お腹の調子

なんとなくお腹の調子が悪いといった症状から、はっきりとした食欲不振や胃もたれ、腹部膨満感を感じたり、げっぷを伴って食堂のつかえなどの不快感まで様々なおなかの不調があります。

これらの症状でも気になる場合は医者に診てもらった方がいいでしょう。しかしある程度自分でお腹の調子が悪い原因わかるようなときは、お腹を整える食べ物を摂ることで、かなり症状が良くなり、回復につながっていきます。時には短期間の絶食も有効なことがあります。

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お腹の調子が悪い原因

暴飲暴食

この場合は自分でも思い当たるはずですね。暴飲暴食をしたときというのは、吐き気をもよおすこともあり、時にはお腹が張ってシクシク痛みが出ることもあります。

このようなときには、半日ほどは何も食べずに、まずはお腹を温めることです。便意を感じてトイレに行くことで、かなりスッキリすることもあります。
安静にしていることも大事です。

暴飲暴食

寝冷え

春先から夏~秋にかけて、気温が高くなる時期には、特に寝冷えに注意しましょう。

暑いからと言って、何も掛けずに寝てしまった場合、朝方に気温が一気に下がって体が冷えてしまいます。このようなときも、お腹が痛くなったり、下痢になったりすることが多いのです。

この場合もやはり最低半日くらいは絶食し、安にしていた方がいいのです。

精神的緊張

仕事や子供の学校のこと、日常生活等で精神的に不安な状態になったり、ストレスを感じる時間が長く続いていると、おなかが痛くなることがあります。緊張や不安で胃が痛くなる場合も良くありますね。

人によって症状が違うのですが、下痢や吐き気を伴うこともあります。
そのような状態のときは、出来るだけ食事を摂らないようにし、すこし落ち着いてから食べるようにします。

胃の不調

重い責任感のある仕事をしなければならない時など、特に精神的負担を感じると、胃がキリキリと痛む場合があります。

このようなときの胃の状態って知っていますか?
胃は小さく縮んでしまっていて、胃壁は非常に傷つきやすくなっているのです。
こんな状態が長時間続いていると、胃がムカムカしたり、胸焼けやげっぷが出るなど、胃の調子がおかしくなってくるのです。

この場合も半日ほど何も食べないか、消化の良い食べ物をすこし摂って胃を休めるようにした方がいいのです。

絶食後の食事の摂り方が大切

上記のようにお腹の調子が悪い時には、少しの時間(半日ほど)絶食をしますが、何か食べ始める時に避けたほうがいいものはあります。食物繊維や、脂質の多いもの、冷たいものは避けなければなりません。

食事の摂り方については後述しますが、消化の良いものを少量ずつ食べるようにしましょう。

空腹時に胃が痛む時の食事の摂り方

何も食べていない空腹時にお腹の痛みを感じる時と言うのは、胃酸過多になっていることが考えられます。

コーヒーや香辛料などを摂らないようにし、胃に刺激を与えないようにします。食事をする際も、消化の良いものを摂るのはもちろんですが、>少量づつ、しかも出来るだけ多くの回数に分けて食べることがいいのです。

このような食べ方をすることで、胃酸が中和されて胃の痛みが治まってきます。

トマトやりんごがよい!

トマトジュース

お腹に何か入っているときだと、痛みは感じないが、空腹になるとキリッと痛むことがありますね。

こんな時には、トマトやりんごそのままよりも、そのジュースがいいのです。

ストレスや緊張状態で胃が痛む場合に多いのですが、このようなときの胃の状態は、胃液の分泌量の方が多くなっていることで、胃壁への刺激が強くなることで痛みが出るのです。

トマトジュースやりんごジュースは、その胃酸を中和してくれる働きがあり、刺激が和らぐのです。さらにビタミンAが胃粘膜の保護にも役立ってくれます。

市販のジュースでもOKですが、自分で素材から作ったほうが、余分なものが入っていないし、栄養分が多いはず。

たんぽぽコーヒー

たんぽぽ

タンポポの薬草茶のことで、いわゆる一般のコーヒーとは違うのです。色がコーヒーに似ているというだけです。

たんぽぽコーヒーは、タンポポの根を煎じたもので、「根」は特に薬効があり胃腸病全般に良いとされています。

自分でタンポポを摂ってきて、根を煎じて作ることもできますが、ドラッグストアなどで、無農薬栽培のものを手に入れたほうがはやいです。年中売ってますしね。

温かい食べ物・湯豆腐

湯豆腐

胃が緊張状態にあるときは、温かい食べ物を摂るだけで胃の緊張が和らぐのです。繊維質や脂肪の多いものは避け、消化の良い、湯豆腐や、白身魚が最適です。おかゆも良いのですが、熱い状態より、よく冷ましてから食べるようにした方がいいのです。

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胸やけやげっぷが出る時の食事

さつまいもや赤飯を多く食べると、でんぷん質の摂り過ぎで、胃液の酸度が高まって、胸やけを感じたりげっぷが出たりします。

冬場にやきいもの食べ過ぎで胸焼けを経験した女性は多のではありませんか?このような場合は、消化を促進する食べ物が有効です。

大根おろしがいい!

