しにくいのです。

アボカドは、皮をむくとすぐに変色してしまいますので、出来るだけ食べる直前にカットしたほうがいいです。

  • ほうれん草・牡蠣・アサリ・ハム:これらと一緒に食べることで、貧血の予防や美肌作りにもなります。
  • 豚肉・植物油:油との相性も良く、風邪の予防や肌を整える効果が期待できます。
  • りんご・レモン・えび:血中コレステロール値を低下させて、血液をサラサラにしてくれます。
  • 鶏肉・ふかひれ:肥満防止。肌のたるみやシワを防止し、肌をきれいに整えます。
    参考:パイナップルとアボカドの食べ合わせ

おいしいアボカドの選び方と保存方法

  • ヘタ:ヘタの部分がぽろっと取れていたり、黒っぽくなっているものは、果肉も変色している場合が多いのでよくチェックしておきましょう。
  • :全体が綺麗な涙型、卵型をしたもので、みずみずしくハリのあるものを選びます。
  • :アボカドの皮の色は緑色と黒の中間くらいの色づきで、硬くなく少し弾力がある方が良いです。かなり黒に近い色であれば熟しすぎておいしくありません。柔らかいものは傷んでいる可能性があります。
  • 果肉:購入時にチェックすることはできませんが、果肉の色は黄色く、外皮に近い部分は黄緑色です。熟しすぎているものは果肉自体が黒っぽくなっています。
  • 種類:日本で流通している9割以上のアボカドが、「ハス」というメキシコ産の品種です。卵型で外皮がざらざらと凹凸があり、熟すほど、皮が黒くなってきます。
  • 保存方法:保存するときの適温は8℃~12℃です。実を触ってみて、硬い場合は、少し弾力が出るまで紙袋に入れてしばらくそのままで置いて熟成させます。
    もっと気温が低いところに置いておくと、熟成を遅らせることが出来ます。購入時に外皮がきれいな緑色であれば未熟な状態、黒くなるほど熟しています。
    冷蔵庫で保存できそうなのですが、熱帯性果実は低温障害を起こしてしまうので、皮をむかずに常温保存が基本
    ビニール袋に入れて冷蔵庫で2~3日は保存できるのですが、食べる前に冷やす程度にしたほうがいいでしょう。
    アボカドを半分に切った状態で、食べきれない半分は、レモン汁をかけてラップして冷蔵庫に入れておくと、変色しません。しかし早めに食べきるようにしましょう。

まとめ

参考:アボカドを加熱すると栄養も美肌効果もダウンするの?
アボカドの果肉は濃厚で栄養価が高いということで人気がありますし、果肉としては個性的な味があるわけではないので、いろいろな調理法や食材と合わせて利用できることがポイントですね。

果肉をグリーンスムージーにしてバニラアイスと合わせることもいいですよ。
栄養価抜群ですから、いろいろ試してみてはいかがでしょう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

▼こちらの記事も読まれています