なかなか表だって口に出しませんが、慢性下痢に悩む方は意外に多いものです。ちょっとしたストレスや緊張状態、食べ慣れない食べ物や飲み物を摂った時などすぐ下痢の症状を起こしてしまうのは辛いものです。

下痢が続くと、いつもトイレの場所が気になるし、すぐにトイレに駆け込める状態にしておきたいし・・・と不安感もつのるのです。
慢性下痢の原因や止める方法、下痢を治す方法、下痢に効く食べ物を紹介します。

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慢性の下痢の原因を探る

急性の下痢の場合は原因がはっきりしていることが多いものです。昨日の食事内容や、職場の人間関係の大きなストレス、風邪が原因で起こる下痢などがそうですね。病院で診察してもらったり、市販の薬で症状の改善が見られることがほとんどではないでしょうか。

しかし慢性の下痢の場合は、ずっと薬を飲み続けて治る類のものではないでしょう。まずは生活習慣や食習慣を見直す必要があると思って下さい。

そのなかに、きっとこれが「原因」だと思われるものがあります。何気なく見過ごしているようなことが原因になっている場合もありますので、まずは生活習慣や、食習慣をチェックしてみてください。

下痢の原因になる食べ物をチェックする①

乳糖不耐症

「乳糖不耐症」をご存知ですか?言葉は知らなくても、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を食べると下痢気味になってしまうことがありませんか。

乳糖不耐症とは、牛乳などを乳製品を摂取したときに、ラクトースと呼ばれる乳糖(糖分)を体の中で分解することができない体質のことです。

小腸で乳糖を分解できないと、乳糖はそのまま大腸に移動しますが、大腸にある常在菌が未消化の乳糖と反応を起こして、下痢や、腹痛、腹部膨満感などの症状になって現れてきます。
参考:「牛乳を飲むと下痢になる

ラクターゼの少ない人は下痢を起こしやすい

通常、乳製品を摂取すると、小腸内ではラクターゼという乳糖分解酵素が乳糖を単糖類に変換して消化吸収します。このラクターゼが腸内にあまり存在しない状態だと、小腸ではラクトースを分解できずに下痢様の症状になってしまうことが多いのです。乳糖不耐症もしくは、ラクターゼ欠損症と呼ばれることもあります。

乳糖不耐症の改善

日本人の体質として、約9割もの人が乳糖不耐症だと言われています。それでもお腹をこわす人と、乳製品を摂取してもなんともない人がいますね。それは、ラクターゼの量が少なくても、その働きの範囲を超えない程度に摂取しているからだと考えらるからです。

乳糖不耐症を改善して、乳製品からの栄養もしっかり摂りたい場合、積極的に「乳酸菌」を摂るようにしましょう。

乳酸菌はヨーグルトやヤクルトなどの乳酸菌飲料を摂取することで、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善することが出来ます。ヨーグルトに、乳酸菌のエサであるオリゴ糖を加えることでさらに腸内の善玉菌(ビフィズス菌)を増やすことが出来ます。

乳酸菌は単発で摂るより、ある程度継続して日常的に摂取していくことで、腸内環境が整ってきます。

下痢の原因になる食べ物②

暴飲暴食や、脂の多い食べ物をたくさん食べた時、お酒の飲み過ぎやコーヒーも下痢の原因になることがありますから、摂取する量には注意しましょう。
他にも、肉の脂身や、油で揚げたポテトチップスなどのスナック菓子、ファストフード、卵なども人によっては下痢の原因になっていることがあります。

ちょっと注意して、いつもの食習慣を見直してみると、自分の下痢の原因になっている食べ物が見つかると思います。

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下痢を止める効果的な食べ物

りんごと紅茶

下痢を止める食材として、ペクチン(水溶性の食物繊維)が豊富なりんごや、タンニンが多く含まれる紅茶の効能を「下痢に効く飲み物|脱水症状に注意して水分補給を!」で紹介していますので、ぜひご参照ください。

ブルーベリーとラズベリー

ブルーベリーやラズベリーにもタンニンやペクチンが豊富に含まれており、腸内環境を整えることに役立ちます。

ジャムの状態であれば摂取しやすいのですが、砂糖が含まれていると、お腹がさらに緩くなることもありますから、砂糖を含まないジャムを選ぶといいでしょう。紅茶にジャムを混ぜて飲むことで、紅茶の働きも期待できます。

バナナ・にんじん・ジャガイモ

これらの食品にも、ペクチンが豊富に含まれています。食物繊維が多い食品ですが、水溶性であるため腸内での刺激が少なく、もちろん整腸作用が期待できますから、積極的に摂取したい食べ物です。

にんじんとりんごを合わせたジュースは、栄養素が何と130種も含まれていますし、腸にも優しいのでおススメですよ!

味噌汁

味噌は発酵食品であり、味噌には多くの乳酸菌が含まれています。塩分を気にされる方は減塩の味噌を使うといいでしょう。日本人の口に最も合う食材ですし、どこの家庭でもすぐに準備して飲むことが出来ますね。

下痢を治す即効性のある食材ではありませんが、日頃から、意識的にでも「味噌」を摂取することで腸内環境を整えましょう。

下痢の原因はストレス

非日常的な強烈なストレスがあった場合は、体にも様々な不調が出てきます。しかし日常的なほんのささいなストレスの積み重ねが、下痢などの体の不調の原因になっていることが多いのです。

仕事や学校での出来事、ママ友、近隣住民との人間関係などなど、誰にでも小さなストレスはたくさんありますね。

このようなストレスは、たまっていないと思っても意外に、体の不調が出てから、その原因がストレスかもしれないと気付くものです。

少しでいいから体を動かすこと

ストレス解消は、運動なのです。10~20分のウォーキングでもOKです。無理して長時間歩く必要なありません。無理のない範囲で歩かないと、さらにストレスになってしまいますよ。ウォーキング以外にもヨガや、ストレッチ、ひとりカラオケも有効ですね。大きな声を思いっきり出すことは、とてもストレスの発散になりますよ。

内容にもよりますが、アイマックスシアターの超巨大画面で3D映画を見ることも、ストレス解消にはいいかもしれません。

女子会でのおしゃべりや、会社帰りに同僚とちょっと一杯・・・もストレス解消になりそうですが、余計にストレスがたまる状況になってしまうことも少なくありません。誰にも気を使うことなく、ひとりでストレス発散できる方法を見つけるといいでしょう。

まとめ

自分で気付かないで、慢性下痢の原因になっている食習慣を続けている場合がありますので、一週間位の自分の食事内容をチェックすることも必要かもしれません。

食事だけでなく、ストレスが原因になっていること多く、会社や学校に行く、人と会わなければならないというだけでもストレスになることもあります。場合によっては心療内科やかかりつけの医師に相談してみましょう。

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