食材のうま味を引き出すだけでなく、スタミナ補給や、様々な体の症状に効く薬効もあるにんにくですが、気になるのは強烈な臭いです。

人に会わなければならない日や、その前日に、ついついにんにくの入った料理を食べてしまった・・・こんな経験はだれでもありますよね。

にんにくを使った料理はおいしいし、優れた健康食材でもあるので、臭いさえなければなんの問題もないのですよね。

にんにくの臭いを翌日まで残さない、口臭を消す方法を具体的にお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

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にんにくの臭いの原因は?

アリシン!

にんにくを切ったり刻んだりするとるとくさい臭いがしますね。
にんにくの成分としてアリインとアリイナーゼという物質があります。

にんにくに傷が出来ることによって、アリインがアリイナーゼという酵素の働きで分解されます。このときにアリシンという物質が出来るのですが、これがあのくっさ~い臭いの元なのです。

傷つくと臭いを派生させます

にんにくは傷が多くつくほど、その部分にあるアリイナーゼという酵素が作用してアリシンに変化します。細かくみじん切りにしたり、すりおろすと強烈な臭いになってきます。

またにんにくは加熱して調理されたものより生の方が臭いがきついですから、このことも知っておくとよいでしょう。

時間がたつほど臭いが強くなる

にんにくを食べた後の口臭は、比較的早く消すことが出来るのですが、体内に入ってしまったにんにくの成分が体臭として表面に出てくるには時間がかかるのです。

強い口臭が残るのはだいたい3時間位と言われているのですが、くさい体臭として残ってしまう時間は10時間から48時間もあるのです。個人差はありますが、ほぼ翌日には臭いは残ってしまいますね。しっかり対策しましょう。

加熱調理して臭いを消しておくこと

食べる直前に調理する

傷ついたにんにくは、傷がついてから時間が経つにつれてどんどん臭いが強くなっていきます。ですから食べる直前に、切ったり擦ったりして調理したほうがいいのです。

ラーメンや、スープなどにちょっと搾り汁をいれるなら、搾り汁をあらかじめ作っておくのではなく食べる直前に搾って入れるのがいいのですね。

加熱調理するとさらに臭いは半減します

にんにくを調理する時には、にんにくに傷を付けないように皮をむき、そのまま加熱することでほとんど臭いが気にならなくなります。加熱調理をしたあとで食べやすいように細かく刻んで使うと「生にんにく」よりも全然臭いが気になりません。

にんにくの臭いを消す食べ方

タンパク質と一緒に食べる

にんにくの臭いを消すためには、牛乳やチーズ、肉、魚、卵などのたんぱく質と一緒に食べることで、臭いの元であるアリシンがたんぱく質と結合して臭いが発生するのを抑えてくれます。
たんぱく質がアリシンを包み込んでしまうイメージです。

牛乳は食前にもすこし飲んでおくとよい

牛乳にもたんぱく質が多く含まれるのですが、例えば明治乳業の「明治スポーツミルク」などは普通の牛に比べて1.8倍ものたんぱく質を含みますから、食べたにんにくの量が多い場合はこのような牛乳を飲んでおくことも有効だと思われます。

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にんにくを食べた翌日の口臭・体臭を消す方法

食べた直後に歯磨き・うがい

にんにくが使われている料理を食べたら、その直後に歯磨きをすることでかなり口臭を抑えることが出来ます。

自宅でなら出来ますが、外食の場合はなかなかできないかもしれませんね。そんな時はちょっとトイレに立った時にでも、水でうがいをするだけでも口臭を消す効果があります。

自宅なら、モンダミンやリステリンなどのうがい剤も有効です。

食後に風呂に入る

食後、少し時間をおいてから風呂で汗を流すことも、体臭を消すことに有効な方法です。しっかり湯につかったり、半身浴でもかなり汗が出ますよ。

入浴後に少しのオーデコロンを付けておくことも臭い消しの対策になります。

パセリが臭いを消してくれる

にんにくの臭い消しとして有効な食材としてパセリがあります。料理の付け合わせに使うことをお勧めします。

パセリは、欧州では「臭いを消す自然の消臭剤」としてよく利用されています。ベンゾαピレンという成分が臭いを消臭分解する働きをします。ちょっと苦いですが、よく噛んで食べるようにしてみて下さい。

ガムを噛む

ガムをよく噛むことで、口のなかにへばりついた、にんにくの細かい断片をきれいに吸着してくれます。

臭いをしっかり消したい場合は、ガムを噛むこととあわせて、コンビニなどでも売られている「飲む消臭剤」も有効です。

口臭がある程度とれても、思わぬ所でげっぷが出てしまって、臭いがぷんぷんすることも十分あり得ます。飲む消臭剤は胃の中から消臭してくれますから、げっぷ対策にもいいでしょう。

ポリフェノールが含まれた食品を食べる

ポリフェノールには消臭効果があるとされています。ポリフェノールが含まれていて、にんにくの消臭効果が期待できる食品を紹介します。

  • チョコレート 
    カカオの含有量が非常に多い、高カカオポリフェノールチョコレートが最近ではコンビニでもスーパーでも普通に売られていますから、臭い消しの対策があまりできないようなときは、このチョコレートを食べてみましょう。

  • 緑茶 
    ポリフェノールは緑茶にもカテキンやフラボノイドとして非常に多く含まれています。緑茶に含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)は臭いの成分を吸着して、臭いの成分を中和して消臭します。また緑茶のポリフェノールは殺菌力も高く、臭いの原因となる雑菌が繁殖するのを抑えます。食後に、ちょっと濃い目の苦い緑茶を、多めに飲んでおくと消臭効果ありです。
  • ウーロン茶
    緑茶同様に、茶葉に含まれているカテキンやフラボノイドに消臭効果があります。
  • 青汁
    カテキンが多く含まれている食材として青汁があります。青汁は種類にもよりますが、緑茶よりもはるかに多くのカテキンが含まれています。青汁1杯分のカテキンを摂取するには、緑茶を5~6杯飲む必要があります。
  • コーヒー
    コーヒーに含まれるタンニンには、緑茶と同じく消臭効果があるとされています。挽いたコーヒー豆のカスにも強い消臭効果があることも知られています。さすがにこれを食べるわけにはいきませんが・・・。

  • りんご
    りんごにもポリフェノールが含まれています。りんごに含まれる酵素と共ににんにくの臭いを消す働きをします。食後すぐに、りんごを4分の1個食べておくだけで消臭効果が期待できます。皮付きのまま食べておくといいです。

まとめ

参考:口の中の皮がむける原因は?上顎の白い皮がむけるのはなぜ?

特に外食では、臭いが気になって、にんにくの入った料理を敬遠しがちな人も多いはずです。しかし、完全とまでは行かなくてもかなり消臭効果が期待できる方法がたくさんあります。いくつかだけでも試してみてください。

以前実際あったことなのですが、スーパーのレジ担当のイケメンお兄ちゃんから、超強烈なにんにくの臭いが・・・。こんな時自分では気付かないし、多分周りのスタッフやお客さんもまず注意しにくいですね。

エチケットとして最低限の臭い消しはしておいてほしいと思いました。当然自分にも言えることですが。

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