疲れているときにぜひ摂りたい食べ物を、「疲れに効く食べ物|ビタミン・クエン酸が効く!」「疲れた時にいい食べ物|体の症状別疲れの解消法!」で紹介しました。

ここでは、体のむくみや、目の疲れ、足のだるさ、歯の健康、ストレス等について解説します。意外な部分の疲れが元で、全身が疲れていると感じるようにもなります。ぜひチェックしてみてください。

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体のむくみを解消する

体にむくみがなく正常な状態というのは、体の水分調整が適正に保たれていて、水分代謝が正しく行われている状態なのです。

体調が崩れてくると、朝起きた時、顔全体がむくんでいたり、目の下がぼわっとむくんでいることがあります。一時的な体の疲れから来るむくみなら、体をゆっくり休めることでも回復できますが、心臓や腎臓などの働きがよくないことからも「むくみ」は起こります。気になるほどのむくみは、早めにお医者さんに行くことです。

代謝力を高めること

特別な病気がないのに、手や足、目のまわりにむくみが出るというのは、水分代謝が上手く出来ず、老廃物も上手く排出できない状態にあるのですから、まずは、代謝をスムースにすることを考えましょう。

塩分を控えること

むくみやすいと思うなら、まずは意識して塩分の摂取を少なくしてみます。塩は摂取すると水分を抱え込んでしまうため、塩分量が多いとむくみの症状として出やすくなるのです。

むくみやすいから、水太りになるからなどといって、摂取する水分量を減らすようにするよりも、塩分の摂取量を少なくする方が、むくみ解消には効果的です。

特に夕食の塩分を減らすこと!

朝昼晩の食事の塩分を全体的に減らすことがいいのですが、特に夕食の塩分を減らした方がいいのです。

朝・昼は体の活動時間帯でもあり、それなりに塩分も代謝されるのですが、夕食、特に遅い時間の夕食で摂取した塩分は、体が休息時間帯に入りますから、どうしても体の中に溜まっていく傾向にあります。

そうすると、塩が水分を抱え込み、翌朝のむくみになってくるのです。

果物を上手に摂る

カリウムの働きはご存知でしょうか?野菜や果物に多く含まれるカリウムには塩分を排泄する作用があるのです。

食後のデザートなどに少量の果物を摂っておくことは塩分排泄には有効です。ただ、とり過ぎると体を冷やすことにもつながりますから、特に夜の果物の摂取量は少なめにすることです。

また夜、果物を食べるなら、でんぷん分解酵素であるアミラーゼを多く含むバナナや、消化にいいりんご、たんぱく質を分解する酵素ククミシンやカリウムを含んでいるメロン、同じく分解酵素アクチニジンを含むキウイなどがお勧めです。

目の疲れを取ってスッキリさせたい

老眼による視力の低下

個人差はあるのですが、40~50歳くらいから老眼が始まるようです。老眼は水晶体の力が弱ってくることによって、ピント調節がしにくくなってくる現象とも言えます。目の水晶体は、観るモノの遠近によって水晶体の厚みを変えて視力を調整する力を持っていますが、その力が無くなってくるのですね。

水晶体のピント調整力をつけるには?

慶應義塾大学の井上浩義先生がテレビ番組で紹介していたことですが、視力が落ちてくる原因の一つに、今までに焦げたものをどれだけたくさん食べてきたのか、ということが大いに関係しているようです。

食べ物の「焦げ」にはAGEという老化物質が含まれていて、非常に排泄されにくく体内にたまってくるようなのです。しかし、アーモンドにはこの老化物質AGEを排泄してくれる作用があって、一日に25粒食べるといいようです。

井上先生が言うには、体重60kgの人で1日25粒が標準。塩気の無いアーモンドを摂取するようにということです。井上先生自身がこれを6カ月続けてみたところ、明らかに老化物質AGEの値が18%も減ったようです。

アーモンドは体にとても良い栄養分が含まれているのですが、私個人としては、1日25粒は、カロリーと油脂の量を考えると摂り過ぎではないかとも思うのです。25粒はぎりぎり基準内かもしれませんが、ちなみにアーモンド一粒で5~7kcalあります。

視力の低下を回復させる食べ物

  • うなぎに含まれるビタミンAがいい
    ビタミンAは目の健康にとって欠かせないビタミンです。ビタミンAが不足すると、夜や暗いところでの視力が非常に悪くなることがあります。
    ビタミンAはうなぎに多く含まれているのですが、うなぎのキモにはうなぎの7倍ものビタミンAが含まれていると言います。
  • ビタミンB1、B2、Cも積極的に摂る
    正常な目の働きには、ビタミンB1やB2が欠かせません。このビタミンが不足すると目のかゆみが出やすくなったり、モノもらいになりやすいのです。
    ビタミンCは白内障の予防のために大切な栄養分です。ビタミンB1やB2は玄米や豆類をはじめとする雑穀類に多く含まれています。
  • 野菜からビタミンAやミネラルを摂取する
    ブロッコリー・にら・パセリ・かぼちゃ・ほうれん草・小松菜などには、ビタミンAも含まれていますが、体内でビタミンAと同じ働きをするカロテンが多く含まれています。カロテンは、野菜を炒めたり揚げたりして油脂と一緒に摂取することで吸収されやすくなります。

足のだるさを取りたい

足がだるかったり、重い感じがするというのは若い人には少ないかもしれません。しかし中年以降になってくると、食生活の改善から、足のだるさも解消していく必要があります。

ビタミンB1を積極的に摂る

やはりここでもビタミンB1の登場です。体にとってはとても有用なビタミンなのです。(参考:「夏バテに効く食べ物」

甘いものが好きだったり、白米、インスタントラーメンや白いパン、うどんをよく食べる方はビタミンB1が不足しがちです。

キノコ、海藻、野菜、豆類を食べない人も要注意です。足のだるさをとる取るにはビタミンB1を積極的に摂りましょう。

特に豆類・ゆであずきにはビタミンB1が多く含まれているので、足のだるさを解消してスッキリ軽くしてくれます。ただし豆類の料理に砂糖を加えないこと。使用するなら少量の蜂蜜です。

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B1を摂っても足のださが解消しないひとは?

