トイレに駆け込むと水下痢だった、しかも1日の内に何度も同じ症状になったということがありませんか?特に変わったものを食べたわけでもないし、お腹が痛いわけでもない・・・。原因がはっきりとわからないと不安になるものです。

食べ物が原因の時もありますし、精神的なストレスが原因になっていることも多いのです。水下痢が止まらない、水下痢の症状が続くときの原因と対処法について詳しく紹介します。

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水下痢の症状とは?

便意があってトイレに入ったのに、半固形の便ではなく、ほどんど水のような便になっていることがあります。これが水下痢ですが、このときの便の状態は水分が95%以上にもなっています。

この状態は、腸の蠕動運動が活発になり過ぎることで、腸内でうまく水分や栄養成分を吸収することが出来ずに、吸収されない大量の水分に少しの便が混ざって水下痢の症状になってしまいます。

消化吸収の拒否反応でもあり、食べたものの吸収が出来ないためすぐにでも体外に排泄しようとするカラダの反応でもあるのです。

では、なぜ過剰な腸の蠕動運動が起こるのでしょうか?腸がよく働くということ自体は特に悪いことではないように思いますよね。考えられる水下痢の原因を以下に説明します。

お腹が痛くない水下痢の原因と対処

便意はあっても、特にお腹が痛いわけでもないのに、水下痢を起こすことがあります。このような場合は、暴飲暴食や体の冷えにより、腸が過剰な蠕動運動を起こしていることがあります。

暴飲暴食による水下痢

飲み会や宴会、打ち上げなどで、またストレス発散のために、日常的に摂取している量をはるかに超えて食べ過ぎたり飲み過ぎたりということがあると思います。

急激な食べ過ぎ飲み過ぎによって、胃腸はその摂取量に対応することができませんから、体は、摂取した飲食物を消化吸収できずにそのまま排泄しようとして、腸が激しく活動して水下痢を起こしてしまいます。

体の冷えによる水下痢

冬の時期は意外としっかりと防寒をして体を冷やさないように努力するのですが、気を付けなければならないのは「夏」です。

特に夏場は体を冷やす機会が多く、外気温が暑くても知らず知らずのうちに、エアコンの影響や冷たい飲食物の過剰摂取で体は冷えていることがあります。体が冷えることで腸の働きが低下して、体の消化吸収のリズムが乱れることでも下痢や水下痢を起こしてしまいます。

刺激の強い食品の過剰摂取による水下痢

刺激の強い香辛料は適度な量を摂ってこそ、食欲増進にもなります。しかし激辛ラーメン、激辛キムチ、激辛カレーなどなど、普段食べ慣れない辛さの食べ物を摂った時ももちろん、体はびっくりしてすぐに排泄しなければならないと判断して、下痢を起こしてしまいます。

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精神的ストレスによる水下痢

重要なプレゼンの日の朝や、テストの日、急な下痢になることがあります。精神的な緊張状態や心の不安感が高まると、それは自律神経の乱れとなり、体への反応として表れることがあります。この典型的な状態が、過敏性腸症候群と呼ばれるものです。

過敏性腸症候群は腸が過剰に働きすぎて、下痢を起こし、その症状は1~2週間続くこともあります。下痢や水下痢が長く続く場合のほとんどが、過敏性腸症候群であると言われていますが、すぐに薬を飲まずに医者の処方に任せた方がいいです。

腹痛を伴わない水下痢の対処法

下痢や水下痢の場合は、腸は異物があると判断しているわけですから、とにかくしっかりと排泄しきってしまうことが大切です。このような時は薬を飲んで、下痢を止めるようなことはせずに、しっかり排泄してしまうことです。

そして、水下痢の場合は、体から大量に水分が失われていますので、「水」ではなく「経口補水液」のようなイオンバランスのとれた水分を摂取することが望ましいです。

下痢の時の水分の摂取方法については「下痢に効く飲み物」をご参照ください。

お腹の痛みを伴う水下痢と対処法

胃腸の疾患による水下痢の可能性

強い便意程度の痛みとは違う痛みを感じる場合の水下痢は、何らかの病気が原因であることが考えられます。2日以上経っても水下痢が続く場合は要注意です。

腹痛を伴う水下痢の対処法

基本的には上記の項目「腹痛を伴わない水下痢の対処法」と同じですが、痛みを伴う水下痢は、過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎、ノロウィルスなどのウイルス性胃腸炎などの疾患があることも考えられます。痛みがある場合は我慢せずに内科や消化器科の医師の診断を受けてください。

まとめ

一般的にいうところの下痢よりも、「水下痢」の症状の方が気になるかもしれません。体が摂取したもの対して腸が拒絶反応を起こしていますから、まずはしっかり出しきって、お腹を温めるような食べ物や飲み物を摂ります。症状が治まっても、気になるようなら医師の診察を受けましょう。

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