大根おろし

消化促進に大根おろしが働いてくれることは、よく知られていることですね。
大根に含まれるジアスターゼという消化酵素が、その効能を発揮します。これは、肉類や脂肪の多い食品についても同様に消化作用を促進します。

焼き肉や、焼き魚定食などに大根おろしが添えられていることって良くありますよね。これこそ、肉や魚の脂肪分やたんぱく質を分解する役割を果たしてくれるためなのです。
大根おろしには、このような消化酵素があるだけでなく、胃液を中和してくれるため、症状を和らげてくれるとされています。

胃もたれに

ジャガイモのおろし汁

じゃがいも

胸焼けを感じたり、胃のもたれがあるときには、生のジャガイモをすりおろして飲みます。

これ、まずいです。エグイです。まずいというか、おもいきってグッと一息で飲んでしまった方がいいですね。

ジャガイモに含まれるビタミンCが胃の粘膜を守ってくれるのです。

作り方は、生のジャガイモをすりおろすのですが、ジャガイモの「芽」は有毒なためしっかり取り除いておきます。食間で空腹時に大さじ1杯~2杯位を飲むだけです。

山芋をとろろにして食べる

ジャガイモと同じような食べ方です。
山芋には、ジアスターゼをはじめとする消化酵素が多く含まれているため、消化作用は抜群です。ジアスターゼは、山芋には大根の3倍以上も含まれています。

キャベツ

キャベツに含まれるビタミンUは胃に潰瘍ができるのを防いでくれます。生で食べると、胃の温度が下がり消化力が悪くなりますので、温かく調理して食べる方が、ビタミンUの作用を生かせるようです。

ビタミンUは水溶性のため、スープなどに溶けだしているので、全部飲みきるようにします。

ナシ

ナシに含まれている消化酵素が、食欲不振や胃もたれの改善に役立ちます。食感や見た目はほとんど大根おろしに似ています。大根おろしに混ぜて使うと消化酵素の働きが倍増します。
参考:パイナップルの消化酵素

柔らかい食べ物はNG?

お腹の調子が悪い時は、柔らかい食べ物がいいとわれていますね。もちろん悪くはないのですが、おかゆやうどんなどは、柔らかいだけに、あまり噛まなくてものどをスッと通って胃に到達します。

噛み砕かれない状態で胃に入った食べ物は、結局胃の負担を増すことになってしまいます。

柔らかい食べ物でも、良く噛んで、唾液と混ぜ合わせたうえで飲み込むように注意して下さいね。こういう意味では硬い食べ物でもよく噛んで食べるのであれば胃の負担は軽くなるということです。

食欲不振のときの食事

一日だけ絶食してみる

24時間だけ食事を摂らず、自然に食欲がわいてくるのを待ってみます。暴飲暴食や飲み過ぎなど一過性の食欲不振の状態であれば、胃を充分に休めてあげるだけで回復してくることが多いです。

梅干し

お腹の調子が悪い時と言うのは、胃の働き・消化能力が落ちているときですね。胃液の分泌も減っています。このようなときに梅干しを食べると、胃液の分泌が促進されて、自然な形での食欲が戻ってきます。

梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)

梅醤番茶といってもいろいろ作り方はあるのですが、簡単な方法としては、梅干し一つを湯呑みに入れて、お箸でつぶしお湯を注ぎます。醤油を数滴垂らすだけで出来上がり。

胃腸の機能を活発にしてくれます、民間療法ではとても有名な方法ですよ。
「風邪に効く食べ物」の「梅醤番茶」の項目もお読みくださいね。

パセリの効果

パセリ

料理の付け合わせといえばパセリです。あまり好んで食べる人も少ないかと思いますが、パセリは胃に適度な刺激を与えて食欲増進につなげてくれる働きがあるのです。

パセリに含まれる、アピノールやピネンという成分が胃に効いてくれるだけでなく口臭予防の効果も期待できるのです。

外食でも付け合わせのパセリがあったら、噛んで、食べておくといいですね。

でも飲食店でのパセリって、使いまわしていないのか・・・という懸念があるのは私だけでしょうか。家ご飯では必ず食べてますけど・・・

しょうが

しょうがにも胃液の分泌を促進する働きがあります。食欲がないときや消化能力が落ちているときは「しょうが湯」をつくって飲むのも良いですよ。体が温まるだけでなく、しょうがに含まれるジンゲロンという精油の一種が、殺菌作用としても働いてくれます。

「しょうが湯」は「風邪に効く食べ物」をご覧ください。

玄米菜食に切り替える

完全食品である「玄米」を主食にして、副食として小魚や野菜、海藻を摂るようにします。良く噛んで食べることがポイントです。
「玄米の食べ方」をぜひご参照ください。

まとめ

お腹の不調は、急に起こることもありますが、慢性的になっていることもありますね。特にお腹の調子が悪いときの食事では、時間をかけて、良く「噛む」ようにすることです。
唾液は胃の消化力に負担をかけず、消化を助ける働きもあります。

食後は、体の右側を下にして休むと、胃の働きも促されます。

胃への負担がないように、消化の良いものを少量ずつ何回かに分けて食べることもポイントですね。

原因が分からず、たびたびお腹の調子が悪くなりやすい場合は、ためらわず、お医者さんに診てもらうことですよ。

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