ビタミンB1を吸収しにくい体質の人もいるのです。B1を摂っているのにいつも足がだるいと感じるなら、ビタミンB1と一緒に、にんにくや、玉ねぎ、ねぎなどのユリ科の野菜を摂るようにします。ビタミンB1の吸収力がよくなります。
参考:玉ねぎのカロリーと栄養効能

歯の健康に注意する

歯の健康を保つ

歯の健康を保って、生涯1本も無くすことなく自分の歯で食べられることが理想ですね。私が通っている歯医者さんの話のよれば、歯のケアを丁寧にしていくことで、抜くことなく自分の歯を一生保つことが出来るといっています。

ただ、半年~1年に1回は必ずチェックを受けるようにしないといけないのですが、特に歯が悪くなければなかなか歯科医院には行きたくないものです。

きれいに磨けていると思っても歯石や歯垢が付いていたりするもので、それを取るだけでも、歯ぐきや歯の健康を保てるそうです。

歯垢を溜めないことを心がける

食べ物のカスが歯や歯茎近くにこびりついたものを歯垢といっています。口の中のバイ菌が歯垢に住み着いて酸を出して、歯のエナメル質を溶かしていくのです。いわゆる虫歯ですね。

食後の歯磨きは必ず行うようにしたいものです。特に寝る前は念入りに歯磨きをしましょう。

甘いものが歯に良くないのは、口の中が酸性化してバイ菌が繁殖しやすくなるからなのです。歯磨きが出来ない時でも、ちょっと口をゆすいでおくくらいでもいいと思います。

歯茎をいためないこと

かなり昔のテレビのCMですが、「りんごをかじると血が出ませんか」という歯磨きのコマーシャルがありました。めっちゃ古いですね。

歯ぐきから血が出るようになると、そこから歯肉が腫れるようになり、さらに血やウミが出て歯がぐらついて抜けてしまったり、歯槽膿漏になったりすることもあるのです。

歯ぐきの健康を保つためには、やはり、砂糖など甘いものを摂らないことですが、摂ったとしてもすぐに口の中をゆすいでおくことです。もちろん歯磨き出来ればベストです。

歯茎にいいビタミンを摂る

歯ぐきの抵抗力を強くするビタミンがあるのです。ビタミンA、C、P、Kです。ビタミンAは細菌に対する抵抗力をつけますので、ビタミンAが含まれている野菜を摂取することです。上記の「視力の低下を回復させる食べ物」をご覧ください。

歯ぐきの出血や炎症を予防してくれるのがビタミンC、P、Kです。野菜の多くにはこれらのビタミンはほぼ含まれていますので野菜不足にならないように注意します。

ストレスを解消する

ちょっとしたことで、イライラしたり、不安になったりすることは誰でもあるものです。しかし小さなストレスが溜まっていくことによって、肉体にも疲れとして表出してしまいます。ストレスを解消する食べ物や方法をいくつか紹介します。

精神の安定を図るビタミンやミネラル

イライラや、高ぶった神経を鎮めるためには、精神を鎮静する作用のあるカルシウムやビタミンB1、Cをしっかり摂ることです。

これらのビタミン、ミネラルが不足することで、どうでもいいようなことでも、すぐに頭に血がのぼったり、イライラしたりするようになります。

食事の摂り方を工夫する

カルシウムやビタミンB1、Cを含む食事を摂ることです。カルシウムは、海藻や野菜、小魚、乳製品からも摂取できます。ちょっと食事内容に配慮するだけでも精神に与える好影響があるのです。ビタミンB1は豆類や小麦胚芽に多く含まれています。つとめて摂取するようにしましょう。

このとき糖分の摂り過ぎも注意しなければいけません。砂糖などの糖分の代謝にはビタミンB1が使われてしまいます。砂糖の代わりに蜂蜜を利用することで、ビタミンB1が代謝に使われず、直接体に吸収されます。

甘いのものの摂り過ぎは、カルシウムやビタミンB1を無駄に消費してしまうことを知っておきましょう。

ビタミンCの働きも実はストレスから体を守ってくれるのです。

体はストレスを受けると、体を守るため副腎からホルモンが分泌されます。このときに副腎の中にあるビタミンCが消費されるのです。常々たっぷりのビタミンCを摂取していれば、ストレスを受けても副腎からホルモンがスムーズに分泌されて体を守ってくれるのです。

まとめ

■参考:「色」を上手に使うことでも体の症状を改善できますよ。
健康の色とは?色と健康の意外な関係|若返る元気回復の色は?
疲労回復に効く野菜|疲労回復効果のビタミンが多い野菜とは?

「体の疲れ」と一口に言っても、上記で説明したことに原因があるなんてなかなか思わないですよね。思い当たることがあればぜひ試してみてください。ビタミンB1やC、カルシウムは疲れをとることだけでなく、いろいろな栄養素を吸収させる要ともなっています。意識してバランスのいい食事を心がけましょう。

「疲れに効く食べ物|ビタミン・クエン酸が効く!」「疲れた時にいい食べ物|体の症状別疲れの解消法!」もぜひご参照くださいね。参考になる項目があれば幸いです。

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