甘みと水分たっぷりな梨は夏の終わりごろから店頭に並びますが、梨の旬である8~10月はまだまだ暑さが非常に厳しい時期ですね。

シャリシャリとした食感と甘みの強い梨はカロリーは低くても栄養価が豊富で、体にとても良い働きがあります。しかしその分、糖質も多く、特に夜にまるごと1個食べると、糖質が多いために太る原因にもなります。冷えた梨はとてもおいしいですが食べ過ぎは要注意です。

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梨の栄養価と効能

梨の水分は約85~90%もあるのですが、梨は甘みが強く糖質は10~15%も含まれています。
喉が渇いたときにはとてもスッキリと喉をうるおしてくれますし、咳が出る時や痰が絡む時などにも、症状を抑えてくれる効果があります。

  • りんご酸・クエン酸:梨に含まれるりんご酸・クエン酸は疲労回復効果が期待できます。
    参考:体の疲れを取る食べ物
  • ビタミンC:抗酸化作用が強く活性酸素の発生を抑えます。美肌効果もありますが、熱を加えた調理をするとビタミンCは減少してしまいます。
  • カリウム:カリウムを多く含むため利尿作用や、塩分の排泄効果がありますので、塩分の濃い食事の後などに食べておくと、塩分の摂り過ぎを防ぐことが出来ます。高血圧予防にも効果的です。
  • 消化酵素:なしには消化酵素が含まれていますから、胃腸での消化吸収を助けてくれるのですが、梨を細かく刻んで、大根おろしを少量混ぜることで、大根おろしの消化酵素との相乗効果で胃もたれや、胃のムカツキを抑えてくれます。
    消化酵素では無いのですがたんぱく質分解酵素であるプロテアーゼを含んでいますので、硬い肉を柔らかくする働きがあります。
    キウイパイナップルにも同じような効果がありますから、一緒に食べると消化促進や免疫力アップになります。
    ↓梨の花

食物繊維

梨の皮を触ってみるとざらざらしていますね。このざらざらの元は石細胞と言ってリグニンやセルロースなどから出来ています。ナシの皮は繊維質のかたまりなので、便秘解消にはぜひ皮ごと食べるようにしましょう。

果肉にも、リグニンやペントザニンという不溶性の食物繊維が含まれていて、もちろん便秘解消効果がありますが、これが梨のシャリシャリとした食感の元になっています。

果糖

ナシは果糖がたくさん含まれている果実で、冷やして食べることで、甘みが増しますから、しっかり冷やしてから食べましょう。

声がれに効く

喉を傷めて、声がガサガサにかれているとき、梨汁でうがいをすることで改善されます。ミキサーやジューサーで搾って、きれいな布でこした搾り汁を使います。

風邪熱で喉が痛む時

風邪をひいて熱があり、さらにのどが痛く、乾きがあるときは、梨汁に蜂蜜を少し加えて飲むとスッキリします。梨の解熱効果が効きます。蜂蜜にも抗炎症効果がありますよ。

咳止めや便秘解消

梨のシロップ煮が咳止めや便秘解消の効果があります。便秘で苦しい時などは、数日続けて食べて見てください。

梨のシロップ煮の作り方

梨2~3個を皮をむき、芯を取り、適当な大きさにカットしておきます。
鍋に梨を入れ、水200ccと砂糖2分の1カップを加えて、弱火で煮込み、梨の形がトロンとしてきたら出来上がりです。
このまま食べるより、広口ビンなどに入れて冷蔵庫で冷やして食べます。
一回に1~2切れ食べますが、砂糖をたっぷり使っていますので食べすぎには注意しましょう。

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梨のカロリーと糖質

梨のカロリー

100gで約43kcalあります。果物のなかでは低カロリーの部類です。大きいサイズの梨1個当たり300グラムとすると、カロリーは約130kcalほどです。カロリーとしてはあまり気にするような数値ではないでしょう。

糖質も多くはないようですが、100gあたり約10g、300gの梨1個だと30gの糖質です。1個まるまる食べると、ちょっと気になる数値かもしれませんね。ダイエット中の方は控えめにしたほうがいいでしょう。
ちなみにバナナの糖質は100gあたり約21g、りんごは100gあたり約13gです。

梨の保存方法と選び方

  • おいしい梨:まん丸の球体ではなく、少し上から押さえたような、横に太った形のものが甘いものとされています。
    皮にハリがあって、傷がなくずっしりと重みのあるものを選びます。
  • 梨の保存方法和梨の場合は、追熟しないので、和梨の場合はそのまま置いておくと、どんどん水分がなくなってきますから、ジップロックなどのビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で、直接冷気が当たらないようにして、に入れ、2~3日のうちに食べるようにしましょう。
    洋ナシのラ・フランスの場合は、常温のまま室内に置いておくことで追熟出来ます。表面が少し柔らかくなったら、冷蔵庫で冷やして早めに食べるようにします。

まとめ

↓梨のカクテル

単純に、のどを潤す果汁たっぷりな旨い季節のくだもの位に思っていませんでしたか?梨にはかなりの栄養素が詰まっていますし、健康に対しての効果効能がたくさんあります。

スイカ」でも紹介しましたが、夜遅くに食べるよりも、糖質が体に吸収されにくい午後3~4時位の時間帯に食べると太りにくいですよ。カロリーは低めでも、糖質は食べる量にもよりますが、ちょっと気をつける必要はありそうです。

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