大浦ごぼうを見たことがある方は少ないと思います。「大浦ごぼう」という名前で少ないながらも市場に出回っていますが、本物の「大浦ごぼうは」成田山新勝寺の精進料理でしか食べることができません。風味がとてもよく、味わい深い大浦ごぼう、成田山新勝寺参拝の際にはぜひ食べてみてください。
伝統野菜・大浦ごぼうについて、種からどのように栽培され育てられるのか紹介します。

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大浦ごぼうとは

大浦ごぼうは歴史のある伝統野菜で「縁起モノ!」

平安時代の平将門の乱を鎮めるために、藤原秀郷が戦勝祈願のために成田山新勝寺を訪れた際に「大浦ごぼう」食して、見事鎮圧したことが伝えられています。これ以来、大浦ごぼうは「勝ちごぼう」と呼ばれる縁起物になっています。

大浦ごぼうは本来は千葉房総の匝瑳市(そうさし)の大浦地区だけで生産され、生産された大浦ごぼうは全て成田山新勝寺に奉納され、現定数の精進料理としてだけふるまわれていたものです。匝瑳市の指定天然記念物にもなっています。しかし現在では大浦地区以外で生産された大浦ごぼうが市場に出回るようになっています。

成田山新勝寺だけで食べることができます

本家の大浦ごぼうは成田山新勝寺の「お護摩祈祷」に訪れた人は精進料理として頂くことが出来ます。精進料理に使われている大浦ごぼうの量は知れていますから、限定数とはいえ、約2万食ほどが提供されているようです。「お護摩祈祷」と合わせて縁起ものの大浦ごぼうを食べて、訪れた人の内側からもご利益があるようにという意味もあるようです。
参考:成田山新勝寺のお守りとご利益

「ブサイク野菜」です

大浦ごぼうは太くて短い、ちょっと細めの大根位の大きさの牛蒡です。「大浦太ごぼう」とも呼ばれています。スーパーに売っている細くてすら~っとした長い牛蒡とは全くの別物で、ゴツゴツしていて根分かれもしているし本当に見た目は良くないのです。

大きさは30センチ位のものから、大きいと1メートル位のものまであります。太さは小ぶりの大根ほどもあります。直径10センチ以上のものもあります。また、普通の牛蒡と違って、きれいな円に近い形ではなく、円を押しつぶして楕円形にしたような形で、輪切りにすると真中が空洞になっていることも大きな特徴です。
ただ見た目はとてもブサイクなのですが、味と香りは抜群にいいのです。

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種からの育て方と栽培方法

土作り

農家さんによっても違うのでしょうが、大浦ごぼうはとても丁寧に扱われて育てられます。

種を植える前に土づくりです。土というよりも水はけのよい、砂地に近い土で畝を作って、畝の真中に10センチくらいの溝を掘り、まずそこに肥料として鶏糞を埋めていきます。

この鶏糞の上に種をまくのかと思いきや、肥料の真上に種を蒔くと、きれいな一本の牛蒡にならずに何本も枝分かれした牛蒡が出来てしまうそうです。

ちょっと変な笑っちゃうような形の大根を時々見かけますよね。ごぼうの根の下に肥料があると根分かれして販売方法にも影響が出てくるのです。
味や栄養に違いはないことはわかっていても、形のいいものを選ぶ消費者がほとんどですから、農家さんもどうしても形の整った野菜を多く生産しなければ、なかなか買い取ってもらいにくい現状があるため、根分かれごぼうは少なくしたいのかもしれません。

大浦ごぼうの種まき

畝を作って鶏糞の肥料を埋めたら、その両脇に、種を10センチ位の間隔を空けて一粒一粒埋めていきます。埋めるといっても、土の表面から2~3センチ位のごく浅い部分に埋めます。ごぼうの種は好光性種子といって、土に埋められている種であっても太陽光を好む性質があるため、土の表面から浅い部分に種まきをして、あまり土をかぶせないようにするのです。3月頃種を播いて11月から翌年の1月下旬頃までがが収穫時期になっています。

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まとめ

参考:江戸東京野菜・寺島なす 江戸東京野菜の種類

「大浦太ごぼう」という名前で出回っている大浦ごぼうは、生産者さんによると本家の大浦ごぼうとは全く違う種類のものだそうです。
本物は絶対市場に出回らないと聞けば、なんだか食べてみたくなるんじゃないでしょうか。本物の大浦ごぼうの味わいは「成田山新勝寺」でぜひどうぞ。

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